ナタリー PowerPush - ぐるたみん
「史上最強の歌い手」が目指す世界
僕もアントラーズのファンだったから、ファンの気持ちはわかる
──ぐるたみんさんの自作曲について、もう少し聞かせてください。まずは「TIME UP」ですが、どんなイメージで書いた曲なんですか?
「TIME UP」は自分の感情を書いてるんですよね。ライブの最後に歌うというイメージで、自分がステージに立ってることを想像しながら。
──自分自身のことを歌う曲は、今後も増えていきそうですか?
そうなると思います。なんていうか、アーティストを好きになると、その本人の本来の部分が見たくなってくるじゃないですか。だから、自分の素の部分を出してもいいのかなって最近思いますね。
──オーディエンスから“素のぐるたみん”を求められていると感じる?
めちゃめちゃ感じますね。今までいろんなことを秘密にしていたぶん、(ファンから)いろんなことを聞かれるんですよ。「シャンプーは何を使ってるんですか?」とか(笑)。
──(笑)。その質問には答えるんですか?
答えないですね(笑)。だって、答えたところでどうせバカにされるじゃないですか。「そんなシャンプー使ってるんですか?」とか。だから言いません!
──そういうことも知りたいんですよ、ファンは。
そうなんですよね。この間、ファンクラブイベントで初めて私服を晒したんですけど、超喜んでくれました(笑)。あと、ドキュメンタリー映像も作ったんですよ。こちらとしては「いつもの出来事が淡々と流れてるだけなんだけど、これは面白いんだろうか?」という感じだったんですが、それも楽しんでくれたみたいで。そういうことって、2年前だったら絶対にやってないですからね。その頃は(イメージを)作り込んでたので。
──オーディエンスとの距離も近くなってる、と。
そうかもしれないです。僕も鹿島アントラーズのファンだったから、そういう気持ちはすごくわかるんですけどね。ホントに大好きだったんですよ。「それが人生のすべて」くらいだったから。
「歌手になりたい」とは思ってなかった
──もう1曲の自作曲「史上最強アルティメイトフェスタ」に関しては?
こっちは“ぐるたみん”として歌ってますね。これ、実は運動会の歌なんですけどね(笑)。「TIME UP」とは違う感じで書いたんですけど、そういう二極な感じがいいんじゃないかなって。
──この曲は高揚感にあふれたハードロックチューン。これまでの楽曲もロックサウンドが軸になっていますが、ぐるたみんさんのルーツはやはりロックなんですか?
もともとのルーツということになると、父親が聴いてたジャズやフュージョンということになるのかもしれないけど。B'zも好きだし、ロックとかバンド系も好きなんですけど、一番はJ-POPでしょうね。みんなが好きなものが好きなので(笑)。
──基本的にはポップなものが好き?
そうですね。ぐるたみんをやり始めてからも、ずっと「みんなが好きな曲って、どういうのだろう?」って考えてますからね、選曲とか歌い方とかを含めて。志向としては「もっと上を目指したい」というのもあるし……。
──実際、アーティストとしての知名度も上昇していて。「歌ってみた」から活動をスタートさせて、約2年でゴールドディスクを獲得するなんて、すごく夢がありますよね。
完全にシンデレラストーリーだなって自分でも思いますね。だって、最初は趣味ですから。ただ、「歌手になりたい」とは思ってなかったんですよ。今もプロの歌手かって言われたら、あいまいな部分があるというか……。
──え、そうなんですか?
「史上最強の歌い手」って言ってる以上、プロじゃないかもしれないなって(笑)。そう考えると面白いんですよね、「歌い手」って。
武道館にふさわしい人にならないと
──最後にこの先の展開について。まずは4月から全国ツアー(「ぐるたみん LIVE-G TOUR 2014 EXIT TUNES PRESENTS『た』そんなふいんきで歌ってみた」)がスタートします。
アルバム制作中もライブをイメージしてたので、それに沿ったツアーになると思います。演出面もだいぶ固まってますよ。あと、プロモーションとか物販に関しても……。なんでも自分で考えるんですよ、意外と(笑)。それは僕だけではなくて、歌い手って自分で作り込む人が多いんですよね。肩書きを自分で付けちゃったり(笑)。そういうところも面白いんですよ。
──なるほど。1stアルバムが「ぐ」、2ndアルバムが「る」で、今回が「た」。残りの文字はあと2つですが、その後はどうするんですか?
