伊藤蘭はこれからもDance on! Love on! Bright on! 本間昭光とタッグを組んだカラフルなアルバム携え全国へ (2/2)

オフモードになりがちな気分にスイッチオン!

──昨年秋から本間さんのご指名でピアニスト・作曲家の園田涼さんがコンサートのバンマスを担当されていますが、このバンドとの共演も見どころの1つですね。

皆さん本当にお上手なので、昔の曲も違和感なく仕上がっています。言ったら私の息子ぐらいの年代の方たちなんです。ふふふ。なので若い方たちにも違和感なく観ていただけるんじゃないかなと思います。「キャンディーズ? 古臭いかも」なんて先入観ナシで気軽に遊びに来てほしいです。

──18歳未満を対象にした「U-18シート」もありますし。ここ最近、若い方で昭和の名曲に興味のある人、すごく多いんです。

そうなんですってね。驚きました。キャンディーズの曲も、ちょっとずつですけどレパートリーを増やしているところですので。ぜひ来ていただきたいです。

2025年10月18日開催「伊藤 蘭 Special Premium Live ~Don't Stop The Music! ~ vol.2」EX THEATER ROPPONGI公演の様子(撮影:岡本隆史)。

2025年10月18日開催「伊藤 蘭 Special Premium Live ~Don't Stop The Music! ~ vol.2」EX THEATER ROPPONGI公演の様子(撮影:岡本隆史)。

──今回のコンサートの核になる4枚目のオリジナルアルバム「Bright on」が4月1日にリリースされます。プロデュースは本間昭光さんで、タイトルは蘭さんご自身が命名されたそうですね。

なんとなくアルバムのタイトルを考えていたとき、オンからオフの切り替えっていうのかな? 例えば舞台の場合、暗転から照明が入るときにスタッフさんが掛け声で「Lights on(照明入ります)」って言うんですね。そういう、ちょっとオフモードになりがちな気分のときの掛け声みたいな感じにしたかったんです。輝きを灯すよ、スイッチオン!って。キラキラした楽曲が多かったので、そういう輝きをスイッチする意味で。そのまま「Lights on」でもいいかなと迷ったんですけど、最終的に「Bright on」にしました。オンオフで言ったら「みんな、オンして行こうよ!」って(笑)。今回のコンサートでもぜひ、そういう瞬間を感じていただきたいなと思ってます。

──現時点ではまだアルバムの制作中とのことですが。

そうなんです。あと数曲レコーディングが残っているので、そわそわしちゃって。ジャケットだけ先にできあがってきちゃって、どうしよう!? みたいな(笑)。

──今回のジャケットも、海外ファッション誌の表紙みたいで素晴らしいです。ぜひ、現在のレコーディングの途中経過をお聞かせください。

「Bright on」初回限定盤ジャケット

「Bright on」初回限定盤ジャケット

去年コンサートを観に来てくださった方々、そしてバンドの方々がおっしゃっていて印象的だったのが「全然バラードがないんですね」という感想でした(笑)。それぐらい畳みかけるような感じのセットリストに、たまたまなんですけど結果的になってしまいまして……。そう思ってた中、今回のアルバムは、静かな曲──しっとりしているというよりは、畳みかけてない曲が3、4曲入っていて、いい感じにバランスが取れていると思います。楽曲制作をお願いした方々の人選も本間さんのご意向が存分に生かされているので、私はそれにただただついていく感じです。初めての方もいて緊張もしましたけど、さすが皆さん、素晴らしい曲ばかりでした。

──いしわたり淳治さん、jamさんといったおなじみの参加陣の中、まず目を引くのが、過去3枚のアルバムすべてに楽曲提供されているトータス松本さんです。

本間さんが「今回もぜひトータスさんに」ということで、「花ざかり」という曲を書いていただきました。これがまた素晴らしい曲で、春の季節にぴったりですし、一生花ざかりみたいな歌です(笑)。前作の「春になったら」も曲が流れた瞬間、華やぎますよね。

──jamさんが作詞を手がけた「ファンタスティック・ラヴ」は、タイトルからダンスナンバーっぽいイメージが浮かびます。

そうですね。「ファンタスティック・ラヴ」はレコーディングしながら、私の年代でこういうことが歌えるのってすごいな!と思いました。1人ひとりがこんなふうに思って過ごしていたら毎日がキラキラするなって気持ちにさせてくれる歌詞です。実は「ファンタスティック・ラヴ」と「Dance on! Love on!」のどっちをシングルにする?みたいな話もあったんです。本当に僅差で、選びがたい!(笑)

──楽曲提供者には初参加となるwacciの橋口洋平さん、川崎鷹也さんのお名前もあります。

川崎さんに書いていただいた「愛情」は、私にしては異色の曲ですね。今回のアルバムはどの曲も意味深で、ちょっと深読みできる歌詞が多いです。それでいて、誰でも共感できるような思いもちゃんと描かれています。

愛に包まれるコンサートを目指して

──タイトルを見ていると「Dance on! Love on!」「愛情」、そして「愛においで」と、「愛」を冠した曲名が多いことに気付きました。

まさに愛にスイッチオン!って感じですよね(笑)。今回のツアーが愛に包まれるコンサートになるようにがんばります。

──蘭さんの衣装を楽しみにされている方も多いと思います。

まだ打ち合わせしてない……やらなきゃ!(笑) どんなものになるでしょうね。毎回、スタイリストの野田晶さんが曲のイメージに合わせて考えてくださっていて。とにかく楽曲がそろわないと、どこから着手していいかわからない状態で。楽曲ができあがったら今度は、どれをコンサートで歌うのかチョイスしなくちゃいけないですし、これからやること満載ですね。

