上京しなきゃいけないっていう考え方だけじゃない

──先ほどテレビに出たいという話題が出ましたけど、これから先、アイドルの皆さんはどうやって全国にアピールしていったらいいと思います？

谷尾　うーん、今、アイドルってけっこう低迷期だと思うんですよ。

──そう感じているんですか？

谷尾　メンバーとも話してたんですけど、業界自体の勢いがちょっと落ちてきたというか。それってウチらだけかなって思ったら、ほかのグループもどうやら難しいようで。そういう時期に突入しちゃったんじゃないかなと。でもそんな中だからこそ常に上は見ていかないといけないんじゃないかなって。地元をアピールしつついろんなところでライブをやって「愛媛にこんなパフォーマンスできる子たちがいるんだ」って知ってもらいたい。つまりテレビに出たいんです（笑）。

──あははは（笑）。そうなりますか。

天野　でも私たちも低迷期っていうのは感じてます。低迷っていうか……安定しちゃってるのかな。

谷尾　アイドルさん、多すぎ！（笑）

天野　私たちも2年後の2016年に福岡・マリンメッセ福岡でコンサートを行うって決めちゃったので、今の10倍くらいファンを増やさないといけないんですよ。

──2年で10倍ですか。

天野　そうなんです。そこまでいくには本当に何かがドカーンって当たらないとどうにもならないと思うんですよ。だから常にどうやったら売れるのかって話はメンバーとしてます。

──なかなか答えを出すのは難しそうですね。

天野　今ってどこのグループもアイドルファンの取り合いみたいになってるじゃないですか。だから違うジャンルからもファンになってくれそうな人に興味をもってもらわないといけない。そのためには何か大きなことをやらないとダメで、東京まで走って行ってライブするとか（笑）。それは却下されましたけどね。

白戸　結局、上京しないといけないみたいな考え方があると思うんですけど、でもやっぱりそれだけじゃないと私は思ってて。仙台に住んでても私たちみたいにアイドルとして活動できるっていうのを伝えていきたいと思ってます。あと私たちは歌を大切にしているので、これからはアイドルのファンの皆さんだけじゃなくて、いろんな方にも受け入れてもらえるような楽曲を作っていきたいって考えてますね。

アイドルは日本の誇れる文化

──「@JAM EXPO 2014」が8月31日に開催されます。今回はアイドルの国際見本市というコンセプトがあるんですけども。

谷尾　それはすごいですね！

──海外でチケットを販売したり、海外のメーカーやバイヤーを呼んで日本のアイドルのセミナーをやったりもするようです。

白戸　それは世界にグループと地元をアピールできるチャンスですね。

谷尾　「＠JAM EXPO 2014」ってステージもめっちゃ広いですよね？

──メインのステージはかなり広いですね。それに大小7つくらいステージがあって、同時多発的にライブやイベントが行われます。

谷尾　それはいろんなことができそう。でもウチはデカいステージに負けないライブをやりたいって思ってます。普段はライブハウスとかでやる機会が多いので、開放感のある空間でのひめキュン、見せたいなと。海外の方にたくさん観てもらえるっていうのもうれしいですね。ひめキュンは今年の目標が海外進出なのでこれはチャンスだなって。言葉とか通じなくてもパフォーマンスを観て楽しいって思ってもらえるようなライブにします。

天野　ウチもLinQがたくさんのアイドルさんの中でどうやったら輝けるか考えたいと思います。印象に残るようなことを、何かやれたらなと。マリンメッセには海外の人もたくさん来てほしいので！

──グローバルな展開ですね。

天野　福岡には海外の人もたくさん観光で来るので公演にも来てもらいたいですね。

白戸　そうですね、地元にも来てほしいです。だって、アイドルって日本の誇れる文化じゃないですか。それを海外の方にも見てもらえる機会があるっていうのはいいことですよね。私たちの歌を世界中の人に聴いてもらいたいです。あと私たちはMCでも真面目なことしか言わないから、プログラムの中にある「アイドル大運動会」ではライブとは違ったお茶目な一面も見せたいなと（笑）。

──ドロシーが走ってる姿が想像できないです！

白戸　あははは（笑）。佳奈以外はけっこうみんな速いんですよ。美杜はすごい速いです！

谷尾　私は砂の上なら一番速いんですけど。

白戸　砂の上？

谷尾　PV撮影したときに砂丘で撮ったんですけど、一番私が速かった。でも普段は一番遅い（笑）。

天野　LinQは多すぎて誰が速いかわかんないですね。あ、（高木）悠未が遅いことはわかってます。

谷尾　なんかこういうの燃えますね。ひめキュンはメラメラすると思います。負けねえ、みたいな感じで。

もっと自分たちを追究していく

──最後に地方のアイドル代表として、これからの意気込みをいただけますか。

谷尾　ひめキュンは今までどおり毎回のライブを大事にして、ファンを1人でも多くつかむぞっていう精神でやっていこうと。あとは周りの人に感謝することを忘れずに。今できることを当たり前と思わず、天狗にならずにがんばっていきたいと思います。そしてテレビに出ます（笑）。

──アピールは大事ですよね。

谷尾　はい。オファーお待ちしてます！

天野　LinQはデビューしてからずっと変わらず公演をやってるんですけど、毎回の公演を常に満席にするのが夢ですね。そのためにメンバー全員でどうしたらいいか話し合ってます。でも実際どうしたらいいんですかね……。

──完成度の高いライブ、ってことでしょうか？

天野　「LinQのライブははずれなし！」って言われるくらいのクオリティを毎回出していきたいです。ほかのアイドルさんのライブを見てもまだまだ私たちは足りないところが多いので、少しずつ改善していきたいと思ってます。そして2年後、10倍を目指します！

──最後にドロシーはいかがです？

白戸　私たちは今“ドロシーの世界観”っていうものを追究していて、もっと自分たちを研究したいと思ってます。そしてライブを通してたくさんの方に幸せを届けられたらいいなと。あとは9月に東京・Zepp DiverCity TOKYOで単独ライブがあるので気合いを入れて臨みたいと思います。

──「@JAM EXPO 2014」でも3組のコラボみたいなものができるといいですね。

谷尾　面白そうですね！ コラボステージができたらたくさんアピールします！