ナタリー PowerPush - BUZZ THE BEARS×グッドモーニングアメリカ

対バンツアー目前! 同世代リスペクト対談

早く一緒にライブやりたい

──改めてお互いのバンドの曲にはどんな印象をもっていますか?

越智健太(G, Vo / BUZZ THE BEARS)、金廣真悟(Vo, G / グッドモーニングアメリカ)

桑原 僕はねえ、グッドモーニングアメリカの曲、かなり聴いてるんですよ(笑)。

越智 音源になってる曲はほとんど聴いたよな。

桑原 うん。YouTubeとかも全部チェックしましたね。

渡邊 マジですか!?(笑)

桑原 フレーズとかギターのオカズとかリズムパターンとか、めっちゃええなって。ああいうのは誰か考えてるんですか?

渡邊 基本的にうちのバンドは金廣が7割くらい考えてますね。

金廣 デモの段階でギター、ベース、ドラム、メロディ、ハモりまで僕が考えて、それをメンバーに投げる感じですね。メンバーから返ってくると、いい意味でだいたいちょっと変になるので。特にドラムは性格的にちょっとひん曲がってるから(笑)、かなりトリッキーになって返ってくるんですよ。そこからまたスタジオでアレンジを固めていく流れが多いですね。

桑原 全体的に構成が面白いし、いちいちつなぎ方がカッコいいなって。

金廣 うれしいです。リズムを変化させるのが好きなんですよね。ベースが刻んでいたリズムをギターに変えるとか、その逆もあったり。

桑原 そうそう。イントロでそういうことをよくやってますよね。最近一番聴いてるんで、グッドモーニングアメリカを(笑)。対バンするからとかではなく。

金廣 ありがとうございます(笑)。うちはドラムのペギが車の中でBUZZを聴いて「いいわあ!」って言っていて。

池田 なんで今日来てへんねん(笑)。

金廣 あはははは(笑)。でも、俺も曲を聴きながら、なんで今まで一緒にガッチリした対バンをやってこなかったんだろう?って思いました。

渡邊 それはすごく思うね。だから早く一緒にライブやりたいです。

「こんなオッサンでもまだ攻めるで!」

──グッドモーニングアメリカは1stフルアルバムにしてメジャーデビュー作でもある「未来へのスパイラル」を5月にリリースし、BUZZ THE BEARSは1stシングル「ダーリン」をリリースしたばかりですけど。それぞれより多くのリスナーを獲得しようという意識が前に出た勝負作になったと思います。

桑原智(Dr, Vo / BUZZ THE BEARS)

金廣 そうですね。俺は今回、山中湖で1人合宿をして曲作りしたんですけど。「これは絶対売ってやる!」と思って作ったのが「キャッチアンドリリース」と「未来へのスパイラル」で。あとは「餞の詩」も手応えを感じているバラードで。逆にそれ以外は好き勝手に作りましたね。

──サウンドアプローチもかなり多彩ですね。

金廣 そうですね。今だからこそ鳴らせるいろんなアプローチができたなってすごく満足してます。

渡邊 「風で高く舞い上がれる程」なんかはfor better, for worse時代にやっていたような2ビートのメロディック感があって。自分でもすごくカッコいい曲だなと思えるんですよね。今グッドモーニングアメリカとしてこういう曲を鳴らせるのはすごくうれしいです。

越智 俺らは改めて自己紹介みたいなシングルにしたいと思いましたね。「ダーリン」は4つ打ちの踊れる曲で、「サウンド」は2ビートの英詞の曲になって。3曲目の「ふたり」はバンドのいろんな面を出すことができたなと。智が作ったデモが5年くらい前からあって、試行錯誤しながらやっと形にすることができたんですね。この3曲を聴いてもらえたら、俺たちがどんなバンドがわかってもらえると思います。

桑原 だからこそ、リスナーからどんな反応があるか楽しみですね。

──2バンドともすでにある程度のキャリアを積んでいますけど、対外的には今がスタート地点とも言えますよね。若手のバンドではないからこそ打ち出せる表現や戦い方があると思うんですけど、そのあたりはどうですか?

