FaveConnect特集|きのホ。がファンクラブ運営で広げる“身内の輪”、ファンとつながる場を気軽に実現するプラットフォームサービス (2/2)

ファンとのやりとりにメンバー自身も救われてる

──小花衣さんはきのホ。のファンクラブにどのような魅力を感じていますか?

小花衣 LINEをポンって送ったら、みんなからすぐに返信がくるんです。簡単にコミュニケーションを取れるので皆さんのことを身近に感じられる。ファンの方も同じように思ってくれてますし、すごくいいですね。

──ファンクラブに加入したファンの方からはどんな声が届いていますか?

小花衣 頻繁にLINEを送っているので「毎日供給があってうれしい」と言われます! それにLINEだと日常的なことを送りやすいので、Twitterよりもメンバーの裏の様子が見えると思います。

──LINEではどんなことを書いてるんですか?

小花衣 「晩ごはんはこれだった」みたいな、家族と交わすようなメッセージを送ったり。あと「今日はこれがうまくいかなかった」とか、Twitterには書きづらい内容もファンクラブのLINEだと書きやすいですね。

小花衣こはる

小花衣こはる

新井 この前、吉田豪さんが「寝る前にLINEを開いたら、40件とか50件も通知が溜まってて。なんだこれ!と思って見たら、きのホ。のメンバーがファンクラブに大量にメッセージを送っていた」と言っていて(笑)。それぐらい頻繁にポンポン送ってるよね。

──ホームページは自分からアクセスしないと情報が見れないけど、LINEは知らぬ間に通知が届くところがいいですね。

新井 既読が付くだけでうれしいと言ってくださる方もいます。たまにファンの方からのメッセージに返信もしてるんだよね。

小花衣 はい! すごく喜ばれます。

──一方的に投稿するだけじゃなくて、ファンの方のコメントに返信することもあるんですね。そういったコミュニケーションの中で、ファンの方からうれしい反応をもらったことはありますか?

小花衣 たくさんあります。ファンクラブに入ってる人たちだけしかそのLINEを見られないので、先ほど言ったように悩みやうまくいかなかったこととか、ちょっとネガティブな内容も載せていて。それに対して「素を見せてくれるのがうれしい」「本音をさらけ出してもらえてうれしい」と言ってもらえるので、私自身も毎日救われています。

新井 あとは、メンバー個別のファンクラブの特典としてはチェキ無料券が送られてきたり、一番上のプランだと毎月直筆の手紙が送られてきたり、LINEでビデオ通話ができたりします。

小花衣 それと「渾身の1分動画」と言って、その名の通り毎月渾身の動画を送るコンテンツもあります。

──どんな動画なんですか?

小花衣 私は食べてるところを動画に撮って、それを会員のみんなに観てもらったり(笑)。そう言えば、デート風の動画を撮ってみたこともありました。

1万人の身内を作れたら武道館に行ける

──各メンバーがどんな投稿するのか、新井さんがディレクションをしているんですか。

新井 いえ、今はメンバーそれぞれが自由にやってますね。なのでメンバーが何を上げてるのか僕も知らないです(笑)。

小花衣 自由に楽しんでます!

新井 5人それぞれ投稿する内容が違うので、かなりメンバーごとの色が出ているファンクラブだとは思います。

小花衣 私は美容室で髪を染めてもらってるときとか、暇だなと思ったら「みんな暇?」って投稿してみたり、ホントに日常的に使っています。Twitterとは使い方の感覚が違いますね。

新井 言ってしまえば、かなり内輪なんですよね。ファンクラブに入ってくれるということは、我々の味方なわけじゃないですか。だからほかのSNSよりも近い距離感でメンバーみんなメッセージを送っています。

