Girls²|アニメ「ガル学。」を通じて深まった9人の絆

同世代にも憧れられる存在に

──2020年はGirls²さんも例外なくコロナ禍の影響を受けた1年でした。春に開催予定だった初のツアー「Girls² LIVE TOUR 2020 ~チュワパネ!~」が中止になり、昨年4月にスタートした「ガル学。」の放送も一時延期されてしまいましたね。

桜花 はい。アフレコも延期になって。いろいろイレギュラーなこともありました。ツアーが中止になったのは本当にショックが大きかったです。

柚葉 確かに……。でも、そこまでネガティブな気持ちにはならなかったよね。

桜花 うん。中止になったのが開催直前だったのでもちろん悲しかったんですけど、すぐにみんなで前を向いてがんばりました。

──大変な状況の中でも毎月のように新曲のリリースがあり、おはガールとしての「おはスタ」レギュラー出演、そして映画「私がモテてどうすんだ」への出演と主題歌担当、そして「ガル学。」と原宿・竹下通りとのコラボレーションなど、途切れなく活躍し続けていた1年でしたよね。

綺羅 活動の幅は広がったなと思いますね。原宿の竹下通りさんとコラボさせていただいただいたときは、同世代の方にも興味を持っていただいた感覚がありました。

──「ガールズ×戦士シリーズ」からGirls²を知った方がやはり多いと思うので、小さなお子さんやその親御さん層からは圧倒的な認知度があり、熱い支持を受けていると思うんです。でも皆さんはそこに留まらず、「自分と同じ世代の子たちから憧れられたい」という目標を常々口にしていますよね。

柚葉 はい。最近は同年代の子たちも私たちのことを知ってくれるようになったのかなという気がしています。学校の友達から「原宿行ったよ! すごいね」とか言われるようになってうれしかったなあ。

桜花 私も、「友達がGirls²好きだって!」って友達から言われることが増えて。私は去年高校に入学したんですけど、同じクラスにファンの子たちが何人かいて、私たちのダンスを踊って見せてくれたりしました。

 海外のファンの方も増えて。イベントで韓国人の方が一生懸命日本語を勉強してきて話してくれたりして、すごくうれしかったですね。

絞らずに、できることはなんでもやりたい

──女優にタレント、そして歌、ダンスと、とてもマルチに活躍されていますが、それぞれ特に極めていきたい分野や、新しくやってみたいことはありますか? 百花さんは「ガル学。」で漫才に目覚めたりはしなかった?

隅谷百花

百花 (笑)。漫才というか一発芸は「ガル学。」でもチャレンジしたんですけど、漫才をやっている方ってみんな頭いいんだなあと痛感したので……(笑)。でも、個人的にはなんでも挑戦してみたいなと思ってます。

桜花 たぶんメンバーみんなそうだと思うんですけど、お仕事をいただけるなら全力でやりたいし、できることはなんでもやりたい。だから特にこれって絞る感じではないですね。

──可能性は無限大ですね。個人的には、元気でかわいい曲やパフォーマンスももちろん大好きなんですが、皆さんガッツリ踊れるので、ガールクラッシュっぽいというか少し大人びた表現もいつか見てみたいです。

47話「センチメートル」より。©︎2020「ガル学。」製作委員会

綺羅 私も“ザ・クール”なダンスをぜひ踊ってみたいです! 今はかわいい雰囲気が多いですが、だんだんみんなの年齢も上がってきているので、大人っぽい楽曲にもチャレンジしてみたいですね。

──「今後、Girls²はこんなグループになりたい」というような目標はありますか?

桜花 今すぐは難しい状況ですけど、私たちの目標は、ガールズアリーナ……。

綺羅 いや、それ、「ガル学。」でしょ(笑)

桜花 (笑)。間違えちゃった。アリーナツアーをすること! なので、それに向かってがんばっていきたいです。

チームの絆が強まっている

──Girls²が結成されてちょうど2年が経ちますが、成長を実感することは?

