後編:2つのグループインタビュー / Q&A
タクヤ(超特急)、塩﨑太智(M!LK)、田中洸希(SUPER★DRAGON)、田中雅功(さくらしめじ)、NAOYA(ONE N' ONLY)、吉澤要人(原因は自分にある。)、KEVIN(BUDDiiS)による、EBiDANの“今”を記録する前後編の特集。後編は、2つのインタビューと7人へのQ&Aで、EBiDANをさらに深掘りする。
田中雅功×NAOYA×KEVINインタビュー
めっちゃ言われます。「またナンパしてる」って
──雅功さん、NAOYAさん、KEVINさんには、ファンの皆さんとのコミュニケーションについてお話を伺えたらと思います。さくらしめじもONE N' ONLYもBUDDiiSも、それぞれSNSやブログ、YouTubeを駆使して積極的にファンの皆さんに発信されていますよね。
NAOYA(ONE N' ONLY) そうですね。ワンエンに関して言うと、あらゆるSNSを全部やっています。更新が偏ることもなく、まんべんなくやれていると思うから、メンバーみんな現代っ子だなあと思います(笑)。
KEVIN(BUDDiiS) あははは。
NAOYA みんなそういった交流が好きなんですよね。その中で、TikTokがメインのツールになっている感じで。
──ONE N' ONLYのTikTokアカウントは、今や日本人音楽アーティストの中で最多のフォロワー数を抱えるアカウントになっています。
NAOYA 僕らのアカウントが活発になったきっかけはコロナ禍でした。どうしても思うような活動ができなくなってしまったとき、ここまで築いてきたファンの皆さんとの関係値を崩さず続けていくためにはどうしたらいいのか考えて、やっぱりここはSNSなんじゃないかと。そこで、もともと持っていたけどあまり動かしていなかったTikTokアカウントを活用してみようと投稿を始めたんです。それがきっかけで、今僕らは世界中の皆さんとつながることができたので、続けてきてよかったなと思いますね。本当に、SNSはファンの皆さんとつながるための大事なツールの1つだなと実感しています。
田中雅功(さくらしめじ) 僕らもSNSはいろいろやっていますけど、Twitterに「公式裏垢」っていうアカウントを持っていて……。
NAOYA 公式裏垢!
KEVIN え、裏アカバレてるの?(笑)
雅功 そう、“流出”しちゃってるんですけど(笑)。さくらしめじの公式アカウントとは別で、裏垢は僕らが自由に動かしているアカウントなんです。基本的に僕がやっているんですけど、僕、すごい寂しがり屋で……。
NAOYA うんうん。
雅功 いつも誰かとやりとりしていたい気持ちがあるから、1人でいるときに「寂しいな」と思ったらTwitterを開く、みたいな。なので本当に他愛のない話を。「赤信号だと思って待ってたら、いつの間にか青信号になってた」くらいの感じのつぶやきをしちゃいます。
KEVIN へえー!
雅功 でも本当に好き勝手にやっているだけだから、ワンエンさんやBUDDiiSさんほどの高い志はないかもしれない……。
KEVIN 日常に溶け込んでいる感じなんだね。でもそれがきっと、ファンのみんなにはうれしいことなんだと思う。
雅功 そうだったらいいなあ。あとはね、おそらくファンではないけど僕らについて何か言っている方を見つけたら、リプを送ったりして……。
NAOYA・KEVIN へえー!
NAOYA おもしろ!
雅功 その人のつぶやきに対して「そうなんだよねえ。ライブ来なよ!」とか返事しちゃう。
KEVIN 新手のナンパじゃん!(笑)
雅功 それ、めっちゃ言われます。「またナンパしてる」って(笑)。
NAOYA 確かに(笑)。
──BUDDiiSは、もーりーしゅーと(MORRIE、SHOOT)の活躍はもちろん、グループのYouTubeチャンネル、通称「バディチャン」でも頻繁に動画をアップされていますね。
KEVIN バディチャンでは、僕たちが意識している部分とはまた違う姿も観られるのかなと思います。もちろんバラエティ企画を考えて動画を作ることもありますし、オンとオフ、両方の面が観られるということで、そのギャップはYouTubeだけでも感じてもらえるのかなって。だからこそ、常に自然体でいようと思っていますね。
ありのままの姿で本気で楽しむこと
──今挙がったようなさまざまなツールを通じてファンの皆さんと交流するとき、皆さんが大切にしていることはどんなことでしょう?
NAOYA 自分たちを“作らない”ことかなと思います。ありのままの自分たちを出すことは、意識しているかもしれないです。僕が思うに、ワンエンのTikTokがここまで広まったのは、きっと僕ら自身がめちゃくちゃ楽しんで撮影しているからなんです。メンバーみんなが楽しんで踊ったりしている、その嘘のない表情が短い動画にもしっかり記録されているんだと思いますし、だからこそ世界中の方に「この子たち楽しそう」って、言葉じゃない部分で感じ取ってもらえたんだと思う。だから、ありのままの姿で本気で楽しむこと。それはすごく大事かなと思います。
雅功 僕も自分の素を見せることは大事だなと感じていますね。公式裏垢なんかは日常の一部になっちゃってるんで、もうホントに素でしかないんですけど(笑)。
KEVIN あはははは。
雅功 リプライをしたりリツイートをしたり、僕が決めたハッシュタグを使ってつぶやいてくれた投稿に「いいね」を押していったり。僕はみんなとの距離が近ければ近いほどうれしいので、そういうことを普通にするんですけど、同じ事務所の人とか、周囲の人にびっくりされることも多いです。でも、そういう“距離の近さ”をライブ以外の場所で作っておくと、ライブで親密さをそのまま引っ張ってこれるというか……お客さんとの距離が近いまま、ライブできる感じがするんですよ。1曲目、2曲目でお客さんを温めて、惹き付けて……という工程を省けるような感覚がある。それは、すごく面白いなあと思います。そういうこともあって、近い距離でいることを普段から大事にしているのかもしれないです。
KEVIN 僕も2人と同じですね。素でいることは、メンバーの仲のよさをファンのみんなに知ってもらうことにつながると思うので、そこはすごく大切にしています。僕はそういった自分たちのことを、ファンのみんながどういうふうに思っているのかも、常に「知りたい」と思って見ているんです。
雅功 へえ! すごいなあ。
KEVIN 自分はBUDDiiSの曲を制作する立場でもあるので、そういう場所で知ったファンの皆さんの気持ちに対しての“返事”も、作品に還元できると思うし。あらゆる場面で、メンバー各々が自分たちを取り巻くすべてのことに対して意識を向けていることが、大切なのかなと思います。
次のページ »
タクヤ×塩﨑太智×田中洸希×吉澤要人インタビュー