愛にさまよいながら歌ってます
──ここからはLienelの1stシングル「Love Me Madly」についてお聞きしたいのですが、今回の衣装は超特急のカイさんがプロデュースしたものなんですね。
武田 そうなんです。「LOVE Communication」の衣装とはかなり雰囲気が違うから、衣装合わせで並べられた服を見て「これは僕たちのじゃないよね?」と話していたんです。それが実は僕らの衣装だとわかって、前回とは違うカッコよさがあるなと思いました。アクセサリーとかもそれぞれ違うアイテムを付けてて、しかもどれも特徴的で、すごく素敵なんです。
高岡 カイさんが衣装に込めてくれた意味を説明してくれたとき、すごく感動して……。ホントにカッコいいし、さすがカイさんだなと思いました。
高桑 リリイベとかでは上着を脱いで衣装チェンジするんですけど、自分はジャケットを脱いだときの濃いオレンジのシャツがめっちゃ気に入ってます。この色がすごく好きです。
──「Love Me Madly」、かなり大人な雰囲気の楽曲ですが、皆さんはこの曲を最初に聴いたとき、どんな感想を持ちましたか?
武田 カップリング曲も含めた4曲を一気に聴いたんです。曲には番号が付けられていて、聴きながら6人でいろいろ話していたんですけど、「この曲めっちゃよくない? すごく好き」ってみんなが言っていたのが「Love Me Madly」だったんです。
高岡 一番人気だったのが表題曲でした。
──「さぁ、もっと僕を好きになれ その気持ちに抗わないで」という歌い出しが印象的で、曲中では主人公がかなり強気な語りかけで愛を求める姿が描かれています。この曲を歌で表現するとき、皆さんはどんなことを意識していますか?
芳賀 僕が歌うパートは「愛してほしい」とか「何回も恋して 何回も罠に落ちてく」とか、自分の中で考えている気持ちが表に出ている部分なので、曲の主人公になった気持ちで歌うことを意識しています。
近藤 僕は「君の肩を抱く僕は悪い人?」という一節を担当しているんですけど、この部分は「悪いことしちゃった、でもいいよね」みたいな……うまく言えないんですけど(笑)、悪い男になった気持ちで歌っています。
武田 そう思ってたんだ!
近藤 「俺は悪い男だ!」と思いながら(笑)。
高岡 僕も、主人公になりきっちゃいます。なりきって、自信にあふれた恋愛の価値観や表情を表に出すことを意識していますね。
──真之さんはいかがですか?
高桑 「愛に彷徨う人」という歌詞のところが僕の一番の見せ場なんですけど、自分自身、愛にさまよいながら歌ってます。
一同 あはははは!
近藤 そのままやん!(笑)
──具体的にはどんなイメージですか?
高桑 この言葉の意味を自分なりに理解して、それを頭の中で考えながら歌っている感じというか。
高岡 なるほどね。
森田 僕も歌詞を読んで、主人公になりきって……。「Love Me Madly」はすごく大人っぽい恋愛の曲だけど、僕はまだ大人ではないし、歌詞に書かれているような経験をしたこともなくて。でも恋愛ドラマは観たことがあるから、ドラマとかのイメージを自分の中にインプットして、歌で表現しようとがんばりました。
──璃空さんと駿太さんが担当しているサビ前のパートは、音程が上下するので歌にテクニックが必要ですよね。レコーディングはいかがでしたか?
近藤 最初は「難しいな」と思っていたんですが、何度も練習したらできるようになりました。僕のお母さんは音楽ができる人なんですけど、練習に使えるピアノのアプリを教えてもらって、ゆっくり歌って音程を確認する作業を繰り返して。
武田 でも駿兄(近藤)、レコーディング直前に「なんだっけ、なんだっけ?」って、俺に何度も音程を確認してきたよね。
近藤 ……はい(笑)。
どれだけ皆さんを引き込めるか、夢中になってもらえるか
──「Love Me Madly」のパフォーマンスの中で、特にここが好き、というところはありますか?
