事務所設立6年目、グラビア界を席巻する芸能事務所・ゼロイチファミリアが世に送り出すアイドルグループ第1号として2020年1月に結成された#ババババンビ。コロナ禍の中でのデビューとあり、デビューライブがいきなり中止となるなどスタートダッシュから困難に直面した彼女たちだったが、“顔面偏差値最強”と呼ばれるビジュアル、ポップでキャッチーな楽曲を武器に、アイドルシーンの中でじわじわと認知度を高めてきた。今年2月には2人の新メンバーを迎えて7人体制となり、幻のデビューライブからちょうど1年後の3月27日に東京・Veats Shibuyaで“デビューライブやり直し”ワンマンを開催。そして7月27日、初の全国流通盤となる1stアルバム「強く儚い大馬鹿者たち」がリリースされた。
音楽ナタリーでは、8月8日に神奈川・KT Zepp Yokohamaでグループ史上最大規模のワンマンライブ「#大馬鹿者祭」の開催を控える#ババババンビの7人に初インタビュー。「圧倒的な顔面偏差値」と称される彼女たちは、群雄割拠のアイドルシーンをどうサバイブしていくのか? これまでのヒストリーと7人が考える理想の#ババババンビ像を紐解く。
取材・文・撮影 / 臼杵成晃
吉沢 朱音
- 愛称
- あかねん
- 生年月日
- 1997年7月2日
- 出身地
- 福岡県
- 身長
- 162cm
- 担当カラー
- 黄色
岸 みゆ
- 愛称
- 岸みゆ
- 生年月日
- 2001年2月13日
- 出身地
- 埼玉県
- 身長
- 145cm
- 担当カラー
- 赤
水湊 みお
- 愛称
- みおち
- 生年月日
- 1997年6月10日
- 出身地
- 福岡県
- 身長
- 162cm
- 担当カラー
- 青
小鳥遊 るい
- 愛称
- るいちゃん
- 生年月日
- 1997年10月24日
- 出身地
- 三重県
- 身長
- 151cm
- 担当カラー
- 白
池田 メルダ
- 愛称
- メルダ
- 生年月日
- 2000年2月6日
- 出身地
- 埼玉県
- 身長
- 163cm
- 担当カラー
- 緑
近藤 沙瑛子
- 愛称
- さえちゃん
- 生年月日
- 1997年7月1日
- 出身地
- 熊本県
- 身長
- 149cm
- 担当カラー
- 紫
宇咲
- 愛称
- 宇咲
- 生年月日
- 2003年4月27日
- 出身地
- 神奈川県
- 身長
- 156cm
- 担当カラー
- 桃色
デビューライブがいきなり中止……波乱のスタート
──#ババババンビは2020年1月30日に結成されましたが、まさにその頃、新型コロナウイルスの猛威が全国的に広まって……3月27日のデビューライブが中止になるという波乱のスタートでした。初期メンバーの皆さんは、もともとアイドルがやりたくて加入したんですか?
吉沢朱音 やりたかった子もいれば、そうでもない子もたぶんいます。
岸みゆ 私はそもそも特にやりたいことがなくて、アイドルになるなんて全然考えていなかったです。
池田メルダ 私は私立恵比寿中学さんが好きで、アイドルに興味はあったけど、自分がアイドルをやるなんて考えてなかったところに声をかけられて。
水湊みお 最初は岸みゆとメルダが声をかけられたんだよね。
──アイドル志望じゃないのに声をかけられて、戸惑いはなかったですか?
岸 歌は大好きだったので、言われたときは素直にやってみたいと思いました。
池田 そのときに初めて岸みゆに会ったんですけど、すごくほわほわして優しい感じだったので、「この子と一緒なら大丈夫かな」って。性格悪そうな子だったら断ってましたね(笑)。
岸 私もメルダが怖そうな人だったら断ってたかもしれない(笑)。
吉沢 私はプロデューサーの長谷川(喜十郎)さんから電話で「アイドル作るんだけど、どう?」って。めっちゃ早朝に「これからごはん行こう」ぐらいのテンションで声をかけられて、寝ぼけながら「あー、やります、やります」みたいな(笑)。
小鳥遊るい 私の場合は事務所に入るときからもともとアイドルしかやりたくなくて、その前はアイドルをするか就職するかの二択で迷ってたんですよ。大学を卒業してから事務所に入って、入ったと同時にバンビの活動が始まった感じです。もしバンビに入ってなかったら、今頃OLをやってると思います。
水湊 私は事務所がアイドルを作る前からずっとアイドルをやりたくて、「アイドルやらないんですか? 私やりたいんですよー」ってマネージャーさんにもずっと言ってたんです。なのに#ババババンビ立ち上げのときにはなぜか声をかけてもらえなくて(笑)。だけどその後もずっとアイドルやりたいと言ってたら、メンバー構成を考え直して声をかけてくださって。朱音は事務所の同期で同じ福岡出身だから、朱音に「どんな感じ?」って聞いてみたらバンビのいいところをいっぱい教えてくれたので、「私もぜひバンビに入りたいです」と答えて、念願のアイドルになりました。
──3月に最初の5人がそろって、さあこれから!というタイミングで足止めを食らったわけですね。
水湊 毎日朝から終電ギリギリまで練習していたのに、1週間前に急に中止という話があって……。
小鳥遊 レッスン中に急に偉い大人の方々がいらっしゃって(笑)。
水湊 突然重めの書類を渡されて。
池田 最初は嘘かと思ったよね。ドッキリかけられた?と思った。
#ババババンビは王道アイドル?
──準備段階では、どういうグループにしていきたいという構想は具体的にあったんですか?
水湊 「馬鹿騒ぎ」というコンセプトはあったんですけど、ライブもまだだし、具体的な方針は定まっていなかったですね。いきなりライブをやらず、いっぱいミーティングを重ねてみんなで「どういうグループにしていこうか」としっかり話し合うことができたのは、結果的にはすごくよかったなと思います。最初の緊急事態宣言のときはレッスンもできなかったもんね。
──7月にようやく対バン形式で無観客配信という形ながら初ライブが行われ、そこから「ばばばばんびずむ〜!」「恋のキャンディ」を皮切りに、楽曲はコンスタントにリリースされていましたよね。楽曲がそろっていく中で徐々にグループの形も見えてきた?
小鳥遊 いや、逆に見えなくなりましたね(笑)。最初は振りコピやコールをしやすい“THE 王道アイドル”みたいなのがバンビらしい曲だと思っていたし、実際多かったんですけど、最近はカッコいい曲だとかダンスが難しい曲も増えてきて。でも、どれがバンビらしさなのかわからなくなってきたことが逆に楽しいです。
岸 みんながちょっとずつ成長しているからこそ、王道なだけじゃない、難しい曲にも挑戦できるようになって、楽曲の幅が広がってきたのかなと思います。
──確かに最初は王道路線で行くのかなと思ったら、途中から出囃子に角田信朗さんが参加したり(笑)、だんだん様子のおかしい感じになってきて。
水湊 そうなんですよ。ジャケットにも一生顔が出てこないし(笑)。
──「圧倒的な顔面偏差値」の売り文句があるのに(笑)。それはなぜなんですか?
水湊 意図を知らされてないので私たちもわかんないんですよ。
小鳥遊 グループLINEで「次のジャケットとタイトルはこれだから」と教えてもらっても、なんて返していいかわからない。毎回返事に困ってます(笑)。
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アイドル経験者の加入で7人体制に