音楽ナタリー Power Push - 小池美由

今までありそうでなかった、小池のロングインタビューだよ!

小池美由が徳間ジャパンコミュニケーションズ移籍第1弾となるニューシングル「恋する二人は」を発表した。オカモトコウキ(OKAMOTO'S)プロデュースのもと、ハットリクミコ(Dr / シナリオアート)、ハマ・オカモト(B / OKAMOTO'S)、八木類(Key, G / Czecho No Republic)という強力な演奏陣を迎えて制作された、オールディーズテイストのかわいらしい楽曲だ。

自身のことを「小池」と苗字で呼び、どんな相手にでもタメ口でフランクに話しかける。学生時代のいじめエピソードや不遇なアイドル活動までポップに語る独特なキャラクターで、バラエティ番組などにも引っ張りだこの小池。その存在は広く知られているものの、まだまだ未知な部分は多い。音楽ナタリー初登場となる今回のインタビューでは、小池の幼少期から現在に至るまでの流れを、小池本人に詳しく語ってもらった。

取材・文 / 臼杵成晃 撮影 / 塚原孝顕

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「冷蔵庫さん、おはよう!」

──小池さんはバラエティ番組などへの出演も多く、名前やキャラクター、暗黒の学生時代のエピソードなどは知られているものの、まだまだ謎な部分が多いと思うんです。今日は「アイドル小池美由」がどのように生まれたのかを紐解いていきたいなと。

小池美由

はい! でも盛って話しちゃうかも!

──では、ぐっとさかのぼって子供の頃、覚えている記憶の中で一番古いのはどんな風景ですか?

子供の頃……いやあ、意外と覚えてないもんですね。親とか人から聞いた子供の頃の話はあるけど、自分ではあまり覚えてないですね。

──両親からはどんな子供だったと聞いてますか?

ずっと1人でしゃべってる子。「冷蔵庫さん、おはよう!」「テレビさん、今日もよろしくね!」みたいな。両親とスーパーではぐれたときは、両親のほうが迷子になったと思ってるタイプですね。迷子センターに行って「うちのパパとママ知らない?」って。めちゃめちゃおしゃべりでした。

──活発な感じがしますけど、外で遊んだりするのは好きでしたか? 近所の友達と遊んだり。

完全に1人遊びですね。1人で石を集めたり。子供の頃の写真を見ると、絶対手に石か落ち葉を持ってるの。ふふふふ(笑)。でも親から聞いて一番衝撃だったのは……「お手洗いに行ったら必ず手を洗いなさい」と教わるでしょ? お母さんに「洗ったよ」って報告したらすごくほめられたのがうれしくて、洗ったらいつも報告してたの。でもある日、私がいつも便器の中のお水で手を洗っていたことがわかって。「待って、そこでずっと洗ってたの!?」みたいな。

──ははははは(笑)。ほめられたのがすごくうれしかったんですね。

そう。小池ほめられて育ったから。すごく甘やかされてるの。進学のときも「行きたいところに行けばいいし、行きたくなければ行かなくていい」って。小池、完全不登校だったから(笑)。でも勉強は好きで、家にいても勉強だけはしてたから、高校にも大学にも行けたの。だから勉強って大事だなと思いました。

魔女になれるお茶

──子供の頃に憧れていた職業は?

ああー、なんだったんだろう。

──石と落ち葉を集めながら、何になりたいと思ってたんでしょう。

小池美由

あ、魔女になりたいとは思ってた。魔女になりたくて、近所の大きな図書館で「魔女になる本」みたいなのを借りてきたら、「野生の草を煎じて飲むと魔女になれる」って書いてあったんです。でもそこには1つ注意点があって。もし魔女になった場合、家族が魔女じゃなくて人間だと殺されてしまうの。魔力によって。だから自分1人で飲むんじゃなくて、家族で飲まなくちゃいけない。そのへんで拾った草を煮込んだお茶をみんなに飲ませて。

──飲んだんですか?

