イヤホンズ vs Aice⁵ 仁義なき玉入れ

──イヤホンズは今そうやって経験と反省を繰り返しながら着々とライブへの準備を進めていると思いますが、Aice⁵の皆さんはいかがでしょう？ 8年ぶりのステージ。

左から高橋李依、浅野真澄、堀江由衣。

堀江　……まだなんにも決まってないんですよ。ひさびさなのに。もうハラハラしちゃって。

浅野　ミュージックビデオの撮影でひさしぶりに踊ったんですけど……ね。やっぱりダンスって難しいなと（笑）。

堀江　私あれから1週間ぐらい筋肉痛が治んないんだけど、みんなどう？

神田　それはなかったよ。

木村　うん。

堀江　えーっ！

──堀江さん、5人の中では一番ライブをやられてますよね（笑）。

堀江　あの、がんばります（笑）。

──ライブではもちろん、新曲だけではなく過去の楽曲もパフォーマンスするんですよね？

神田　はい。なので解散のときのライブDVDを最近観返してみたんですけど、別人みたいで。自分たちだと思えない。

高橋　私たちも観ました。すごく激しいですよね？

高野　階段をすごい勢いで走ってますよね？

長久　 でも息切れ1つしてないからすごいなあって。

浅野　だからあれはね、別人ですよ。私も映像を観返してるんだけど、あれは他人です。あと智秋ちゃんは新曲の振り付けでも同じダンスを覚えているはずなのに1人だけ動きが違う（笑）。

たかはし　ふふふ（笑）。

──あとタイトルで「VS」と謳っている以上、単に姉妹関係で仲良くやる合同ライブにはならないのかなあと思うのですが。

堀江　どうなんですかね？ あ、でも対決はしたいです！ 玉入れがしたい！

高橋　あ、したいしたーい！

木村　でも人数的に私たちが有利だよ？

高橋　じゃあ先輩たちは片手で。私たちは両手でワーッとやりますから。

浅野　いや、玉入れはやらないです。

堀江　えーっ！

先輩の前髪に届くように

──では改めて、イヤホンズにとってAice⁵はどんな存在ですか？

高橋　ユニットとしてはお姉さんですけど、それ以前に声優として偉大な先輩方ですし、一緒のステージに立つなんて本当に恐れ多くて。こんなに恵まれた環境で活動をスタートさせていただいて、私たちはこれからまだまだ学ばなきゃいけないことがたくさんありますけど、少しでも先輩たちの背中に追い付けるように……前髪に少しでも手が届くようにがんばっていきたいです。

──「前髪に届く」って珍しい表現ですね。

たかはし　それは真澄の言葉から来てるんですよ。真澄が彼女たちに「あんたたちの前髪むしってやんよ！ あんたたちも前髪をむしる勢いで来なさいよ」って。

高橋　むしるなんてとんでもないので（笑）、せめて前髪に触れるぐらい、手が届くところまでがんばります！

長久　 本当に私たちにとってはお姉さんというよりももっと……師匠？

高野　……仙人？

浅野　何それ。霞を食って生きてるみたいな（笑）。

──はははは（笑）。逆にAice⁵にとってイヤホンズはどんな存在ですか？

神田　妹分として生まれたユニットだし、もちろん妹のような存在ではあるんだけど……さっきも言ったように、声優はどれだけ長くやっていてもお仕事の1つひとつが勝負だし、年の差があってもライバルなんです。でもせっかくこういう形で出会ったんだから、いつかは家族みたいな関係になれたらいいなって。私たちだってそうだったじゃない？

堀江　おおー。

──取材終了時間ジャストに、ものすごく締めにふさわしい言葉をいただきました。

神田　あれ、なんかすみません（笑）。

──イヤホンズの皆さんは、最後に何か聞いておきたいこと、言っておきたいことはありませんか？

高橋　私たちのことをライバルと正面から言ってくださるのは、私たちがちゃんと声優ユニットとして活動していることを認めてくださっているからこそだと思うから、すごくうれしかったです。私たちも1つの声優ユニットとして、しっかりAice⁵さんの隣に立ちたいなと思いました。……どうしよう、今日私強気すぎたかな？ みんなもそう思ってる？

高野　大丈夫だよ（笑）。

長久　 イヤホンズとしての意見です！ がんばっていきますので、これからもよろしくお願いします！