BOYS END SWING GIRL「FOREVER YOUNG」
2019年6月5日発売 / Imperial Records
誰もが言葉にしたくてできなかった言葉
文 / 小高芳太朗(LUNKHEAD)
初めて聴いた瞬間、あ、売れる、と思った。
冨塚君は生粋のド変態だと、思う。
初めて会ったとき、再会して話したとき
ミック・ジャガーやリアム・ギャラガーや
希代のロックスターだけが持ち得る変態ぶりを感じた。
こいつはなんかやべえな……みたいな
冨塚君は、本人も気付いてないけど(気付いてないからこそ)
めちゃくちゃ気が狂ってる。
それは歌うたいの誰もがうらやむ素質なんだ。
その冨塚君に付き合ってんだから
BOYS END SWING GIRLのほかの連中もさぞ頭のネジが何本か飛んでいるのだろう。
そして今
新譜を聴いて
めちゃくちゃすごい……!! としか言いようのない自分の語彙が悔しい。
圧倒的な冨塚大地の声で歌われる言葉!!
こんな言葉を歌われたかった、と思う
誰もが言葉にしたくてできなかった言葉
そこに纏うバンドの凄まじいアンサンブル
誰かの新譜を聴いてこんなに呆然と聴き入ったことはなかったかもしれない。
めちゃくちゃすごい。
きっと次世代を席巻するのだな、という予感に満ちている。
この曲たちが
武道館を埋め尽くすオーディエンスの前で鳴っている光景が見えた。
これが評価されないのなら
俺はこの世界を許さない
と言い切れるくらい、本当に素晴らしいアルバムを
おめでとう!!
[CD] 2800円
TECI-1644
- 収録曲
-
- フォーエバーヤング
- Goodbye My Love
- 縋 -sugare-
- Boo!! Let it go!!
- 毛布の中で抱き合って
- Wonder Light
- クライベイビー
- ストライド
- MORNING SUN
- リベラル・セブンティーン
- ナニモノ
- Alright!! ~令和若者讃歌~
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- BOYS END SWING GIRL(ボーイズエンドスウィングガール)
- 千葉県成田市の小学校に通っていた冨塚大地(Vo, G)と白澤直人(B)の幼馴染2人を中心に2010年に結成されたバンド。2012年に鍔本隼(G)、翌2013年に飯村昇平(Dr)が加入し、現体制となる。10代の頃から「RO69JACK」「HOTLINE」など数々のバンドコンテストで入賞し、2016年9月に自主レーベル「NazcaRecords」から1stミニアルバム「KEEP ON ROLLING」をリリース。2017年には88Music、Village Again associationと契約し、ミニアルバム「TRANCE」「CLOCK」を発売した。また同年テレビ朝日「EXシアターTV」で放送されたコンテスト企画「ROAD TO EX 2017」にて優勝し、初代チャンピオンの座に輝く。2019年6月にImperial Recordsからメジャーデビューアルバム「FOREVER YOUNG」をリリースした。
2019年6月11日更新