渡邊 いや、もう、ここまで紆余曲折してきたぶん、失うものは何もないですから。全力で突っ走りたいですね。

越智 うん。俺らもキャリア的には中堅だからこそ攻めの姿勢でいたいというか。「こんなオッサンでもまだ攻めるで!」っていう感じですかね(笑)。

金廣 俺も絶対に攻めの姿勢でいたいですね。キャリアがあっても攻めてるからこそ出せるフレッシュさがあると思うし。そういう姿勢がもっとも表れるのがライブだと思ってます。

──最後に「BUZZ of FIRE TOUR」に向けての意気込みを語ってもらいたいと思います。

越智 ライブに来てくれた人がのちのちも「『BUZZ of FIRE TOUR』ヤバかったよね!」って誰かに語りたくなるような対バンツアーにしたいですね。

金廣 あ、それいいですね。あとはフロアがグチャグチャになればいいなって(笑)。ゲストのバンドも各地、アツいライブをやってくれるバンドを呼んだので。

渡邊 OVER ARM THROWなんかは僕らがfor better, for worse時代からお世話になってるバンドで。でも、グッドモーニングアメリカになってからぜんぜん対バンができてなかったんです。だからこうやってまた一緒にできるのはすごくうれしいし、楽しみです。

金廣 あとは俺の30歳の誕生日がツアー直後の4月30日なんで。そういう意味でもお客さんには盛り上がってもらいたいですね(笑)。

渡邊 なんのアピールだよ、それ(笑)。

桑原 それ、聞かんかったことにしよう(笑)。

越智池田 そうやな(笑)。

金廣真悟(Vo, G / グッドモーニングアメリカ)、池田大介(B, Cho / BUZZ THE BEARS)、越智健太(G, Vo / BUZZ THE BEARS)、渡邊幸一(G, Cho / グッドモーニングアメリカ)、桑原智(Dr, Vo / BUZZ THE BEARS)

BUZZ of FIRE TOUR

2013年4月19日(金)
大阪府 心斎橋Pangea
<出演者>
グッドモーニングアメリカ / BUZZ THE BEARS / EGG BRAIN
2013年4月21日(日)
愛知県 名古屋ell.SIZE
<出演者>
グッドモーニングアメリカ / BUZZ THE BEARS / ROTTENGRAFFTY
2013年4月23日(火)
東京都 下北沢SHELTER
<出演者>
グッドモーニングアメリカ / BUZZ THE BEARS / OVER ARM THROW

この座談会の別テイクを4月15日よりスペシャの音楽SNS「mob」で掲載!

BUZZ THE BEARS 1stシングル「ダーリン」/ 2013年3月20日発売 / Victor Entertainment
初回限定盤 [CD+DVD] 1575円 / VIZB-40
通常盤 [CD] 1050円 / VICB-35051
CD収録曲
  1. ダーリン
  2. サウンド
  3. ふたり
初回限定盤DVD収録内容
  • サンライズ~サタデーナイト~花火~羽根(Live at 新宿ACB)[ダイジェスト]
  • ブルースカイ~虹~雨(Live at F.A.D YOKOHAMA)[ダイジェスト]
  • 光り(Live at F.A.D YOKOHAMA)
  • 約束(Live at F.A.D YOKOHAMA)
グッドモーニングアメリカ ニューアルバム「未来へのスパイラル」/ 2013年5月8日発売 / 日本コロムビア
初回限定盤 [CD+DVD] 3200円 / COZP-766~7
通常盤 [CD] 2800円 / COCP-37940
CD収録曲
  1. ファイティングポーズ
  2. キャッチアンドリリース
  3. タイムスリップしたみたいに
  4. 未来へのスパイラル
  5. ロールプレイングゲーム
  6. 突破していこう
  7. 風で高く舞い上がれる程
  8. たった6文字じゃ
  9. あなたに逢えて
  10. バンバンガンガン
  11. 下らない毎日が
  12. 餞の詩
初回限定盤DVD収録内容
  • 「輝く方へリリースツアーファイナル」@渋谷CLUB QUATTRO 2012.09.30
    1. だけど不安です
    2. ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ
    3. 光となって
    4. 言葉にならない
    5. 心臓抉って
    6. 空ばかり見ていた
  • MUSIC VIDEO「輝く方へ」
BUZZ THE BEARS(ばずざべあーず)

関西を中心に活動中の越智健太(G, Vo)、池田大介(B, Cho)、桑原智(Dr, Vo)からなるメロディックパンクバンド。日本語詞によるメッセージ性の高い歌詞や、メロディアスかつアグレッシブなサウンドでファンを惹き付けている。インディーズでの活動を経て、2012年8月にアルバム「燦燦」でメジャー進出を果たした。2013年3月に1stシングル「ダーリン」を発表したばかり。

グッドモーニングアメリカ

金廣真悟(Vo, G)、渡邊幸一(G, Cho)、たなしん(B, Cho)、ペギ(Dr, Cho)による4人組バンド。2001年に前身バンドfor better, for worseを結成し、2007年より現在のバンド名に変更。for better, for worse時代は英語詞だったが、バンド名変更を機に日本語詞へと切り替え、サウンドもよりポップさを増す。2008年より現在の編成で活動を開始し、自主企画の開催やリリースを積極的に行う。2012年冬には初のワンマンツアーを成功に収める。2013年5月にアルバム「未来へのスパイラル」でメジャーデビューする。