中村 そのラフな感じを見せることで、ステージ上でがんばっている姿とのギャップが生まれ、それがよりグループの価値を引き立てている感じがします。

新井 そもそも僕は、「1万人の身内を作れたら武道館に行けるんじゃないか」という説を持っていて。昔だったらアーティスト側はできるだけ身内感を出さずに、たくさんの人に作品を届けるという傾向が強かったと思うんですけど、僕は「応援してくれているあなたはもう私の仲間だね」みたいな考えのほうが今の時代はお互い楽しめるんじゃないかと思っているんです。ファンクラブならそれを可能にできるし、できるだけ細かいルールは設定せず、個人のやりたいことやメンバーの個性がにじみ出ていたほうがファンの方からしたら応援しやすいはず。みんながメンバーそれぞれの身内になってくれるんじゃないかと思っているので、ファンクラブはきのホ。にとってすごく大事なコンテンツですね。

新井ポテト

新井ポテト

中村 ここまでメンバーさんが積極的にアクションを起こすファンクラブはなかなかないので、ファンの方にも刺さりますよね。とは言え、1日24時間しかない中でどんどん投稿する数を増やしていったら、メンバーさんや運営さんが大変になってしまいます。我々としては、ファンとアーティスト様の距離を適切に保ちつつ、メンバーさんのご負担も考慮した仕組み作りを考えていきたいと思っています。例えば先程出てきたチェキ券の話だと、今までは新井さんたちが自ら郵送されていたんですよ。「このプランの人にはこれ」という発送に関することを手作業でやられていたので、労力も大変ですし、ビジネス的なことで言えば郵送費もかかってしまう。「これがデジタル化できたらいいですね」という話をいただいて、そのシステムを作りました。

新井 おかげでめちゃくちゃ楽になりました。

中村 会費はクレジットカードでの引き落としなんですけど、その月の引き落としが終わったら、サイト上に今月のチェキ券が自動で付与される仕組みを作りました。作業効率はもちろん、手作業になると本来届けるはずの方以外のところにチェキ券が届いてしまうというトラブルもあり得なくはないので、そこを回避できるメリットは大きいです。このようにコンテンツの価値を維持しつつ、運営側の負担を減らすことができる機能は、お客様のニーズや課題をしっかり把握して、これからも積極的に開発していきたいと思っております。

遊び心があるファンクラブを目指したい

──今後ファンクラブ内でやりたいことはありますか?

新井 すでにいくつかFaveConnectさんと相談していまして。今はLINEを使ってメッセージを送っているんですけど、それってあくまで外部サービスじゃないですか。あれをファンクラブ内で完結できたらいいなと思ってます。あとは、オンラインくじ機能も導入する予定なんですよ。

小花衣 なんですか、それ!

中村 オンラインくじを引ける特設サイトを用意しようかと考えています。

新井 例えばガチャを引いて待ち受け画像が届くとか。後日グッズが届く形でもいいかなって。

中村 絶賛準備中でございます。

小花衣 楽しみです! ありがとうございます!

新井 そういう感じで、遊び心があるファンクラブを目指したいと思ってます。もっと突飛なこともやりたいですね。ぜひFaveConnectさんも何か企画してください。ファンクラブ主導の企画を。

中村 いいですね、ぜひぜひ! 我々はファンの方がやってほしいこと、運営さんがやりたいことを結び付けるのが大事だなと考えているので、どんどんご提案をしていきたいと思います。

──話を聞いて驚いたのが、クライアントとFaveConnectの関係がかなり密なんですね。専属の担当者がついているんですか?

中村 そうなんです。このインタビューには参加していないですが、今日同席している女性スタッフが専属できのホ。さん担当としてついておりまして、ライブもたびたびお邪魔させていただいてます。

新井 今やきのホ。ファンみたいな感じで接してくれますから、すごくうれしいです。

中村 僕らもそこは大事だと思うんです。「まずは自分がファンになって気持ちを知る」という。「このアーティストさんを応援したい」という気持ちは企画にも現れますし、ライブを観させていただくことでより思いが熱くなるんですよね。

中村光祐

中村光祐

女性スタッフ ライブが終わったあとにその感想をお伝えするんですけど、そのたびにきのホ。のメンバーさんやスタッフさんから「オタクだね!」と言っていただいてます(笑)。周年ライブのときは感極まって泣いてました。

小花衣 えー、うれしい!