石井蘭

 最初はけっこう別々に活動することが多かったんですよね。2019年は私たち「ファントミ(「ひみつ×戦士 ファントミラージュ!」)」チームはまだドラマの収録があって、ほかの5人はおはガールとして動いてて。でも去年からGirls²全員で活動することが増えたので、チームの絆というのか、何もしなくても自然と伝わる部分ができてきたなって感じています。振りとかも初日でまとまるようになって。最初から完成度が高いんです。

柚葉 飲み込みが早くなったよね。

 うんうん。

桜花 今まではこう、1人ひとりがそれぞれ踊ってる感じもあったんですけど、最近は録画したレッスンの映像を観るたびに、本当にみんなすごくそろってるなって。完成までのスピードが速くなった分、1回でできる練習量が増えました。

──一体感が高まってるんですね。「ガールズ×戦士シリーズ」では現在「ポリス×戦士 ラブパトリーナ!」で後輩のlovely²さんが活躍していて、その主題歌をlovely²も参加した13人で担当していますが、彼女たちを見ていて昔を思い出すこともありますか?

桜花 ありますあります。「ああ、私たちもガールズ×戦士の頃はこんなだったなー」とか。自分の経験から「あのときこうしておけばよかったな」って思うこともあるので、そういうところは一緒にお仕事するときに伝えるようにしているし、フォローしてあげたいです。

柚葉 山口莉愛ちゃんっていう子が小6なんですけど、めちゃくちゃがんばってるなあって。私も戦士時代は小6だったので、彼女を見ているといろいろ思い出します。

──小田さんはシリーズ第1弾(「アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!」)に出演していたので、当時はいわば道なき道を切り開いて行っているようなものだったと思うんですよね。それが今やシリーズも4作目まで積み重なってきて、lovely²さんたちもこんなに頼もしい先輩たちがいて心強いと思います。

桜花 昨日も、バレンタインチョコをlovely²の子たちからもらったんですよ。

山口綺羅

綺羅 めっちゃかわいかったー! お手紙とか入ってて……。

百花 入ってた入ってた。(杉浦)優來ちゃんが「百花ちゃんみたいに変顔が上手くなりたいです」って書いてくれてた。

一同 (笑)。

百花 超かわいかったなあ(笑)。

──女子校の憧れの先輩、みたいな感じなんでしょうね(笑)。では最後に、今後への意気込みなどをひと言ずつお願いします。

綺羅 普段は9人でGirls²として活動しているんですけど「ガル学。」では3つのユニットに分かれていて、それぞれ雰囲気も違うと思うので、それぞれのユニットの雰囲気も感じながらぜひこのベスト盤を聴いてほしいです!

桜花 そしてライブもぜひ観ていただきたいです。パフォーマンスはもちろんですが、1日目は私たちがお芝居をがんばったり、2日目では観た方に「懐かしい」って思ってもらえそうなものが出てきたり、見どころがたくさんあるのでぜひ2日間楽しんでいただきたいですね。

柚葉 ベスト盤には去年の4月からの「ガル学。」の楽曲が全部入ってますし、3ユニットそれぞれたくさんがんばってきたことが全部詰まっているようなアルバムになっているので、お手に取ってたくさん聴いてください!

百花 アニメを見てからこのベスト盤を聴いていただいたら、歌詞の意味とかもっと深いところまで楽しめるんじゃないかなと思うので、両方併せて楽しんでもらえたらうれしいです。

 アニメはもうすぐ最終回を迎えますが、ラストは「ガル学。」らしく、そしてGirls²らしい終わり方になっています。オープニング曲の「センチメートル」をテーマにしたアニメだったということがよくわかるようなラストになっているので、最後まで楽しんで観ていただけたらうれしいです。

左から隅谷百花、石井蘭、小田柚葉、山口綺羅、小川桜花。