「ファイナルファンタジー」特集|FFファン7人が選ぶ“冒険のプレイリスト”

ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのオリジナルサウンドトラック76作品が各サブスクリプションサービスで6月に一斉解禁された。

サブスクでは“ナンバリングタイトル”と呼ばれる初代「ファイナルファンタジー」から最新作「ファイナルファンタジーXV」までのサントラのほか、「ファイナルファンタジータクティクス」「DISSIDIA FINAL FANTASY」「チョコボの不思議なダンジョン」といった派生作品のサントラの収録曲を含め、約3500曲を聴くことができる。音楽ナタリーではサブスク解禁1カ月を記念して、著名人によるプレイリスト企画を展開。FFファンを公言するアーティストがそれぞれのテーマで選曲したプレイリストを、ゲームへの思いと共に発表してもらった。

About「ファイナルファンタジー」

1987年に発売されたファミリーコンピューター用ソフト「ファイナルファンタジー」以降、30年以上にわたってシリーズ関連作品が作られ続けているゲームシリーズ。最先端の映像と独特な世界観、豊かなストーリー性で日本のみならず世界的なヒットを記録している。2017年には「最もタイトル数の多いロールプレイングゲームシリーズ」として、ギネスの世界記録に認定された。

亜沙(和楽器バンド)

テーマライブのセトリ
亜沙(和楽器バンド)

プレイしている作品も多いのですが、どうしても思い入れのある作品がひいきされちゃいますね(笑)。

あと単純にナンバリングがあとの作品のほうが音がいい!

こうやって聴くとゲーム音楽の進化も感じます。

FFシリーズは世代的にやはり「FF VII」が一番思い入れがあります。

RPGってハマると徹夜でプレイしちゃうタイプでした。「FF XV」もひさしぶりにぶっ通しでプレイしたのも記憶に新しいです(笑)。

FFの次の作品も楽しみにしてます!

亜沙(アサ)
ベーシスト、シンガーソングライター、ボカロP。2010年よりニコニコ動画でVocaloidやUTAUといったソフトウェアを使った楽曲を公開。代表曲「吉原ラメント」はニコニコ動画で200万回以上(2019年6月時点)再生されており、“歌ってみた”といったカバーのほか、小説化や舞台化などさまざまな二次創作を生み出した。2014年4月に和楽器バンドのベーシストとしてメジャーデビュー。2019年1月には和楽器バンドの一員としてとして埼玉・さいたまスーパーアリーナで2DAYS公演を開催した。バンドと並行してソロ活動も行っており、5月には東名阪ツアー「ワンマンライブツアー from 1987 ~あなたの乗る電車を待っていた~」開催した。

164

テーマFFの追体験
164

まだファミコンの時代から「ファイナルファンタジー」をプレイしてきましたが、毎回実装される革新的なシステム・最先端のグラフィックと共に、特に「FF II」以降からは物語に力を入れたRPGだと思っております。

次回作が発表されるたびその物語が気になって、雑誌や、最近ではインターネットでいつもチェックしています。

FFと共に生きた方なら例えば寝ながら聞けば夢にそのシーンそのシーンが出てくるような楽曲を、主に優しい曲や壮大な曲、感動する曲の中から選ばせていただきました。

ストーリーに関連するイベントシーンに直接絡まないフィールドの曲も含んでおります。

そもそも好きな楽曲が多すぎるので、10選にするつもりでしたが到底無理でした。

164(イチロクヨン)
2008年9月に発表した「shiningray」より、動画共有サイトにボーカロイド楽曲を発表しているボカロP。自らのギター演奏によるパワフルなロックサウンドと、クオリティの高い調声で一躍注目される。2009年に1stアルバム「EXIT TUNES PRESENTS THE COMPLETE BEST OF 164 from 203soundworks feat. 初音ミク」をリリース。EXIT TUNESが主催するライブイベントでは持ち前のギターテクニックを披露し、プレイヤーとしても注目を集めている。2014年7月、キャリア初のベスト盤「THIS IS VOCAROCK」を発表した。2018年12月には自身の活動10周年を記念したニューアルバム「IVIIV」をリリースし、2019年7月にはワンマンライブ「164 10th Anniversary LIVE‐IKIZAMA‐」を開催する。

大石昌良

テーマ鼻からアクアブレス、目からタイダルウェイブ
大石昌良

今楽曲を聴きながらプレイリストを作成していますが、鼻からアクアブレス、目からタイダルウェイブしています。なぜFF音楽はこんなに泣けるのでしょう。思い出で美化されたなんて言葉では語り尽くせないくらいの、きれいな感動を連れてきてくれます。ありがとう、ファイナルファンタジー。一緒に歩んだ歴史はこれからもずっと色褪せません。これが俺の物語だ!

大石昌良(オーイシマサヨシ)
愛媛県宇和島市出身のシンガーソングライター。大学の軽音楽部の仲間である川原洋二、沖裕志と共に1999年に結成したSound Scheduleでボーカル&ギターを担当する。2006年にSound Scheduleが解散してから、2008年にシングル「ほのかてらす」でソロデビュー。2011年にはSound Scheduleの再結成でも話題を呼んだ。またアニメソングシンガー・オーイシマサヨシとしての評価も高く、オープニング主題歌を担当した人気アニメも多数。2015年にはTom-H@ckとのユニット・OxTを結成。2017年7月にはアニメ「けものフレンズ」オープニングテーマのセルフカバーなどを収めたニューアルバム「仮歌」をリリースした。2019年6月にはセルフカバー集第2弾として「仮歌II」を発表。8月にはオーイシマサヨシ名義のニューシングル「楽園都市」をリリースする。

※9曲目に選曲されていたフェイ・ウォン「Eyes On Me」は、今回のサブスク解禁に含まれていなかったため、割愛しています。

ナカヤマシンペイ(ストレイテナー)

テーマ思考回路を決定づけた物語
ストレイテナー。左から2番目がナカヤマシンペイ。

プレイした中でも、文字通り心に深く刻み込まれている楽曲を選びました。日常とはかけ離れているにもかかわらず、郷愁にも似た気持ちを起こさせてくれるのがFFシリーズで、「これはお前の物語だ」とアーロンに言われるずっと前から、心を囚われ続けている作品と世界観です。

これ以上プレイしたらこの世界が終わってしまう、もうプレイしたくねえ、と思わせてくれるほど没入しています。

やはりシリーズごとのまとめを聴くのが一番ぐっとくるし、プレイリスト作成は難問でしたが、自分のテーマBGMのつもりでリスト化しました。ありがとうございます。

ストレイテナー
1998年にホリエアツシ(Vo, G, Piano)とナカヤマシンペイ(Dr)の2人で結成。2003年のメジャーデビューのタイミングで日向秀和(B)が加入。さらに2008年には元ART-SCHOOLの大山純(G)が加わり、4人編成に。2009年2月には4人編成となってから初めてのフルアルバム「Nexus」を発表し、同年5月にアルバムを携えてのツアーファイナルとして初の日本武道館公演を開催した。バンド結成20周年のアニバーサリーイヤーとなる2018年には4月にニューシングル「The Future Is Now / タイムリープ」を、5月にニューアルバム「Future Soundtrack」を発表した。2019年1月には千葉・幕張イベントホールでワンマンライブ「21st ANNIVERSARY ROCK BAND」を行い、この日のホリエが書き下ろした新曲「スパイラル」を同年3月に配信リリースした。