楽曲がゴリゴリなのに
──具体的にはこれからどうがんばっていこうと思ってるんですか?
仲谷 空想は楽曲がめっちゃゴリゴリだからダンスもゴリゴリのはずなのに、お客さんからは「楽曲がゴリゴリなのにダンスがゆるくていいよね」とか言われていて(笑)。私たちはゴリゴリでやってるつもりだったけど、そう見えてなかったんだって気付いて、基礎からダンスを練習し始めたんです。
今井 今まではお手本の振り付けを見よう見まねで踊っているだけで、体の動かし方を知らなかったんですけど、どう動かしたらいいかをダンスの先生に1から教えてもらっています。
──ゆるさを武器にするアイドルもいますけどね。
仲谷 これまではパフォーマンスがゆるい中でも盛り上がってくれるファンの皆さんのおかげでなんとかなっていたけど、コロナでお客さんが声を出せなくなってしまったこともあるし。魅せるパフォーマンスを強化して戦っていきたいなって。
──デビューライブの映像を観たんですが、最初からけっこうお客さんが盛り上がってますよね。ペンライトも持っていて。
仲谷 デビュー前に3カ月くらい研修生期間があったんです。その期間は動員とかチェキの枚数で評価を付けられてたんですけど、カバー曲をお披露目する場があったり、ビラ配りをしたりして。
中山 最後に昇格ライブがありました。
松樹 懐かしいね。
──そんな厳しい研修を終えて、デビューしたらゆるくなってしまったんですね。
仲谷 特に活動初期は迷走してました(笑)。ライブの本数が多かったから、とにかく飽きさせちゃダメだなと思って、ライブごとにいろいろ企画してたんです。例えば「オマージュとリスペクト」という曲には千手観音の振り付けがあるんですけど、「Choo Choo TRAIN」のダンスを取り入れてみたり。
中山 懐中電灯で顔を照らしたりもしてたよね。
仲谷 あと間奏で「今日寒いけどみんな大丈夫?」とかなんとか言って、それで何事もなかったかのように曲に戻るみたいな。私たちはすごく面白いと思ってたんですけど、大きな音が鳴ってるし、早口だし、お客さんには全然伝わってなかったらしいです。
中山 まったく笑ってなかったよね(笑)。
仲谷 「これ、やっぱ世界観ぶち壊してるよね」って気付いて(笑)。
今井 私は去年の3月に加入したので、そのゴールデンボンバーみたいな時期を知らないんですよね。
仲谷 なぎさちゃんが入る前に辞めちゃったメンバーの2人がワチャワチャした感じのお笑い系だったんです。2人が抜けたことでふざける路線じゃなくなったかも。
今井 でも、加入してすぐに、ゆるいというか本当にダンスがヤバいと思いました。「この動画を観てダンスを覚えろ」って言われたんですけど、みんな違う動きをしていて。
一同 (笑)。
今井 それで覚えるのを諦めて練習に行ったんですけど、舐めてると思われてたみたいで。
仲谷 今井はダンス経験者でめちゃめちゃ踊れるって聞いたから、「なんだ、やる気ないじゃん」って思ってたんだよね(笑)。
今井 とりあえずはみんなに合わせないといけないなと思ったんですけど……半年くらいはずっと辞めたかったですね。めちゃめちゃ嫌われてるし、居場所ないなと思ってて。
中山 そんなことはないよ(笑)。真面目なメンバーが入って、いい意味での刺激になりましたね。
今井 あと空想って個人戦でやってるグループだなって感じてました。1人ひとりは個性的なんですけど、グループとして1つにまとまることがなかった。今後はそれも考えていきたいです。
仲谷 最初に話した通り、5人になったのもいい機会というか、ワンマンに向けて1つにならなきゃいけないから、どこで勝負していくか、どこがグループの強みになるのかをこれからメンバーで話し合っていきたいなと思います。
O-WESTで燃え尽きるのは嫌
──抜けたメンバーはお笑い系で、今井さんは真面目という話だったのでお聞きしたいんですが、現在のメンバー5人はそれぞれどういうキャラなんですか?
松樹 私は陰キャです。
中山 仲谷は筋肉キャラ。
──筋トレが好きなんですか?
仲谷 いや、別に筋トレとかは全然してないですけど筋肉質ってだけですね。全然違うこと言わないでよ! わけわかんなくってきた(笑)。
今井 仲谷は元気キャラですね。
仲谷 今井は真面目で落ち着いたクールキャラ。有沢はお姉ちゃん。
有沢 別に面倒見はよくないです。
中山 なんか大人だなって思いますね。
仲谷 中山はクソガキキャラ。
今井 バブちゃんだよね。
──ワンマンライブに向けて11月20日まで新メンバーを募集中とのことですが、どんなキャラに入ってほしいですか?
今井 カッコいい人がいいです。
松樹 男の子みたいな女の子が来たら面白いかも。
今井 いっそ男でもいいかもね(笑)。
中山 それこそ経験者とかも入ってくれたらいいなって。
仲谷 グループとして一段と強くなりたいから、いい刺激になるような人が入ってほしい。それでみんなで上を目指したいですね。
──理想は何人組なんですか?
仲谷 大所帯は嫌なんですけど、7人までならいいかなって感じですね(笑)。今は5人で個人個人と話せるけど、10人とかになっちゃうと1つの方向を向くのが難しくなるし、気を遣って大変かなと。
──では最後にワンマンへの意気込みをそれぞれ聞かせてください。
有沢 絶対ソールドアウトさせたいし、空想の未来が期待できるようなライブにしたいです。そのために5人でできることをこれからどんどんやっていきたいと思います。
松樹 お客さんが感動して泣いちゃうようなライブがしたいです。
仲谷 O-WESTで燃え尽きるのは嫌なんですよ。新たなスタートラインとして、これからエンジンをかけてやっていくんだぞって思いをお客さんに伝えたい。気持ちを切り替えて、もっと上に行きたいなと思ってます。
中山 O-WESTでワンマンをするってすごいことじゃないですか? このワンマンをきっかけにいろんな人に空想を知ってもらいたいです。
今井 自分自身としても、グループとしてもワンマンを機に今の状態を越えていきたい。これまでO-WESTは目標だったけど、1つの通過点にしたいなと思います。
──ありがとうございます。言い忘れたことなどはないですか?
中山 ライブ後の特典会でスタッフさんに「ナタリーを見た」って言っていただけたら新規さんはチェキ1枚無料にしますので、気になった人は特典会に遊びに来てください!