それは言えない(笑)。僕の中では決まってることがあるんだけど、もっといいアイデアが出てくるかもしれないし。あんまり言わない方向なんですけど、先のビジョンに関してもわりとしっかり持ってるんですよ。あとはどれだけEXIT TUNESががんばれるか、ですね(笑)。
──公言してる目標は日本武道館ライブだけ?
そうですね。武道館、やれたらいいですよね。そのためにはもっと実力を上げなくちゃいけないんだけど。武道館にふさわしい人にならないと。
──期待してます。ちなみに今もアントラーズの試合は観てるんですか?
観なくなっちゃいましたね。だから、ファンが入れ替わっても動じないんですよ。「そういうこともあるよね」って(笑)。
- ニューアルバム「EXIT TUNES PRESENTS た ~そんなふいんきで歌ってみた~」
- 2014年3月19日発売 / 2057円 / EXIT TUNES / QWCE-00330
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収録曲
- 脳漿炸裂ガール(作詞・作曲:れるりり)
- 東京テディベア(作詞・作曲:Neru)
- ローリング・サバイバー(作詞・作曲:ゆうゆ)
- 放課後ストライド(作詞・作曲:Last Note.)
- 狂熱のBang!(作詞・作曲:みきとP)
- ナイフ(作詞・作曲:パワーコードP)
- レイワイテロリズム(作詞・作曲:じっぷす)
- ロストワンの号哭(作詞・作曲:Neru)
- 例えば、今此処に置かれた花に(作詞・作曲:164)
- ホシアイ(作詞:レフティーモンスターP・伊東歌詞太郎 作曲:レフティーモンスターP)
- 史上最強アルティメイトフェスタ(作詞・作曲:ぐるたみん)
- Dive to the Moon(作詞・作曲:ダルビッシュP)
- 恋愛勇者(作詞・作曲:Last Note.)
- Calc.(作詞・作曲:ジミーサムP)
- TIME UP(作詞・作曲:ぐるたみん)
- 千本桜-「た」arrange Ver.-(作詞・作曲:黒うさP arrange:おさむらいさん)
ボーナストラック
- ギガンティックO.T.N~うるおぼえで歌ってみた~(作詞:れをる 作曲:ギガP)
- ニセモノトレジャー-1st solo LIVE 2013 ~LIVE-G~-(作詞・作曲:糞田舎P)
- ぐるたみんワンマンライブツアー決定!LIVE-G TOUR 2014 ~EXIT TUNES PRESENTS「た」そんなふいんきで歌ってみた~
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- 2014年4月26日(土)
東京都 Zepp Tokyo - 2014年4月29日(火・祝)
北海道 Zepp Sapporo - 2014年5月2日(金)
愛知県 Zepp Nagoya - 2014年5月4日(日・祝)
大阪府 Zepp Namba - 2014年5月6日(火・休)
福岡県 Zepp Fukuoka
- 2014年4月26日(土)
- 前売券一般発売中
チケット料金:4500円(税別)※3歳以上有料 - <取扱いプレイガイド>
イープラス / ローソンチケット / チケットぴあ - 詳しくはぐるたみん公式ライブ情報サイト LIVE-Gをチェック
ぐるたみん
ハイトーンボイスと突き抜けるようなシャウトで「覚声類」と称される歌い手の代表格の1人。2009年に活動を開始して以来、動画サイトに投稿した楽曲はすべて殿堂入りを果たしており、ソロ投稿動画の総再生数は現時点で3300万再生を超えている。2010年8月には「【うるおぼえで歌ってみた】only my railgun」が投稿からわずか1カ月半で100万再生を突破し、2014年3月現在690万再生を記録。これは66万件を超える「歌ってみたカテゴリー」全投稿動画の中で再生数歴代2位となっている。2011年末にリリースした1stアルバム「EXIT TUNES PRESENTS ぐ ~そんなふいんきで歌ってみた~」は、ロングセールスの結果、発売日から2年3カ月を経て日本レコード協会によりゴールドディスクに認定。歌い手の作品がゴールドディスクに認定されるのは史上初の快挙となった。2014年3月には「EXIT TUNES PRESENTS た ~そんなふいんきで歌ってみた~」をリリース。同年4月からは5都市のZeppでワンマンツアー「LIVE-G TOUR 2014」を敢行する。