GRAPEVINE×ACIDMAN対談|ライブナタリーで初のツーマンライブ、フロントマン対談で明かされた意外な交流 (2/2)

リハは客席、本番は袖からしっかり観ます

──11月7日の「ライブナタリー」もめちゃくちゃ楽しみです。お二人はどんな日にしたいと思ってますか?

大木 とにかくGRAPEVINE先輩とのツーマンライブは初めてなので、リハは客席で、本番は袖からしっかり観たいです。

田中 そんな大げさな(笑)。

大木 いやいや。ライブのことだけじゃなくて、「これからどうやって活動していくか」「どう生きていくか」という点でも勉強になるので。本当に心の底から、後輩の立場でいられるのもうれしいですね。

田中 そこはお互い様ですね。バンドによって音の作り方やパフォーマンス、音楽に対するスタンスが全然違うじゃないですか。対バンライブはそのあたりが非常に面白いし、新たな発見につながることもあるので。お互いにとって刺激になる夜になればいいなと。

田中和将(Vo, G / GRAPEVINE)

田中和将(Vo, G / GRAPEVINE)

──楽しみです! ちなみに対バンライブのセットリストを決めるときは、どんなことを意識してますか?

田中 アルバムを10何枚も出してるので、セットリストを決めるのはしんどいですね(笑)。例えばフェスだと持ち時間は30分くらいなので、皆さんが知ってそうな曲を並べることが多いけど、ツーマンだと1時間くらいあるじゃないですか。

大木 確かに、自分たちのアイデンティティだけを考えるわけにもいかないし、ツーマンはけっこう難しいですよね。お客さんにはそれぞれ、曲にまつわる思い出があるだろうし……まあ、結局は自己中心的に決めることが多いですけどね(笑)。

大木伸夫(Vo, G / ACIDMAN)

大木伸夫(Vo, G / ACIDMAN)

田中 まだ時間があるので、ACIDMANの曲を聴きながらじっくり考えます(笑)。

──それぞれのファンの反応も楽しみですね。

田中 意外と親和性が高いと思いますけどね。

大木 そうですね。我々のことを知らないGRAPEVINEファンの皆さんも、GRAPEVINEさんのライブをあまり観たことがないACIDMANのファンも「この2バンド、合うな」と思ってくれそうな気がする。

田中 音楽的にもそんなに遠いわけじゃないしね。

──最後に両バンドの近況を。GRAPEVINEは今、新作アルバムのレコーディング中だとか。

田中 はい。ついこの前、完成したばかりです(参照:GRAPEVINEの約2年半ぶりニューアルバム発売決定、9都市ツアー開催も)。次は何枚目だったかな? AC/DCのアルバム枚数を超えたあたりからわからなくなってる(笑)。

──次作は18枚目ですね。今回も新しい要素を取り入れているんですか?

田中 かなり異形の曲がそろってると思います。メロディがしっかりしている曲もあるけど、さっきも言ったように、自分たちがギョッとするような、攻めた要素もぶち込みたいので。

──ACIDMANの新作はどうですか?

大木 構想みたいのものはあって、曲を作ってはいるんですけど、具体的にはまだこれからですね。まずはツアーをがんばります。

左から大木伸夫(Vo, G / ACIDMAN)、田中和将(Vo, G / GRAPEVINE)。

左から大木伸夫(Vo, G / ACIDMAN)、田中和将(Vo, G / GRAPEVINE)。

ライブ情報

「ライブナタリー “GRAPEVINE × ACIDMAN”」

2023年11月7日(火)東京都 Spotify O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
<出演者> GRAPEVINE / ACIDMAN

チケット

最速先行(イープラス)
受付期間:2023年7月16日(日)16:00~7月30日(日)23:59

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プロフィール

GRAPEVINE(グレイプバイン)

田中和将(Vo, G)、西川弘剛(G)、亀井亨(Dr)からなるロックバンド。バンド名はマーヴィン・ゲイの「I Heard It Through the Grapevine」から命名された。1993年に大阪で活動を開始し、1997年にミニアルバム「覚醒」でデビュー。「スロウ」「光について」を含む1999年リリースのアルバム「Lifetime」がオリコン週間アルバムランキングで3位を記録した。2012年にメジャーデビュー15周年を迎え、同年9月に初のベストアルバム「Best of GRAPEVINE 1997-2012」をリリース。2021年5月にセルフプロデュースアルバム「新しい果実」を発表した。2023年9月27日にはニューアルバムをリリースし、10月に全国ツアー「GRAPEVINE TOUR 2023」を開催する。現在は高野勲(Key, G)、金戸覚(B)をサポートメンバーに加えた5人編成で活動中。

ACIDMAN(アシッドマン)

大木伸夫(Vo, G)、佐藤雅俊(B)、浦山一悟(Dr)からなる3ピースバンド。2002年にアルバム「創」でメジャーデビュー。現在までにオリジナルアルバムを12枚発表し、日本武道館ライブを6回開催した。2017年には結成20周年の集大成として故郷・埼玉県のさいたまスーパーアリーナにて初の主催ロックフェス「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”」を開催。2022年には25周年イヤーの集大成として「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI” 2022」を開催した。2023年7月28日まで、2ndアルバム「Loop」の再現ライブツアー「ACIDMAN 2nd ALBUM Loop再現 TOUR “re:Loop”」を開催中。なお2010年リリースの楽曲「ALMA」は、2023年8月に国際天文学連合(IAU)主催で開催されるアジア太平洋地域の天文学に関する国際会議「APRIM2023」のテーマソングに決定。同会議の45年間の歴史において、テーマソングが設定されるのは今回が初となる。