存在感を増したフロントマンと冷静沈着なギタリスト

──シングル「一筋の光明（ひかり）」での念願のメジャーデビューから4カ月ほど経ちましたが、心境の変化や理想と現実のギャップなど、何か感じるところはありますか？ 4人それぞれのお話を聞きたいところですが……HAMAさんは欠席ということで（参照：カスタマイZのHAMA、肺気胸で当面イベント欠席）、皆さんから見てHAMAさんに何か変化はありますか？

DAICHI（Dr）　フロントマンとして頼りがいがあるし、存在感が増してきたなと思います。HAMAが欠席して3人でライブをやると……やっぱHAMAが前に立っていてこそカスタマイZなんだなって。

──ちょっと不思議な人だし、「俺が引っ張っていくぜ！」という典型的なフロントマンタイプではないですよね。でもカスタマイZのフロントマンとして重要なポジションにいる。

HIROKI（B）　確かに。HAMAがいない今、まさにそれを感じてますね。「3人でがんばんないとHAMAの不在は埋まらないな」ってマジで思ってます。

──逆に「ここはまだ成長してないな」というダメ出しはありますか？ メジャーアーティストとしての失格点。

GORO（Vo, G）　忘れ物が多いですね（笑）。

DAICHI　「Never Give Up」（シングル「一筋の光明」カップリング曲）ではタオルを振り回すんですけど、毎回タオルを忘れてマネージャーの健介兄さんに怒られてます。

──ではGOROさんはどうですか？ 何か心境の変化はあるでしょうか。

GORO　どうすかね、自分ではあまり変わってないと思いますね。「アニソンで天下を獲る」という目標は変わらないので、継続してさらに上を目指していくだけで。

DAICHI　意識の部分は変わってないと思うけど、GOROは技術面ですごく成長してると思います。

──ギタリストとして頼りがいがある。

HIROKI　そうですね。どんどんカッコよくなってる（笑）。

──ではダメなところは？

HIROKI　うーん、言えないもんなあ、GOROのは（笑）。

DAICHI　物事をリアルに考えすぎちゃうところですかね。

HIROKI　あ、それだ。なんとか的。理屈的……じゃなくて。

GORO　理論的？

HIROKI　それそれ。つまりKYなんですよ（笑）。ほかの3人が軽く「がんばってこう！」って話してたら「いや、でもここはこう……」って。「いや、今はいいじゃん！」みたいな。

DAICHI　逆に言うと1人だけすごく冷静に状況を見ることができる。

──ああ、全員突っ走るばかりじゃなく冷静な判断ができる人がいるのは、バンドとしていいことですよね。

DAICHI　そうですね。そこはさすがリーダー。

アクティブなベーシストと破天荒？なドラマー

──では次、HIROKIさん。

HIROKI　メジャーデビューしてCDが世に出るとけっこう変わるかな？と思ってたんですよ。でも実際は特に何も変わらなくて、せいぜい友達に声をかけられることが多くなったぐらいで（笑）。まだまだですね。

DAICHI　ライブのとき、前以上によく動くようになりましたね。それはHIROKI自身も意識してるんじゃないかな。

──今までより大きなステージに立つ機会は多くなったでしょうし、ステージパフォーマンスとしてしっかり見せることは重要ですよね。

HIROKI　そうですね。そんなに意識的にやってたわけじゃないけど、どうやったらいいパフォーマンスや、新しい自分が見せられるかは日々考えています。反省点は……メガネを忘れるっていう……。

GORO　そうそう。全然バッチグリーン（HIROKIのキャッチフレーズ）じゃない（笑）。

HIROKI　だから俺、さっきのHAMAへのダメ出しのとき、なんも言えなかったんですよ（笑）。メンバー4人中半分がポンコツってよくないですよね（笑）。

──ははは（笑）。ではDAICHIさんはどうですか？

DAICHI　デビューしてから本当にアニメに携わる機会が多くなってきたのがうれしいですね。アニメ関係のイベントでライブをやらせてもらったり。「アニソンで天下を獲る」という思いでここまで突っ走ってきましたけど、イベントに出たりすることで、その思いをより実感できるというか。

GORO　DAICHIは破天荒キャラだけど、実は繊細なんですよ。メジャーデビューしてからより繊細になって、破天荒じゃなくなってきた（笑）。

HIROKI　落ち着いてきましたね（笑）。あまり繊細に考えすぎなくてもいいんじゃない？ってのは……カスタマイZでの立ち位置というよりプライベートで心配になります（笑）。