飲みました。でも結局誰も魔女になれなかった。

──石と落ち葉は、そういう魔女的な世界観に空想を膨らませながら集めてたのでしょうか。

あー! だったのかなあ。覚えてないからわからないけど、写真を見ると持ってるし……あと机の一番上の鍵がかかる引き出しに、石と落ち葉がいっぱい入ってた(笑)。少し前に鍵がかかった引き出しが気になって、鍵がないから無理やりドライバーとかを使ってこじ開けたら、石と落ち葉ばっかり。開けなきゃよかった(笑)。

──ちなみに兄弟姉妹は?

妹と弟がいます。

──長女ですね。自分でお姉さんっぽいタイプと思いますか?

いや、もう絶対に長女タイプだと思われる。おせっかい。この間、スターバックスで注文を待ってたら、前の人が飲み物をこぼしちゃったんですよ。ああいうお店ってすぐに店員さんがやってきてパーッと片付けるから大丈夫なんですけど、つい手伝っちゃうんです。

小池は優等生

──1人遊びが好きな小池さんは、幼稚園や小学校ではどうだったんですか? 生きづらかった?

生きづらくないんですよ。全然生きづらくなかったから、そのまま大人になっちゃったんだと思う(笑)。

──勉強はできるほうでしたか?

勉強はめっちゃ大好きだったし、小学生のときは毎月漢字のテストみたいなのがあって、毎回「漢字博士」になってました。

──スポーツは?

小池美由

走るのは遅かったけど、そんな悪くはなかった。短距離は苦手だけど長距離は速かったから。あと小池、小6ぐらいまでは身長がクラスの女の子の中では高いほうだったんですよ。小6で止まっちゃったんで(笑)。

──家ではお姉さんで、学校では勉強もできるしスポーツも目立って悪くない。優等生タイプですね。

そうだったんですよねー。だって小池、学級委員長とかもやってたんですよ。生徒会にも入ってたし。でも友達はいなかった(笑)。

──友達作りとか、小さい輪の中でコミュニケーションをとることが苦手だったんでしょうか。

苦手でしたね。その頃からたぶんひねくれてたと思うんですけど、「なんで面白くない話で笑わなくちゃいけないんだ」みたいな。アハハハ(笑)。女の子って特に、自分で思ってないことでも同調しなくちゃいけないんですよ。「あなたが好きなものは私も好き」みたいな感じが苦手で、うっとうしかった。

──はっきり鬱陶しいと。

そうだね。1人でいると「一緒に○○しようよ」って言ってくれるんだけど、その言ってくれる心遣いが申し訳ないなって思っちゃって。

ニューシングル「恋する二人は」 / 2017年2月8日発売 / 徳間ジャパンコミュニケーションズ
Type-A [CD] 1000円 / TKCA-74478
Type-B [CD] 1000円 / TKCA-74479
Type-C [CD] 1000円 / TKCA-74480
収録曲(全仕様共通)
  1. 恋する二人は
  2. ひとりごと
  3. 恋する二人は instrumental
  4. ひとりごと instrumental
小池美由(コイケミユ)
小池美由

1994年1月19日、神奈川県生まれ。2012年よりソロアイドルとしての活動を始める。個性的なキャラクターが注目を集め、2014年3月にはテレビ東京系バラエティ「ゴッドタン」に初出演。同年6月にはビクターレコーズよりシングル「宇宙かくれんぼ」でメジャーデビューを果たした。2015年1月には2ndシングル「泣き虫Princess」を発表。同年3月には求人情報サイト「バイトジャングル」「ジョブターミナル」のイメージキャラクターに選ばれ、現在もテレビとラジオのCMに出演中。また同時期より文化放送のラジオ番組「レコメン!」で火曜日のレギュラーを務めている。2017年2月には徳間ジャパンコミュニケーションズ移籍第1弾シングル「恋する二人は」をリリース。