──ツアーのコンサートグッズも楽しみです。昨年はナタリーストアで販売した伊藤蘭×glambさんのコラボ商品をステージ上で着ていただきましたが、今回のツアーグッズも着々と進行中のようですね。

中でも目玉になりそうなのは法被ですね。すごいのを作りました。「Dance on! Love on!」のMVの背景素材を鶴岡監督からいただいて。これを着て、ペンライト持って、みんなで派手派手になろうよ!って(笑)。

「伊藤蘭 コンサートツアー 2026『Dance on! Love on!』」で販売される法被。

「伊藤蘭 コンサートツアー 2026『Dance on! Love on!』」で販売される法被。

──今回のツアーの会場のうち、愛知・名古屋COMTEC PORTBASEと東京・SGC HALL ARIAKEは新しい会場です。しかもSGC HALL ARIAKE公演は、ファン待望の「紙テープ応援OK!」となっています。

楽しんでもらってますか? 紙テープ応援。

──はい! ステージ上からご覧になる無数の紙テープの感想はいかがですか?

美しいです、本当に。とにかく見たことのない光景で、これを見ることができるのは、ここに立っている私とバンドの方々だけなんだと思うと、そうそう人が経験できないことを経験させていただいているなという気持ちになりますね。演出効果がすごいですよね。客席の皆さんの協力で一体になって作り出す景色。こんな光景が生まれてくるんだっていう。そういう曲を持てたこと、場所を持てたことが本当にありがたいです。紙テープ投げも会場の規制があって、いつまで続けられるかもわかりませんから。

2025年10月15日開催「伊藤 蘭 Special Premium Live ~Don't Stop The Music! ~ vol.2」KT Zepp Yokohama公演の様子(撮影:近藤みどり)。

2025年10月15日開催「伊藤 蘭 Special Premium Live ~Don't Stop The Music! ~ vol.2」KT Zepp Yokohama公演の様子(撮影:近藤みどり)。

疲れると馬肉を探しちゃう伊藤蘭

──ツアー中、蘭さんご自身が楽しみにしていることは?

やっぱり食べ物は外せませんよね! 去年行った熊本で馬肉をいただいたら次の日ものすごく元気になったんです。怖いほどに(笑)。スタッフも「蘭さんすごい今日元気だけど、どうしたの!? 昨日の馬肉かなあ?」って驚いてました(笑)。それから私はちょっと疲れてくると、どこかに馬肉ないかなって探しちゃいます。肉食系の話になりましたけど。

──今年は午年なので、馬肉効果も倍増しそうです(笑)。ツアーは6月まで続きますが、2026年はどんな年にしたいですか?

私の年代になってくると、今年をどう生き延びようか、みたいなことなので(笑)。とにかく今は皆さんに喜んでいただけるコンサートを作りたいことと、まだわからないですけど、秋ぐらいに3年目になるプレミアムライブをやれたらいいな、ぐらいですかね。

──今回のコンサートでマダム蘭さんにもお会いしたいですね。いろいろ裏話を聞けるのが楽しみで。

暴露系なんですよね、あの人(笑)。マダム蘭、最近ちょっと骨折していたみたいですけど(笑)、なるほど……じゃあ、今度のツアーにも来ていただけるかどうか打診してみますね。

──お願いします(笑)。歌手活動を復活されたばかりの頃は「求められているか不安で、歌を歌うのが怖かった」と語ってらっしゃいましたが、今はとても楽しそうですね。

いやいや、いまだに冷や汗かいているんです。とにかく息切れしないよう、ちゃんと采配しながら歌わなきゃと思って。

──コンサートでは、どの曲も丁寧に届けてくださるうえに、毎回こんなに歌っていただけるんだって思うくらいボリュームたっぷりで大満足です。

そう言っていただけるとうれしいです。じゃあ、これからがんばって楽曲をセレクトしますね。「Bright on」で!

伊藤蘭

公演情報

伊藤蘭 コンサートツアー 2026「Dance on! Love on!」

  • 2026年4月4日(土)神奈川県 カルッツかわさき ホール
  • 2026年4月18日(土)埼玉県 大宮ソニックシティ 大ホール
  • 2026年4月29日(水・祝)大阪府 フェスティバルホール
  • 2026年5月16日(土)愛知県 COMTEC PORTBASE
  • 2026年5月17日(日)愛知県 COMTEC PORTBASE
  • 2026年5月30日(土)東京都 SGC HALL ARIAKE(※紙テープ応援OK)
  • 2026年5月31日(日)東京都 SGC HALL ARIAKE(※紙テープ応援OK)
  • 2026年6月6日(土)福岡県 キャナルシティ劇場
  • 2026年6月7日(日)福岡県 キャナルシティ劇場

特設サイト

プロフィール

伊藤蘭(イトウラン)

東京都出身。1973年に田中好子、藤村美樹とともにキャンディーズで歌手デビューし、ランちゃんの愛称で広く親しまれる。「年下の男の子」「春一番」「暑中お見舞い申し上げます」といったヒット曲を発表し、国民的な人気を博した。1978年4月、キャンディーズは解散。その後、1980年公開の映画「ヒポクラテスたち」に主演したことを機に俳優活動を本格的にスタートさせる。以降は映画、ドラマ、舞台とさまざまな作品に出演している。キャンディーズ解散以降、音楽業界からは遠ざかっていたが、2019年5月に1stアルバム「My Bouquet」をリリースしソロデビュー。同年6月に単独ツアーを開催した。2023年7月にソロとしては3枚目のアルバム「LEVEL 9.9」を発表。8月よりデビュー50周年を記念したツアー「伊藤 蘭 50th Anniversary Tour ~Started from Candies~」を行った。2026年4月に4thアルバム「Bright on」を発表し、同月よりツアー「Dance on! Love on!」を開催する。