女性スタッフ 新井さんには「1万円の『推すマン帝国プラン』に入るか悩んでます」とお話しています(笑)。

──そういう愛のある関係は素晴らしいですね。

新井 せっかくエンタメ業界にいるからには、裏方も楽しまないともったいないと思ってるんで、僕としてもうれしいです。

中村 裏方が表になってる感がすごいありますよね、きのホ。さんは。

新井 (食い気味で)ごめんなさい!

一同 あははは!

中村 そこも素敵だと思います。運営さんが直接ファンの方とコミュニケーションを取られていますし、その姿もすごく誠実な印象だったのですが、先ほどおっしゃっていた「身内を増やしていく」という言葉を聞いてすごくしっくりきました。

新井 僕は昔とあるバンドのファンクラブに入っていたんですよ。年会費が5000円で年に1回会報誌が届いたり、優先チケットを取れたりする。言ってしまえば、決まってるものを楽しむ感じだったんですけど、きのホ。が目指すファンクラブはもう少し流動的なものにしていきたい。年間のスケジュールが決まってるファンクラブじゃなく、その都度考えて動いて、ファンの方の反応を見てまた変えていったり。言ってしまえばみんなで育てる生き物のようなコンテンツを目指していきたいです。

──なるほど。そんなきのホ。は2月25日に主催フェス「ホ。フェス'23」の開催を控えています。

小花衣 初めての主催フェスで、京都のKBSホールというすごく大きな会場でやらせていただきます。

新井 フェスのロゴを片桐仁さんにお願いしまして。今日僕が着ているこのTシャツも片桐さんのデザインなんですよ。いろんな方の手をお借りして京都を盛り上げる会ですね。

「ホ。フェス'23」ロゴ

「ホ。フェス'23」ロゴ

──出演者もヒトリエ、忘れらんねえよ、奇妙礼太郎さん、眉村ちあきさん、PIGGSなど、魅力的なアーティストが参加されます。

小花衣 ホントに豪華な方々に出ていただきますし、提供するフードや面白い企画についてもいっぱい考えてるので、たくさんの人に来てほしいです。しかもファンのみんなに会場の飾り付けをお願いしていて。みんなで作り上げるフェスになっているので、楽しみにしてください! 「ホ。フェス'23」でも私たちとファンの方との結び付きを感じられると思います。

左から中村光祐、小花衣こはる、新井ポテト。

左から中村光祐、小花衣こはる、新井ポテト。

ライブ情報

ホ。フェス'23

2023年2月25日(土)京都府 KBSホール
OPEN 11:00 / START 12:00

<出演者>
忘れらんねえよ / タイトル未定 / fishbowl / ハンサムケンヤ / きのホ。 / 小花衣こはる(きのホ。) / 奇妙礼太郎 / YeYe / ONIGAWRARA / NaNoMoRaL / 美味しい曖昧 / tipToe. / カナタタケヒロ / 好き好きロンちゃん / ヒトリエ / 眉村ちあき / PIGGS / 二丁目の魁カミングアウト / くぴぽ / 松浦正樹(ANATAKIKOU)

プロフィール

きのホ。(キノポ)

京都で共同生活をしながら活動中のアイドルグループ。新井ポテトがプロデューサーを務め、ハンサムケンヤが楽曲を手がけている。オーディションを経て2021年夏に結成され、9月に1stアルバム「きのうまではポジティブでした!」を配信リリース。2022年8月にアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」に初出演し、10月に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで「1st Anniversary LIVE『いちホ。~1年経ったらポジティブですか?~』」を行った。2023年2月には京都・KBSホールで初の主催フェス「ホ。フェス'23」を開催する。