2人の女性観

──この機会に何か聞いてみたいことはありますか？

尾崎　女性に対して、どういう感覚でいるのか気になりますね。女の人をどういうふうに見てるか。

GEN　天使か娼婦か、っていう割と極端な感じです。女の人のことは基本的に天使としてみるんですけど、天使じゃなかったら娼婦。逆に娼婦だと思ってた人が天使になることもあると思うんですけど。

尾崎　女の人に影響されて作品ができることも多いですか？

GEN　ほとんどですね。そのときの感情がもろ出てる。だから別れ際が一番いい曲書けます。一番感情的に深いところにいるぶん、いつもと違う感覚で取り出せてるというか。

尾崎　似てますね。僕も基本的には女の人を尊敬していて絶対勝てない存在だと思ってるんですけど、でもなんか違うと思ったら極端に負の感情をぶつけてしまう。結局は甘えてるんですけど、自分より大きなものだと思ってるから。だから歌詞の中で女の人を描くときも当たりが強くなるというか。すごく不幸なところに行かせてしまう。女の人は強いから大丈夫なんじゃないかっていう勝手な気持ちで。

──じゃあ描いてる女性は理想の女性像なんでしょうか？

尾崎　ああ、そうかもしれないですね。こういう人がいいなっていう人を描いてますね、ずっと。出会ったことないですけど（笑）。

GEN　尾崎さんってずっと恋愛してますか？

尾崎　いや……ずっとはしてないですね。でもテレビに出てる人とかもそういう対象で見てるから、そういう意味ではずっとしてるかも。テレビに出てる人を見て「すっごいかわいいなあ」って思った感情も、ちゃんと曲になる。

GEN　すごい。でも本気の恋愛をしないと書けないような歌詞を書かれてるじゃないですか。嗜む程度じゃ感じられないような感情が書かれていて。「これは本気の恋愛だ」ってなるんですか？ それとも嗜む程度の恋愛をしようと思ってたはずが本気になる？

尾崎　ああー、そのパターンもありますね。

GEN　嗜もうと思ったら相手のほうがうわてだったみたいなことも？

尾崎　あるかないかというよりも、それがいい（笑）。いつの間にか包み込まれてるなっていう。

GEN　女性は全部わかってる上でこういうことを言ってるのかなとか思うことありますよね。

尾崎　見透かしててほしいっていう自分の願望もありますよね。

GEN　コントロールされたいってことですか、それは？

尾崎　うーん……絶対的なものでいてほしいっていう感じですかね。女性って音楽を作る上で、大きい存在ですよね。

もう1回やりたいなと思えるような日に

──「Bowline」当日はどんな1日になりそうですか？

尾崎　いい日にしたいですね。当日は最後までお酒を飲めないので（笑）。責任持って成功させたいですね。出てよかったって思ってもらいたいし、観に来てよかったって思ってもらいたいので。何より自分たちがもう1回やりたいなと思えるような日にしたいですね。

──会場も大きいですね。

尾崎　幕張メッセかあ。今からZeppくらいに変えてもらえないですかね（笑）。

──フォーリミはどういうライブをしたいですか？

GEN　この日は僕らを初めて観る人が多くていい感じにアウェイだと思うので楽しみですね。初めて観たお客さんをガバっとさらっていけるようにがんばります。

──楽しみにしているバンドはいますか？

GEN　クリープはもちろん、スカパラも銀杏も。フジファブリックは絶対観たい。あときのこ帝国好きなので楽しみです。

尾崎　普段フェスとかでほかのバンド観ますか？

GEN　観ます観ます。お客さんと同じくらい楽しんでるんじゃないかなっていうくらい。

尾崎　僕は最近、悔しくて観れないんですよ。昔はよく観に行ってたんですけど、最近は楽屋にこもってて。どうしても悔しくなっちゃうんですよね。自分たちと比べちゃうし。でも今年はこの日に向けて、ほかのバンドを観に行かないとなと思います。

──GENさんは悔しい気持ちになりますか？

GEN　なります。悔しいっていつも思いますね。でも僕らは去年くらいからフェスに出させてもらっているので、むしろ悔しい気持ちをいっぱい蓄積したいって感じです。

尾崎　フォーリミはツアーを対バンで回ったりしてますよね。僕らはそういうのちゃんとやったことないからいいなって思います。出るんで呼んでください。打ち上げのある日に！

GEN　ぜひぜひ！ 飲みましょう。