ナタリー PowerPush - Cinemaglam

誰?

謎の新人、異例の地上波タイアップに大決定!

謎に包まれた新人アーティストCinemaglamの新曲「LOVEコレクション」が異例の地上波タイアップを獲得! TBS系テレビ「あらびき団」4・5月度エンディングテーマとしてオンエアされる。実績のない新人アーティストの地上波タイアップが決定するのはレアなケースといえるだろう。

「LOVEコレクション」PVフルサイズ配信がYouTubeでスタート!

先日、J-WAVEオフィシャルサイトのUstreamでビデオクリップが初公開され話題となった「LOVEコレクション」が、YouTubeにも登場! フルサイズのPV映像をいつでも楽しめる。

YouTube - Cinemaglam「LOVEコレクション」

初のメンバーコメント入手に成功!

プロフィールや経歴が一切発表されていないCinemaglamメンバーから貴重なコメントを入手!

<Cinemaglamメンバーから一言>

M(Vocal, Performance)
「I am grateful for the coincidence and the fate.」
(偶然と運命に感謝)
K(Trackmaking, Arrangement)
「Pretty excited to put this out.  I think I've got to tweet on Twitter once in a while.」(デビューが決まってうれしい。Twitterでちょいちょいつぶやいていこうかな)
O(Lyric, Visual)
「I love dim sum.  I'll do my best.  I love kung fu movie.」(飲茶が好きです。頑張ります。カンフー映画が好きです)

周辺関係者からCinemaglamマル秘情報も!

Q:ユニット名「Cinemaglam」とはどういう意味ですか?
「映画』のようにストーリー性がある音楽、パフォーマンスをクリエイトするという造語らしいです。
Q:Cinemaglamの構成メンバーとそれぞれのプロフィールを教えてください。
M、K、Oというアルファベットをハンドルネームとして名乗る3名が、すべてをメンバー内で完結させる音楽ユニットで、それぞれの役割はM(Vocal, Performance)、K(Trackmaking, Arrangement)、O(Lyric, Visual)です。そのほかの経歴や国籍など、詳細情報は誠に申し訳ございませんが事情があって明かせません。
Q:「Cinemaglam」の活動コンセプトは?
「Love avant-garde(ラブアバンギャルド)」です。閉塞感を突き破る、刺激的な、前衛的表現を追求していきます。さらに世界観を語るキーワードとしては、「ラブ」「アート」「ハプニング」「サプライズ」「エロティック」ですね。
Q:どういう人たちに向けた音楽なんでしょう?
特に音楽ジャンルを定義しておりませんが、世代、性別、国を超え、すべての人に届けたい音楽です。メンバーは「現状に満足せず、閉塞感を感じているすべての人のカンフル剤となりたい」と言っておりました。
Q:CDパッケージのリリース予定はいつですか?
実はまだ未定なんです(笑)。調整中ですので決定次第、大々的に発表させていただきます。
Q:ライブ活動の予定はありますか?
当面、海外で制作活動中なので、日本でのライブは未定です。誠に申し訳ございません。

※ナタリーではCinemaglam関係者から情報を入手次第、追って続報をお伝えしていく予定です。

21世紀型ロックサクセサー(継承者)の誕生 中毒性の高いポップサウンド×心を捕らえて離さないグラマラスな歌声

日本のロックはかつて、洋楽ロックによって相対化されシーンを作っていた。しかし、Cinemaglamから届いたロックチューン「LOVEコレクション」を聴いていると、洋楽へのこだわりやコンプレックスにとらわれず、ロックを自分のモノとして、さらりと着こなしているように感じる。

新しさ/古さの境界線が曖昧な、ネット時代ならではのフラットで自由な感性。本質をストレートに貫く快楽主義的で中毒性の高いポップサウンド。そして、心を捕らえて離さないグラマラスな歌声。それらが混ざり合い、これまでの日本のロックにない魅力を放っているのだ。

今、米ビルボードチャートを賑わせているサウンドは、80年代を彷彿とさせるノスタルジーな魅力にあふれている。希代のポップスターとなったレディ・ガガも、80年代へのリスペクトを忘れない。

そこで、Cinemaglamだ。日本のロックが一般化した80年代以降のポップとロックとアートの幸福なるミッシングリンク(失われた環/鎖)。例えるなら、BOØWY、X、THE YELLOW MONKEY、JUDY AND MARY、L'Arc-en-Cielなど、日本の王道ロックアーティストとの思いがけない邂逅(めぐりあい)。Cinemaglamは来るべくして誕生した謎に包まれたアンファンテリブルな逸材なのかもしれない。

実名主義の「Facebook」、あらゆる情報が一瞬のうちに拡散・共有されていく「Twitter」の台頭。アートや、飲食、日用品など、すべてのコンテンツが、同じモニタ上で解け合い、実情が晒されていくカオスなインターネットワールド。そんな時代にCinemaglamは、年齢不詳、経歴不詳をつらぬく。メンバーの名前すら「M(Vocal, Perfomance)」、「K(Trackmaking, Arrangement)」、「O(Lyric, Visual)」と、記号的なのも印象深い。

ゆえに、ファーストコンタクトとなる楽曲「LOVEコレクション」に触れればわかるとおり、彼らの作品には迷いがない。ビジョンが明確なので迷う必要がないのだ。作品に心から魅了され気が付いたのだが、もしかしたらCinemaglamとは、「日本のロック」をポップアートとして、メタフィジカル(形而上学的)に昇華しようとしているプロジェクトなのかもしれない。

曲とタイトルが結びつかない楽曲であふれる21世紀の音楽シーン。しかし、思わずシンガロングしてしまうナンバー「LOVEコレクション」には2011年ならではの懐かしき新鮮さがある。願わくばこのまま、自由に鳥のように、音楽的にもファッション的にも驚きの変貌を繰り返し、我々を音楽のチカラで翻弄してほしい。そう、ここにポップの未来があったのだ。

ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

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