成長していく過程を見られるのが醍醐味
──そして2019年10月に、最年少である6人目のメンバー・りんのすけさんが加入しました。
りんのすけ 僕もメンバーに声をかけてもらって加入することになりました。みんな歳上で尊敬してますし、一緒に活動しながら学ばせてもらってます。よき兄弟っていうんですかね。
唯丸® りんのすけはグループのお荷物ですね。
咲 やめろやめろ! ホントに落ち込んじゃうから(笑)。
はるひ 貯金ができないバカな人です。
りんのすけ めちゃくちゃダメな奴じゃないですか!
咲 とにかくいじられキャラですね。年齢も若いので、俺らに食らい付こうとがんばってます。
──パフォーマンス面ではどうですか?
咲 もともとの能力が高くて振り覚えが早いし、ダンスもできる。僕たちって振りがガチガチに決まってるグループじゃないので、フリーにパフォーマンスできる能力を求められるんです。りんのすけは加入して日が浅いので、そこの成長に期待ですね。やっぱりメンバーやグループが成長していく過程を見れるのって、アイドルの醍醐味だと思うんですよ。その伸びしろを一番楽しめるのが、りんのすけかなって。
万人の耳に残るような楽曲
──オリジナルメンバーの3人は、ほかの方々から見てどんなメンバーですか?
咲 赤司は前にアイドルグループで活動していたときにリーダーをやっていたので、みんなをまとめるのがうまいんです。メンバー1人ひとりに注意してくれるし、評価もしてくれる。売れる方向へグループを引っ張っていくのが唯丸®さんで、各々のパフォーマンス力を引き上げてくれるのがあっくんですね。
赤司 ライブでは全力でパフォーマンスして、前に出ていくのが自分の役目だと思っています。でも裏に戻ると、一歩引いて客観的にグループを見てることが多いかもしれないですね。
──では、はるひさんはどんな方でしょう?
唯丸® 活動当初、彼は自分に自信がなかったんですよ。メンバーには各々の個性を求めているんですが、はるひにはグループの置物というか、顔のような存在になってほしいので「自信がないならしゃべらなくてもいいから堂々としてろ」とだけ言っていて。そしたら……ブクブクと太ってしまって。
一同 あはははは!(笑)
はるひ でも安定感が出てきたというか(笑)、とにかく活動を通して自信が付きました。昔は堂々としてなかったので、女の子にか弱いとか、頼りないと思われがちだったんです。でも、「俺はカッコいいんだ」と思うようにしたら、だんだんと自信が出てきて堂々と振る舞えるようになって。今はあざとい感じでやってます(笑)。
──なるほど(笑)。続いて、唯丸®さんのことは皆さんはどう見てますか?
赤司 仕事人間であり、多才な人ですね。とにかくアイデアがすごくて、僕らがいろいろと発信し続けられるのも唯丸®のアイデアがあってこそだと思います。
咲 唯丸®さんは、プロデュース力、作詞作曲能力、企画の発想力とかグループを上へ持っていく力に長けていて。そんな人は今の業界にあまりいないと思うんです。ライブの雰囲気作りも含めて右に出る人はいないんじゃないかなって。それが“元祖過激派ラウド系メンズアイドル”と胸を張って言える理由の1つですね。
──唯丸®さんが作る楽曲についてはどうでしょう?
れおん 彼が作る曲はラウドロックが根底にあるんですけど、キャッチーなメロディにすることを大切していると思います。あと、歌詞に英語を使わないんですよ。ちゃんと万人の耳に残るような言葉選びになっているので、すごく計算して作ってますね。しかも、短時間で作るんです。彼はショートスリーパーで、毎日3時間だけ睡眠して1日中働いてる。人間離れしてますね。
今の僕たちを感じられる1枚
──そんな、ぶらっくしーぷしんどろーむ。は1月28日にミニアルバム「アンチテエゼ」をリリースします。
唯丸® 簡単に言えば旬な1枚ですね。今のぶらっくしーぷしんどろーむ。のすべてが詰まっていると思います。
咲 前作「一目惚れ。」は4人で作りましたが、今作は3ボーカリスト、3パフォーマーの6人編成になってから初のミニアルバムで。音楽的な面だったり、メンバーの個性だったり、いろんなものがバージョンアップされています。唯丸®さんが言ったように、今の僕たちを感じられる1枚になってますね。
はるひ 中でも表題曲の「アンチテエゼ」は、僕らのよさが前面に出ている曲だと思います。歌詞だったり、シャウトだったり、このグループならではの力強さが詰まってます。これまで、こういういかつい曲を歌ったことがなかったので、個人的にも一皮むけたなと。
赤司 ポジティブなものから反社会的なものまで、さまざまな曲が入っています。どんな人が聴いても何かしらの曲に感情移入できるので、いろんな人に聴いてもらいです。
──最後に、何かアピールしたいことはありますか?
咲 あります! ファン層の話で、ほかのメンズアイドルに比べて僕らは男性のファンも多いんですよ。これってめちゃめちゃ珍しいことで、前回のワンマンもお客さんの3割くらいは男性だったんです。そうなっているのって、ライブのスタンスや楽曲、メンバーの“飾ってないのに個性があるところ”に魅力を感じてくれているからかなって。「カッコよくて憧れる」というより、「ツレががんばってるから応援しに行く」みたいな感覚なんだと思います。(黙っているメンバーを見て)……ちょっと、なんで黙ってるの?
唯丸® 「飾らない僕ら」とか言ってましたけど、この人が一番飾ってますからね。
一同 あはははは!(笑)
赤司 咲に関しては、彼の作られたキャラクターに惹かれてファンが集まってます。
咲 えー、僕のは完全にキャラです……ってなんでだよ!