フェス初日には東京・BEAMS T原宿店にて、報道陣向けのプレス発表会が開催された。ポスターやフェスTシャツを掲示し、すっかり「Headphone Music Festival」一色となった店内では、Sonyの担当者がこのフェスの狙いを説明。「スマートフォンの普及で若い世代にとって音楽はより身近なものになったが、一方で音楽を聴くことが日常になり、昔よりも音楽を聴くという体験にワクワクしたり、心が動いたりといった機会が減ってきているのでないか。このフェスティバルを通じて、スマホならではの音楽体験を楽しんでもらいたい」と、意気込みを語った。

発表会の後半では報道陣が店内に掲示されたandrop、The Beatmoss、BOOM BOOM SATELLITES、N'夙川BOYSのポスターに、ARアプリをダウンロードしたスマートフォンをかざしてARライブ映像を鑑賞。立ち位置や角度、スマートフォンとポスターの距離が変わるたびにライブ映像のアングルや画角も変化し、その多彩な表現には驚きの声が上がっていた。

このBEAMS T原宿では、Sonyの最新ヘッドホンの体験展示も行われており、ヘッドホンを変えることで、同じアーティストでも違うライブ感を楽しむことが可能。
マスタリングスタジオにいるかのように緻密で繊細な音を楽しめるMDR-1R、フェス会場のメインスピーカー前のような迫力の重低音が特徴のMDR-XB900、コンサートホールのように豊かな音像を味わえるXBA-40と、それぞれに特徴のある音を実際に体験できる。

ARライブを体感するためのARマーカーポスターはBEAMS各店のほか12月26日までは渋谷エリアの18カ所にも掲示された。各掲示場所でアプリをダウンロードしたスマートフォンをかざせば、好きなアーティストのライブを楽しめる。フェス初日にも関わらず、それぞれの場所では早くもスマートフォンを通じてライブを鑑賞するオーディエンスたちの姿も。

どのアーティストのポスターがどこに掲示されているかは実際に各所に行かないとわからないため、オーディエンスは掲示されているエリアを歩き回ってお目当てのアーティストのポスターを探す。好きなアーティストのポスターが見つかると、スマートフォンを通じて早速ライブを楽しむ。アングルや画角が変化するARライブならではのインタラクティブな演出を、集まったオーディエンスはそれぞれ大いに楽しんでいる様子だった。

渋谷エリアでの展開は12月26日で終了しているが、BEAMS各店および「Headphone Music Festival」オフィシャルサイトでは1月31日までARライブを観ることができる。渋谷に足を運べなかった人はこれらを通じて驚きの体験を楽しんでみよう。