グループに対する評価が変わった
──そのあとに加入したのは?
しいなむさし (元気よく手を挙げて)ハイ! 高校生の頃に友達とYouTubeで活動していたんですけど、そのユニットが解散することになって「この先どうしよう」と考えた結果、アイドルになりたいと決めました。前々から=conectの存在は知ってたので、運営にDMを送ったのがきっかけで加入することになりました。
──YouTubeではどのような活動をやっていたんですか?
しいな えっと、2人のユニットでいろんなネタ系の動画を上げてました。
──チェンネル登録者数とか視聴回数的には、どんな感じでした?
しいな ……そこは聞かないでください(笑)。ちょっと黒歴史なので。
──……察しました(笑)。そして最後に加入したのが、さくらぎさんとかさいさんですね。
さくらぎりと 僕はコンセプトカフェでバイトをしていて、そこの上の方が事務所の人と知り合いで「応募してみない?」と誘われました。
──芸能界に憧れはあったんですか?
さくらぎ 前からアイドルは好きだったし、コンカフェの店員やお客さんの中にもメンズアイドルをやっている人はいたので、界隈としても近いしやってみたいと思ってました。
──かさいさんは、どういうきっかけでグループに加入したんですか?
かさいみなと ずっと隠していたんですけど、僕も地底のそのまた地底のコンカフェでちょっとだけ働いてまして。
一同 えー! そうなの!?
──隠していたのはどうしてですか?
かさい 恥ずかしいからです! 本当に人気がなさすぎて、言える感じじゃなかったんです(笑)。
──甘いルックスだから需要がありそうですけど。
かさい いやいや、当時はブサイクだったし、他人と話せなかったし、面白くなかったので何もいいところがなかったです。そんな人間が人気なんて出るわけないじゃないですか。本当に普通の一般人だったんですけど、SNSを通して「メンズアイドルをやりませんか?」と連絡が来たんです。最初はなんか怪しいと思って警戒していたんですけど、やり取りをするうちに「=conectとマッシュアップの事務所の人なの!?」と知って驚いたんです。前々からアイドルをやるなら=conectのようなグループに入りたいと思っていたので、運命的なものを感じて加入することにしました。
つきしま 去年10月にマッシュアップの活動休止が決まり、これから自分は=conect1本でやっていこうと決意した矢先に、ずっとグループを支えてくれてたメンバーが抜けてしまって。不安になっていたタイミングでぎりととみなとが加入してくれたから、すごく心強かったです。グループのイメージ的に少しなよなよして見えるかもしれないんですけど、レッスンはめちゃくちゃハードなんです。そんな体育会系ノリのレッスンにも2人はちゃんと付いてきてくれたので、「これでグループの未来は大丈夫だ!」と確信を持てましたね。
こじま 何より僕らに対する評価が変わったよね。活動が始まってからの2年間は衣装を2パターンしか作ってもらえなくて、会社の人からも推されてなかったんですよ。それが今の体制になって半年足らずで新衣装を2つ作ってもらえて、新しい曲もどんどんもらえて、リリースイベントもやらせてもらっている。本当に風向きが変わりましたね。振り返ると、最初の2年はすごく不安で、なんのために活動しているのかわからなくて、周りの認識も「しょせんはマッシュアップの弟分」という感じでした。それがマッシュアップさんが活動休止になって、自分たちもちゃんと注目されるようになってから、グループの状況がガラッと変わりましたね。
──よく2年も耐えられましたね。
こじま 一度は本気でグループを抜けようとしたんですよ。卒業したい旨をマネージャーさんに伝えたら「何か不満があれば、僕たちも一緒に上の人に話しにいくよ」と言ってくれて。その言葉に支えられて、なんとか踏ん張れました。
とにかく、この1枚を売りたい
──そんな葛藤や苦労も乗り越えて、ようやく1stアルバム「きっとあの日、僕は死んだ」がリリースされます。
かさい ただの1stアルバムじゃなくて、結成から今日までの集大成の1枚になってます。
つきしま そうだね。初期曲から最新曲まですべて入っていて、9形態あるんですが、どのCDを手にとっても楽しめる仕様になっています。
──中でも、千鳥さんがMCを務める「相席食堂」のエンディングテーマに選ばれた「秘密のマーガレット」は、現在の=conectを象徴する楽曲ですね。
ほずみ 同性愛を題材にした曲なんですけど、どんな人でも体験したことのあるような恋愛の心情が描かれているので、共感しやすいと思います。恋をする人の気持ちの変動がわかりやすく表現されていて、エモーショナルさが一番伝わりやすい楽曲になっています。個人的に好きなフレーズは2番の「『今度映画行こうよ』なんてさ 友達だから当たり前だよ」というところです。
こじま 1番では「君を好きな僕の事を 嫌いになってしまいそうだよ」と歌ってるんですけど、2番では「君を好きな僕の事を 嫌いにならないで…お願いだよ」と相手に依存した心境を歌っているんですよ。曲中で心情の揺れ動きがはっきり描かれているのが好きです。
──ミュージックビデオの反響はどうでしたか?
つきしま 歌詞に合わせて、メンバー同士の恋愛模様を描いた内容になっていて。男同士で恋をしている姿がファンの方に刺さったみたいで、今年のワンマンでMVを流したときは、興奮した感じの歓声がすごかったですね。
──アルバムの表題曲「きっとあの日、僕は死んだ」も注目の1曲ですね。
つきしま =conectの中で一番古い曲なんですよ。これを表題曲にしているところにもグループのコンセプトであるエモーショナルな要素を感じます。MVでは「僕は君に恋した」と歌うところでみんなの動きがそろっていて、個人的にお気に入りのポイントです。今回のアルバムがオリコンのウィークリーチャートでトップ10以内に入ったらZepp DiverCity(TOKYO)でのライブの開催が実現するので、とにかく、この1枚を売りたいです!
おおの 全曲シングルカットできるくらいいい曲だし、買わない理由がないんですよ! だから、絶対に買ってください……!