「アイドル人生が始まるんだ!」デビューライブの実感
──そんな7人が集まり、昨年11月16日に渋谷WWW Xにてデビューライブを行いました。
逢川 私はアイドル経験者のメンバーとは違って、あの日が人生初めてのステージだったので、ライブ直前から体も声も震えて「帰りたい……」と思ってました(笑)。でも、いざステージに出てみたら会場中にHAPPY CREATORSに対してポジティブな気持ちを持ってくださっている方が集まっていたので、その温かな雰囲気にすごくリラックスできて。最後まで楽しみながら、全部を出し切ってステージを終えることができました。
松本 私も初めてのステージでしたけど、全然緊張とかなくて。むしろ、憧れていたキラキラしたステージが目の前にあることにすごく感動して、今までレッスンとかがんばってきて本当によかったなって思いました。
夏目 私はアイドル経験があるのに、ステージに立つギリギリまで泣いちゃうぐらい緊張していたんですよ。そうしたら、未経験の2人(逢川、松本)に「きっと大丈夫だよ!」って慰められて。それで自分のことも情けなく感じてしまって、結局それで泣いてしまったんです(笑)。
──YouTubeに公開されている当日の映像を観ても、そんなに緊張しているようには感じませんでしたよ。
夏目 当日の写真を見返すと私の顔、引きつってるんですよ(笑)。でも、ステージに立ったときにお客さんがいっぱい入った景色を見て、「ハピクリとして今日から新しいアイドル人生が始まるんだ!」という実感が湧いてきましたし、みんなのハッピーさが伝染して最後まで笑顔でがんばれました。
──アイドルとしてステージを何度も経験しているから、その楽しさを知っていると同時に怖さも知っているわけですものね。でも、デビューライブを終えてみて「このグループ、強いかも?」と思いませんでした?
一同 思いました。
夏目 だから、その空気に自分が飲まれちゃったところもあったんだと思います。
──なるほど。その後ライブを何度も経験していく中で、このグループならではの強みや個性は見つけられましたか?
七瀬 例えばデビューライブのとき、オープニングとか曲の合間にインサート映像というものがあったんですけど、ああいう映像を撮ったのも私たちにとって初めてのことで。それこそメンバー1人ひとりの性格や個性を引き立たせるような内容で、そこから次の曲につなげる演出になっていたので、そういうところはほかのグループにはない特徴的な部分かなと思います。
──ああいう演出をデビューライブから用意している点にも、このグループの本気度が伝わりましたし、こちら側もさっきの話じゃないですけど「このグループ、強いかも?」と思いました。そして、楽曲も非常に耳馴染みのよいものばかりで、ワンコーラス聴いただけで一緒に歌えるキャッチーさが備わっている。そこもこのグループの強みですよね。
七瀬 デビューライブなんて特に、初めて披露する楽曲ばかりだったのに、ファンの皆さんが一緒に歌ったり踊ったりペンライトを振ったりしてくださって。デビューライブとは思えないくらいの一体感を作れたのは、間違いなく楽曲のおかげだと思います。
橘 ハピクリの楽曲はタイトルや歌詞にも「ハッピー」という言葉が入っているものが多いですし、ただ明るく元気なだけではなくハッピーという言葉に基づいてすごく深みのあることを歌っている歌詞がたくさんあるので、それぞれ楽曲の意味を考えたり歌い方をいろいろ試したりと、レコーディングでは苦戦したメンバーも多いんじゃないかな。私は今ある楽曲の中で5曲、振り付けもやらせていただいているんですけど、キャッチーではあるものの実際歌ってみるとすごく難しい曲ばかりなんです。ライブにおいても1曲1曲をどういう気持ちで届けていくかを意識していて、振り付けにも歌詞の細かい部分をくみ取って振りを起こしているので、そういうところも私たちの個性かもしれません。
ハッピーとは何か?
──今の自分たちのライブに対して、どれだけ自信を持って臨んでいますか?
楠森 私はライブを重ねていく中で、「ハッピーとは何か?」と深く考えるようになりました。ときどきそれがわからなくなるときもあって、ちゃんと皆さんをハッピーにさせられているのか不安になる瞬間もあります。
逢川 個人的には「通りすがりの方もHAPPY CREATORSを好きにさせるぞ」っていう強い気持ちで臨もうと思っていますし、それが「世界中にハッピーを届ける」というコンセプトにもつながると思うので、今はまだ自信があるとは言い切れないものの、不安を打ち消すくらいがんばりたい気持ちでいます。
──では、HAPPY CREATORSとして今もっとも欲しいものは?
七瀬 ハピクリのコンセプト「世界中にハッピーを届ける」を達成していくためには、何よりハピクリを知ってもらうことが大事だと思っているので、まずは認知が欲しいです! そして、今年の目標が「きみのせいではっぴーです!」を日本中に広めることなのですが、そのためにも、まずはライブに来てくれた皆さんに「ハピクリっていいな」「お友達に布教したい」と思ってもらえるような、そんなライブをしていきたいです。そして、曲やグループの認知を広めるためには“SNSでバズる”こともとても重要だと思っているので、SNSもがんばりたいです!
松本 私はさっきあいさんが言ったみたいに、初めて観る方や通りすがりの方を惹きつけられるぐらいの、アイドルとしての魅力が欲しいです。
楠森 あとは、チームとしての一体感とか?
一同 (コソコソと相談し始める)
橘 じゃあ、せーのでみんなで言おうか? せーの……。
一同 (若干バラバラに)団結力です!
夏目 この時点で団結できてないから!(笑)
小鈴 (笑)。まだまとまっていない部分もあるので、団結力をもっと高めつつ、ファンの皆さんや観てくださった方々も巻き込んでいけるようなパワーが欲しいです。
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安藤プロデューサー×作曲家・谷のばらインタビュー