Cool-X|目指すはナゴヤドーム!名古屋・大須発ダンス&ボーカルグループの勝負曲

名古屋・大須発の5人組ダンス&ボーカルグループCool-Xが新曲「ふたり」を12月7日に配信リリースした。

2017年7月に活動を開始し、わずか1年半で愛知・Zepp Nagoya公演を成功に収めたCool-X。今年に入ってからはSEAMOとのコラボ曲をリリースするなど、名古屋を中心に話題を呼んでいる。音楽ナタリー初登場となる今回のインタビューでは、グループ結成からの歩みをじっくり振り返ると共に、新曲や今後の目標について語ってもらった。

取材・文 / 丸澤嘉明 撮影 / 小原泰広

リーダーはみんなのお母さん

──まず初めに、お1人ずつ自己紹介をお願いできますか?

前田純基 ボーカル、そしてリーダーの前田純基です。ライブのMCをしたりラジオ番組に出演したり、しゃべり担当をしています。

山内大輝 パフォーマーの山内大輝です。服のデザインや衣装決めをしています。

馬場涼真 メインボーカルを務めている馬場涼真です。ソロで弾き語りライブをやったりもしています。

濱中元嗣 実は歌うことも大好きなパフォーマー濱中元嗣です。おちゃらけキャラです(笑)。

萩凌介

萩凌介 ボーカル、ラップ担当の萩凌介です。あとはメンバーの中で一番のイケメンキャラというか、王子キャラにしていただいています。

濱中 謙虚な王子なんです(笑)。

──なるほど(笑)。リーダーは前田さんなんですね。

前田 そうです。僕が26歳で、みんな24歳ということもあり。

──じゃあみんなのお兄さん的な……。

前田以外の一同 お母さん!

前田 そう思われてるみたいです(笑)。

──前田さんはTikTokにアップしている「おじゅんきの日常」が話題になってますよね。前田さんが萩さんの彼女を演じたり、酔っぱらいあるあるのネタを投稿したりしていて。

前田 凌介と帰り道が一緒になることが多くて、ふざけてノリでやっていたことを動画にしてアップしたらけっこうバズりました(笑)。

──普段からああいう面白キャラなんですか?

濱中 ずっとあんな感じです。ライブ中のMCでもガンガン笑いを取るし。笑いのセンスはメンバーからも、スタッフ陣からもお墨付きで。

馬場涼真

馬場 ホント普段から笑わせてくれます。

──馬場さんは弾き語りもやるということですが、もともとギターをやっていたんですか?

馬場 いや、歌だけ習っていてギターはやっていませんでした。Cool-Xになってからギターを始めたのでまだまだなんですけど、一度弾き語りでソロライブもやらせていただきました。

──ソロライブではどういう曲を?

馬場 そのときは全部カバーでしたね。僕らのファンは若い子から年上の方まで幅広いので、最近の流行りの曲からちょっと昔の曲までジャンルにこだわらずにやらせてもらいました。

三代目 J SOUL BROTHERS小林直己のそっくりさんでテレビに

──活動を開始したのが2017年7月ということですが、結成の経緯を教えていただけますか?

前田 僕たちが現在拠点としているライブハウスのX-HALL -ZEN-が開催したオーディションがあって、そこで僕と涼真と凌介が選ばれて3人で活動を始めました。

前田純基

──3人はお互いの第一印象はいかがでした?

前田 僕は凌介に初めて会ったときは「コイツ、イケメンだな」と素直に思って、涼真に関してはオーディションに受かったちょっとあとに一緒にカラオケ行って、「めっちゃいい声してるな」と思いました。

馬場 最終オーディションのとき、純基くんがトップバッターだったのに遅刻してきたんですよ。それで一見するとちょっと怖そうな出で立ちだったので、最初は「やばいヤツが来たな」と思いましたね(笑)。

 純基くん、昔テレビに出たことがあったんです。「FNS27時間テレビ」に三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの小林直己さんのそっくりさんとして出ていて、僕は「もしかしてあの人……」と思って、オーディションなのに「テレビ出てましたよね?」って気軽にしゃべりかけました。涼真とは共通の友人がいて、「大学どこ?」みたいな感じで普通に話して、オーディションなのに全然緊張感がなかった覚えがあります(笑)。

──最初から和気あいあいとした雰囲気だったんですね。

前田 そうですね。オーディションに受かって一緒に活動することになり、僕だけ年上だったから最初2人は敬語だったんですけど、同期だからタメ語にしようってなって。そこからさらに距離感が縮まりました。

──3人で活動を始めて、当初は路上ライブをやられていたんですよね?

馬場 はい。リアルにファン0人からのスタートで、路上ライブとかビラ配りとか必死にやってましたね。

 大須にまねき猫広場という場所があるんですけど、そこでやってました。当時は路上ライブくらいしかやることがなくて、毎週木曜日に路上ライブをやって土日はほとんど何もない日々が続いてましたね。

パフォーマーの加入でファン急増

──パフォーマーのお二人が入ったのはいつ頃ですか?

濱中元嗣

前田 結成から1年後です。活動当初はパフォーマーを入れるつもりはなかったんですけど、ライブをやっていくにつれて必要なんじゃないかと思うようになって。例えばライブでダンサーだけのパートがあっても面白いですし、パフォーマーが入ることで見せ方が広がるなと思って、事務所の方たちと相談しました。たまたま僕は2人(濱中、山内)のことを知っていたので、この2人が入ると聞いたときは安心しましたね。

濱中 僕、大輝、純基くんの3人共EXPG STUDIOというダンス&ボーカルスクールに通っていたんですよ。そこの校長先生とCool-Xのプロデューサーが知り合いで、Cool-Xがパフォーマーを探しているという話を校長先生から聞いて、オーディションを受けて選んでもらいました。

 5人になってからファンの数が右肩上がりなんです。それまでもちょっとずつちょっとずつ増えてはいたんですけど、このままじゃダメだなっていうのが僕らボーカル3人の中にもあって。2人が加入してから加速度的にファンが増えたので、そういう意味でも大きかったですね。

──濱中さんと山内さんは、すでにあるグループにあとから入る難しさもあったと思うのですが。

山内大輝

山内 例えばほかのグループの場合、一期生、二期生っていう言い方をするので、派閥というか目に見えない溝みたいなものがあるのかなと思っていました。僕らは後輩として先輩を立てるというか、気を遣ったりしなきゃいけないのかなって思っていたんですけど、凌介なんかは特にフレンドリーに接してきてくれたので、すごくやりやすかったですね。

濱中 そうそう、ホント温かく迎えてもらえてよかったですね。

 同い歳なのでそんな先輩後輩って区別する必要もないかなって。ガンガン話しかけてコミュニケーションを取っていきましたね。

濱中 あと、僕はEXPGで夢を追いかけていたので、当時はスクールを辞めることへの葛藤も正直ありました。EXILEさんのバックダンサーの仕事をもらうとか、テレビの仕事をもらうという目標に向かってがんばっていたので。でも、Cool-Xに入ってよかったと思います。後悔はないですね。

 これで後悔してますって言われてもね(笑)。

濱中 いやいやいや! ないですないです(笑)。