音楽ナタリー PowerPush - BAGDAD CAFE THE Trench Town
全員が主人公 新生BAGDADの向かう先
レゲエにはこだわっているけどこだわってない
──「EVERLONG」は、客観的に聴いてどのような作品に仕上がったと感じていますか?
番長 サウンドにしても、アレンジにしても、ちゃんと新しいものができたかなって思います。
NHK 実験的なことも、いろいろ試せたのがいい形にできたんじゃないかなって思うし。
番長 自分の中で今までやったことがないというのはもちろん、世の中でジャンルとして確立されてないものを、ちょっとつかみかけているというか。それをこのまま進めていきたいなって思うし、現時点での自分らの答えを一回、アルバムにしてみたような。そんな作品になったと思います。
mai 常にその繰り返しでありたいですよね。
番長 だから、レゲエにはすごくこだわってるんですけど、逆にすごくこだわってないというか。まあ、完全に後付けですけどね(笑)。レゲエなのに、なんで真夏じゃなくて9月発売やねんっていうのもあるし。
──最近は残暑も長いですからね(笑)。
mai (笑)。でも今回のアルバムは「この曲を録りたいから録る」っていう初心に返れたっていうことも感じてます。それにプラスして、「やっぱり歌やな」っていう自分の中の気持ちも乗っかって、忘れられない1枚になりました。自信にもなったし、早くみんなに聴いてほしいって思います。
- ニューアルバム「EVERLONG」2014年9月17日発売 / 2300円 / apple of my eye / AOME-0006 / Amazon.co.jp
- BAGDAD CAFE THE trench town「EVERLONG」
収録曲
- Feel&Go
- Make Your Fire
- Birthday
- 夢をかぞえて
- THIS WAY
- HIGH PRESSURE
- Anything Goes
- DUBthing Goes(Sadam Dub by Mad Professor)
- EVERLONG
- Feel&Go(LIVE @MEETS THE REGGAE 2014)
BAGDAD CAFE THE Trench Town
(バグダッドカフェザトレンチタウン)
レゲエを愛するナニワのソウルロッカーズ。2001年に大阪を拠点に活動をスタートさせ、2003年8月にリリースした1stアルバム「Love Sunset」が地元FM局でヘビーローテーションされるなどして注目を集める。2005年9月に3rdアルバム「MOVIN' ON」でメジャーデビューを果たし、数多くの野外フェスにも出演。2006年8月発売の4thアルバム「GOOD TIMES」は、オーセンティックなラヴァーズロックサウンドを追求し話題を呼んだ。2010年にリードシンガーのmaiが脱退するも男性メンバーのみで構成されたBAGDAD RIDDIM SECTIONが始動し、フレキシブルな活動を展開。2013年にmaiが復帰したタイミングでRANとBigmomの女性ボーカル陣が再び合流しBAGDAD CAFE THE Trench Townとして再スタートを切った。2014年9月に約5年ぶりとなるニューアルバム「EVERLONG」をリリース。