テレビアニメ「神之塔 -Tower of God-」 Stray Kids|“頂上”を目指して 主人公・夜に重ねた8人の強い思い

「頂上に登り詰めるんだ」という強い意志を持って

──アニメのオープニングを飾る「TOP」について話を聞かせてください。Stray Kidsは楽曲制作も自分たちで手がけていますが、この曲を作るにあたり、皆さんは初めにどんなことを考えましたか?

バンチャン 曲を通してStray Kidsのメッセージ、そして「神之塔」のメッセージをどう伝えるか、たくさん悩みました。

ハン 主人公たちの目標に対する渇望、熱情、覇気を一番に考えたんです。

チャンビン

チャンビン 塔に登るまでの情熱と覇気を込められるよう意識しましたし、頂点に立とうとする僕たちStray Kidsの境遇とも重ね合わせて。

バンチャン リリックには、夢に向かってあきらめずに登り続けるという抱負が込められています。

──リリックを書くうえで、「神之塔」らしさを特に意識したところはありますか?

バンチャン 「Never let you go」の「you」は、人それぞれの解釈によって捉え方が変わると思います。「you」の対象が、夜にとってはラヘルであり、また誰かにとっては夢や目標である、ということを表現できればと考えたんです。

チャンビン それと「Go up」という歌詞は、夜が塔を登らざるを得ない状況をよく表現できたのではないかと思います。

──一方で、Stray Kidsらしいエッセンスを意識したところはありますか?

バンチャン Stray Kidsの強力なラップと、ボーカルのエネルギーをたくさん曲に込められるようにということは意識しましたね。

ハン Stray Kidsらしいパワフルさを表現できるようなラップパートにしたんです。メロディもStray Kidsの叙情的な感性を意識して、僕らだけが持つ色を出せるように仕上げていきました。

──なるほど。では、レコーディングではどんなふうに、そういった「TOP」の世界観を表現したのでしょう。

ヒョンジン

ヒョンジン アニメの世界観にしっかり合わせることをまず意識しましたし、力強く歌ってインパクトを与えるようにと考えました。

ハン 「頂上に登り詰めるんだ」という強い意志を持って、目標に向かって大声で叫ぶように歌おうと努力しましたね。

スンミン 僕も、アニメの雰囲気やストーリー性をできるだけ表現しようと努力しました。強烈なラップパートのあとに雰囲気ががらりと変わるBメロを歌いましたが、空へ向かってそびえ立つ塔と階段を自分自身が眺めているイメージを思い浮かべ、勇敢な決断をするような気持ちで歌ったんです。

フィリックス それと、「Don't let go」という部分がポイントだと思います。このパートには「塔に登るまで走り続けろ」というメッセージが込められているんです。

アイエン 日本語バージョンで歌うときは、日本語の発音に注意して歌いましたね。曲の中で表現されている感情をうまく生かして歌えるよう、努力しました。

フィリックス とにかくエネルギーにあふれていて、目標を達成しようとする力が湧いてくる曲ですね。

アイエン タイトなラップとパワフルなビート、叙情的なメロディとボーカル……1つひとつどこを見ても、クオリティが高いと思います。

バンチャン 「TOP」という楽曲から雄大さを感じてほしいですし、僕らが皆さんにたくさんの前向きなエネルギーを与えられたらうれしいです。

リノ サビへと進むにつれてどんどん緊張感が高まる曲だと思うので、ぜひそういったポイントも踏まえて聴いてほしいですね。

挫折と恐怖

──エンディングテーマには「SLUMP」というタイトルが付いていますが、この曲はどういったテーマで作っていったのでしょうか?

ハン この曲のテーマは、簡潔に言うと「挫折と恐怖」です。

チャンビン 誰にでもスランプが訪れるときがありますが、そんなときの感情を描いていて。

バンチャン 塔を登る中で主人公たちが抱える多くの悩みや思いを、緩やかなテンポでありながら力強い楽曲で表現しました。

スンミン ギターの音で始まり、後半にロックサウンドが盛り上がる部分が、一層皆さんの興味をそそるのではないかと思います! そして歌詞にはスランプのときの感情がよく表れていると思います。

──レコーディングの際も、そういったスランプのときの気持ちをイメージしたりしたのでしょうか?

チャンビン そうですね。苦しくてつらい感情を表すよう努力しました。

ハン

アイエン 僕もつらい感情を思いながら歌いました。

ハン 挫折し、泣き叫ぶような感じをイメージして。

スンミン 僕は自分が実際にスランプを経験したときを思い出しながら、怖くて不安な気持ちを歌に込めた感じです。

フィリックス 自分も「Where you going? Don't let 'em flow it」というフレーズは特に、辛かったときを思い出しながら歌いました。

リノ 繊細な感情を意識したよね。

バンチャン 一方、フックは伴奏が力強いので、その音に合わせて力強く歌うように意識しました。

ヒョンジン 強烈なインパクトを与えられるようにね。

僕たちの歌で力と影響を与えられたら

──「TOP」「SLUMP」の2曲が収められたシングルは、日本での1stシングルとしてリリースされます。

チャンビン 「神之塔」の世界観にStray Kidsのカラーを盛り込んだ、素敵な1stシングルだと思います。

リノ 今回のシングルを完璧に完成させるためにアニメのことを考え、主人公の夜になったつもりで取り組みましたから!

バンチャン STAY(Stray Kidsファンの呼称)だけでなく、多くの方々にStray Kidsの新たな魅力をお見せできる作品に仕上がっています。

アイエン クオリティの高いものをお見せできるよう努力しましたし、僕らが望んだクオリティが出せたと思います。

フィリックス

フィリックス 曲だけでなく、今後ダンスパフォーマンスでさらに曲のイメージが際立つと思いますよ。

──STAYのみならずアニメファンにも、広く届く作品になりそうですね。

ハン ファンの皆さんに新たなStray Kidsをお見せできるのが楽しみですし、「神之塔」ファンの皆さんには新鮮さを感じていただけたらうれしいです。このアニメが多くの方々に愛され、僕たちの歌もたくさん聴いてもらえたらと思います!

ヒョンジン たくさん努力した分、カッコいい曲だと感じていただけたらいいなあ。

スンミン Stray Kidsというグループが、すごく幅広い音楽活動をしているグループだと知っていただけたら……と思いますね。

バンチャン 僕が「神之塔」を読んでたくさんの力と影響を受けたように、僕たちの歌でもそうすることができたら本当にうれしいなと思います。

──では、このシングルを通じて皆さんが伝えたいメッセージを教えてください。

バンチャン 常に諦めず目標に向かって熱心に走れば、その夢は必ず掴むことができるということを伝えたいです。

チャンビン そうですね。誰にでも目標があると思いますが、この曲が自信や強い意思を持つきっかけとなって、皆さんが一歩ずつ突き進んでくれたらうれしいです。

スンミン 限界などありません! 絶えず何かに挑戦し、僕たちと一緒に夢を叶えて行きましょう。

リノ 僕たちの歌とアニメのコラボをお楽しみください!

フィリックス 「TOP」をたくさん聴いてストレスを解消し、元気を出してくれたらうれしいです。そして、この曲を早くステージで披露したいです。今後のステージでのパフォーマンスにも期待していてください!