芳賀 間奏パートで印象に残るようなダンスをしていると思うので、そこは見どころだなと思います。
近藤 確かに。
武田 僕が歌っている「さあ、もっと僕を好きになれ」という歌い出しをぜひ聴いてほしいです。そのパートでどれだけ皆さんを引き込めるか、夢中になってもらえるかがすごく重要だと思うので、感情を込めて歌っています。
高岡 さね(高桑)が実際、愛にさまよいながら歌っているという「愛に彷徨う人」もぜひぜひ注目してほしいですね。
近藤 それで言ったら、僕が最後に歌う「愛に彷徨う人」も。僕のほうが“さまよい具合”高いと思うので、比べてみてほしいです。
高岡 どっちのほうがさまよっているか?(笑)
武田 ぜひ注目していただいて(笑)。
森田 あと、「あぁ好きになっちゃった、しょうがないんだ」の「あぁ」! (実際に踊りながら)この「あぁ」が……。
芳賀 声ヤバい(笑)。
高岡 どれだけ好きなの。
森田 そこでみんなが上を向く動きが、ダイナミックで印象的なので、ぜひ見てほしいです。
雨は心の涙
──YouTubeではミュージックビデオが公開されていますが、「LOVE Communication」のMVに引き続き、ものすごく雨に濡れながらパフォーマンスされていましたね。
森田 そうですね、また雨が降ってました(笑)。
武田 MVを観たとき、皆さん「また濡れてる」と思うかもしれないんですけど、僕たち自身ももちろん、撮影の内容を聞いたときに「また!?」ってなりました。
一同 あはははは!
武田 でも、撮影は楽しかったです。テンション爆上がりでした!
森田 「LOVE Communication」のときよりは気温も高かったし、楽しかったよね。
高岡 濡れっぱなしだったけど、気持ちよく踊れました。
高桑 踊った場所が森みたいなところだったんですけど、曲の世界観を意識して踊れたと思います。
高岡 切なさを出せた感じがするよね。
──デビュー曲から2回連続で雨の演出というのもなかなかないのではと思うのですが、皆さんの中では、雨に濡れるという表現をどんなふうに解釈しているんですか?
高岡 「LOVE Communication」も「Love Me Madly」も、余裕の恋愛に見えて実は片思いじゃないですか。だから、表ではカッコよく自信があるように見せているけど本当は寂しいよっていう、心の中の涙を表したりもしてるのかなって、僕は考えました。
──撮影中、特に記憶に残ったことはありますか?
武田 僕、めちゃくちゃあります! 雨に濡れた撮影のあと、とりあえずシャワーを浴びようとしたタイミングで、クワガタを見つけてしまって。
近藤 俺が見つけたんです。
武田 そうしたら、それを見た璃空くんが「連れて帰る」と言い始めて。冗談で言ってるかと思ったら、どうやら本気で……(笑)。
高岡 誰にも渡さなかったからね! ずっとかわいがってた。
武田 璃空くん、シャワーを浴びてるときも容器を被せて逃げないようにしてました(笑)。そんなふうにがんばっていたんですけど、最終的には逃がしてあげていました。
森田 森に帰してあげました(笑)。
高岡 森田だけにね。……いや、そこ笑うところ!
一同 あはははは。
森田 本当にかわいかったんです。地元の大阪ではクワガタをあまりつかまえたことがなかったから、感動しちゃって。
武田 「僕、虫無理だから」と言った次の瞬間に、クワガタつかんでましたから。
一同 あはははは!
近藤 あと、撮影でお邪魔した喫茶店にはカメがいたよね。かわいすぎて、容器を被せて持って帰ろうかなって……。
森田 それ、僕のクワガタの話やん!(笑) でも本当にかわいかったね。
高岡 さねが普通に触れる人で。
高桑 僕は、カメを持てました。
高岡 さねに持ち方を教えてもらったりもしました(笑)。
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初めての夏曲