ナタリー PowerPush - GUNMA ROCK FESTIVAL 2013

茂木洋晃(G-FREAK FACTORY)×TAKUMA(10-FEET)故郷に熱狂を!地元フェス開催のワケ

昔からの仲間に出てもらい続ける

TAKUMA そうそう、「京都大作戦」初年度のG-FREAK FACTORYのライブも事件やったね。

──どういうことがあったんですか?

TAKUMA

TAKUMA その頃はまだG-FREAKのことを知らん人が多くて、ライブが始まったときは2万人のスペースの前3分の1くらい、まばらにしかお客さんがおらんような感じで。でも、曲を追うごとにあからさまに人が増えていくんすよ。「誰これ? 誰?」みたいな感じでどんどん走ってくる。マンガの「BECK」で描かれてるライブのシーンみたいに、あっという間に景色がどんどん変わっていって。それって普段僕らがライブハウスでやってきたことなんですよ。対バン仲間と一緒にやって、終わったら「な? カッコいいやろ?」って言うような。それが面白くて今まで続けてきたし。

茂木 「京都大作戦」はそういうブッキングを続けてるもんな。“間違いないライブ”をやる仲間が必ず出演している。

TAKUMA うん。ずっとそれは続けたい。デモCDを売ってた頃のような昔からやってる仲間っていうのが3分の1から半分は出てくれてるんで。その頃に「もしフェスを主催したら呼ぶからな」って話してた仲間のバンドを実際に呼んでる。

茂木 10年前くらいかな、「デカい祭りやるときは絶対出てな」みたいな話は常々してたよな。

TAKUMA うん。だから、初年度からG-FREAK FACTORY、dustbox、locofrank、STOMPIN' BIRD、OVER ARM THROW、OLEDICKFOGGYとか、ほかにもたくさん自分たちと一緒に昔からやってる仲間には出てもらい続けていて。

──そういうふうに仲間としてお互いに通じ合えると思うようになるのは、どういうことがきっかけなんですか?

茂木 それはもうライブですよ。ライブ観て衝撃食らっちゃったらもう“仲間”なんですよね。「京都大作戦」って出演してないアーティストもたくさん遊びに来てるんですよ。そういうフェスってあんまりないと思うし。

TAKUMA あと最初は休憩したりメシを食ってたりして、俺らの仲間のライブをあんまり観てないお客さんもいたと思うんですよ。でも「さっきやってたヤツら、すごかったで!」って雰囲気になるのが続いて。5、6年経ってようやく「知らないアーティストも観てみよう」っていうムードが定着した。これが俺らが一番やりたかったことなんです。

群馬に本気の遊び場を作る

──茂木さんは昨年「GUNMA ROCK FESTIVAL」を立ち上げたわけですが、開催を決めたときは、どういうイメージを描いてましたか?

茂木 僕は群馬にずっと住んでるんですけど、群馬の人たちに楽しんでもらえる場所があまりにも少ないんですよ。そういう中で自分ができることは音楽のお祭りだと思って仕掛けたんです。「京都大作戦」の第1回に参加したときに「これをいつか群馬でやってやりたい」って思ったんで、10-FEETはお手本になってくれて先を歩いてくれてるところはありますね。

TAKUMA 「GUNMA ROCK FESTIVAL」は、前身で「COLOSSEUM」っていうイベントをやってたんですよ。初開催は2008年だったかな。そこに僕らも出させてもらってたんですけど。あそこにあった思いは継承されてるよな。

──「COLOSSEUM」を立ち上げたときのコンセプトはどんな感じだったんでしょう?

茂木 まず単純に本気で遊べる遊び場を作るということが一番の目的でしたね。で、常識通りのことやってたんじゃ群馬なんてどうにもならないと思って、いろいろやりました。ライブハウスなのにセンターステージにして、周り360°にお客さんがいるっていうセットを組んだり、ライブハウスもスタジオも全部使ったり。そのイベントで1年目に出てもらったのが10-FEETだったんです。で、2年目はちょうど10-FEETがツアーで北海道に行ってた時期だったんだけど、その間のオフの日にTAKUMAが群馬まで来て。

TAKUMA あったな、そういうこと。

茂木 飛行機から新幹線に乗って、タクシー飛ばして。滞在時間5分とかで、ちょっとコーヒー飲んで帰ったよな(笑)。

TAKUMA うん、世界中の人に「あいつ、イイやつや」って思われたいからな。カリスマやから(笑)。

──「GUNMA ROCK FESTIVAL」はグリーンドーム前橋という会場で行われますが、どういう場所なんですか?

茂木 競輪場ですね。ライブをバンクの中でやるんですけど、雰囲気が面白いんですよ。初年度は「いい場所を見つけた」という感じでした。

TAKUMA 突然電話かかってきましたからね。「すげえ場所見つけたんだ」って。ただ、去年はあの規模感を全然想像できなくて。正直どうなるかもわからなかったですけど、本当にみんなの力を借りて無事にできたんですよね。

GUNMA ROCK FESTIVAL 2013

GUNMA ROCK FESTIVAL 2013

2013年9月21日(土)群馬県 グリーンドーム前橋
OPEN 10:00 / START 11:00 / END 21:00(予定)

<出演者>
COKEHEAD HIPSTERS / EGG BRAIN / G-FREAK FACTORY / LACCO TOWER / 10-FEET / HEY-SMITH / HAWAIIAN6 / 秀吉 / HIFANA / MAN WITH A MISSION / MINOR LEAGUE / MOROHA / NAIKA MC / OVER ARM THROW / ROTTENGRAFFTY / SPECIAL OTHERS / STOMPIN' BIRD / 高崎頼政太鼓 / ZAZEN BOYS / and more

前売りチケット
大人(中学生以上) 6500円
ファミリーペアチケット(保護者1名+4才~小学生1名) 10000円
ファミリーペアチケット駐車券付き(同上+第一駐車場チケット付属) 11000円

G-FREAK FACTORY ニューアルバム「S.O.S」/ 2013年8月7日発売 / BADASS
ニューアルバム「S.O.S」
初回限定盤 [CD+DVD] 3200円 / BDSS-0015
通常盤 [CD] / 2500円 / BDSS-0016
G-FREAK factory(じーふりーくふぁくとりー)

茂木洋晃(Vo)と原田季征(G)が中心となり、1997年に群馬県にて結成される。結成直後から自主企画「MAD SOUL CONNECTION」を行う。2002年頃よりレゲエサウンドを取り入れた「DREAD-ROCK」を構築。2003年に自主レーベル「3TONE east」を設立し、そこを拠点に活動を展開する。2012年9月、地元を盛り上げるため「GUNMA ROCK FESTIVAL 2012」を企画・運営。2013年8月にBADASSより約9年ぶりとなるアルバム「S.O.S」を発表する。同年9月に「GUNMA ROCK FESTIVAL 2013」を開催。

10-FEET (てんふぃーと)

TAKUMA(Vo, G)、NAOKI(B, Vo)、KOUICHI(Dr, Cho)の3名により、1997年に京都で結成。2001年4月に1stシングル「april fool」をリリースし、3rdシングル「RIVER」がスマッシュヒットを記録する。結成以降、精力的にライブを行ってきているが、今なおそのスタイルは変わらない。2008年からは野外フェス「京都大作戦」を開催(※2007年は台風により中止)し、地元・京都の音楽シーンを熱く盛り上げている。