聴いてくれた人の反応を次の作品に活かしたい

──「栄喜e.p.」というタイトルについては？

タイトルはねえ、いつも悩むんですよ。それぞれにタイトルが付いている曲があって、「これをまとめたタイトルを付けろ」と言われても、そんなのわかんねえよ！って（笑）。

──SIAM SHADEのときもそうですよね。「SIAM SHADE I」「SIAM SHADE II」「SIAM SHADE III」っていう。もちろん「栄喜e.p.」も同じスタンスだし。

そうですね。ファンからのメールで「もしかしてアルバムのタイトルは『栄喜 L.P.』ですか？」というのがあったんですけど、「悪くねえな」って思いましたから（笑）。

──栄喜さんのソロプロジェクトのスタートとなる作品ですからね。“らしさ”が全開になってるシングルだし、反応も楽しみじゃないですか？

気になりますよね、そこは。俺、全部見ちゃいますから。あ、2ちゃんねるだけは見ないですけどね。傷付くのはイヤなんで（笑）。

──でも、ユーザーやファンの意見はしっかりチェックする、と。

意見は参考にします。外に出すものだから、マスターベーションじゃダメだと思うんですよ。聴いてくれた人の反応を次の作品に活かしたいとも思うし。

この作品には不満がひとつもない

──来年にはフルアルバムもリリースされるし、しばらくはソロ活動に専念するということですか？

そう……ですね。行けるところまでは行きたいと思います。煮詰まったら、次のことをやります（笑）。

──「Start」の突き抜けっぷりからすると、煮詰まらないと思いますけどね。

そう言ってもらえるのはめちゃくちゃうれしいんですけど、世の中そんなに甘くないですからね。それはもう、バンドを解散したときに痛いほど経験してるので。しかも、今回は「いい作品ができた」と思ってるんですよ、自分で。1人でやってるときは「ここが詰め切れなかった」とか、いつも満足できない部分があって。それはそれで「次はここをがんばろう」っていうことにつながってたんですけど、今回の場合は不満がひとつもない。だからこそ、これが響かなかったときのことが不安なんですよね。これが受け入れられなかったら、すごく落ち込むでしょうね。「俺、ダメっすか？」って。

──手応えはあるけど、どう受け入れられるかはわからない。正直ですねえ。

これでダメだったら、ハードコアに戻るかも。俺がスキンヘッドになってたら「あ、戻ったんだな」って思ってください（笑）。

──（笑）。まずは12月のツアーですね。最後にツアーへの意気込みを聞かせてもらえますか？

フォルテッシモですね！ とにかく全力でやるだけです。俺は技術があるわけではないので、とにかくバカ騒ぎしたいヤツは来い！っていう。そのうえで一体感を味わえたらいいなって思ってます。

[栄喜]Start ～YouTubeバージョン～