今の自分の根底にあるルーツ
──音楽について熱く語り合ったりすることもあるんですか?
蒼井 いや、そもそもここまでガッツリ音楽の話を2人でするのは今日が初めてなんですよ。
内田 うん、確かに。現場でしゃべることはあっても、こういうふうにしっかりとお話するのは初めてですね。
──せっかくなので、お互いこの機会に聞いてみたいことはありますか?
蒼井 いいんですか? じゃあね、僕は青春時代にどんな音楽を聴いていたのかが知りたい。
内田 僕は高校時代に東方神起さんをよく聴いていましたね。それまでポップスをそんなにたくさん聴いているわけではなかったから、東方神起さんが生み出すハーモニーに触れた瞬間、ものすごくカルチャーショックを受けたんです。蒼井さんはどうですか?
蒼井 衝撃を受けたのは小学校2年生のときに出会ったSHAZNA。曲ももちろん好きだったけど、それ以上に「あ、男性でもメイクをしていいんだ!」と知ったことが自分にとっては大きくて。その出会いがなければ、今の蒼井翔太は生まれていなかったかもしれないです。
内田 すごく大事なルーツなんですね。
蒼井 ゆーまんにとって今の音楽性に通ずるルーツというと、やっぱりR&Bなのかな?
内田 そうですね。最近は三浦大知さんが大好きでずっと聴いてます。
蒼井 ゆーまんの歌にはそのルーツがしっかりと表れているもんね。歌声が持つグルーヴ、心地よい揺れみたいなものはブラックミュージックからの影響を感じさせてくれるから。そこがゆーまんの歌の魅力だなと思います。
レーベルの大先輩から言われた言葉
──じゃあ内田さんが蒼井さんに聞いてみたいことは?
内田 やっぱり私生活が気になりますね。
蒼井 それ、ホントによく質問されるんですよ。「何食べてるんですか?」「休みの日はどう過ごしてるんですか?」「洗濯はするんですか?」みたいな。全然普通に生活してるんですけど、生活感が見えないらしくって。
内田 うん、確かに見えてこないです。
蒼井 最近は自炊にハマっているんですよ。僕はずっと天使としてやってきてますけど(笑)、ここのところちょっとしたことでイラっとしちゃうこともあって。だからカルシウムを摂るべく、栄養価を考えた食事を自分で作っています。毎日、自分で作ったお味噌汁を飲んでからお仕事に行ってますし。悲しいかな、誰に振る舞うわけでもないんですけど(笑)。ゆーまんは自炊しないの?
内田 お! 聞いちゃいますか?
蒼井 ……してないんでしょ?
内田 してないですね(笑)。最近引っ越しをしたんですけど、実は新しい冷蔵庫をまだ買いに行けてなくて。それによって自炊する意欲がまったくなくなってしまったんです。なので、家ではプロテインしか摂取していないですね。
蒼井 すごいね。ゆーまんのほうが生活感ないんじゃない?(笑) 雑誌で見たけど、よくジムに行ったりもするんだよね?
内田 そうなんですよ。今は体を鍛えるのがすごく楽しくて。僕、初めてのライブが去年の9月にあった「KING SUPER LIVE 2018」(キングレコードのアーティストが一堂に会するライブイベント)だったんですが、そこで水樹奈々さんにご挨拶した際に僕のライブの感想をお話ししてくださったんです。いろんなことをお話ししてくださったんですけど、そのときに「体力付けなきゃね!」というアドバイスもいただきまして(笑)。
蒼井 わー! ステージングを観てくれたうえでの感想だったわけでしょ? 奈々さんはもうプロの声優アスリートアーティストだから。
内田 そうなんですよ。ライブでパワフルなパフォーマンスをされる奈々さんに言っていただいたからにはもうがんばって鍛えるしかないなって。トレーニングを続けた結果、最近はかなりいい感じに体力も付いてきました。いつか自分も奈々さんに追いつけるくらいになりたいですね!
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“青春”というイメージを大切に