人見知り＆しっかり者

──朝日奈さんはどんなキャラクターですか？

月埜　普段のまみちゃんを見ていると、「ステージ立ったときにちゃんとしゃべれるのかな？」と思ってしまうくらい静かなんですけど、意外と普通にMCもできるんですよ。「アンスリューム大サーカス」という曲に「コミュ障」っていうセリフがあるんですけど、まみちゃんは絶対にコミュ障じゃない。

もなか　パフォーマンスもカッコいいです。

月埜　ようやく背が高いメンバーが入ってきてくれて、全体のバランスがめっちゃよくなりました。今までは私1人が飛び抜けてたので。

もなか　どっちが高いの？

月埜　私。

朝日奈　でもライブ中は厚底を履いているので、若干私のほうが大きいかも。

月埜　自分より大きい人がステージにいるとめっちゃ違和感あります（笑）。

──普段は静かな性格とのことですが、グループには馴染めました？

朝日奈　いや、まだ馴染めてないですね……。人見知りなので、顔合わせのときはすごく不安で。ちぎらちゃんと詩乃ちゃんがLINEで「よろしくね」とメッセージを送ってくれて安心しました。特に詩乃ちゃんがたくさん話しかけてくれるので、一番打ち解けられています。

──続いて、紫音さんの紹介もお願いします。

月埜　にーなちゃんは誰よりもしっかりしてる。

もなか　貫禄がすごい。私たちよりしっかりしてるよね。

伊藤　この前ファンの人に「にーなちゃんってもしかして初期からグループにいた？」って言われてたよね。

月埜　めっちゃ言われてた。

ちぎら　お披露目ライブから煽りをやってたんですよ。なかなかできることじゃないですし、しっかりしていてすごいなと思います。

月埜　なんでもできるよね。歌えるし、踊れるし、しゃべれる。今までアンスリュームにいなかったタイプですね。

伊藤　歌声が18歳とは思えないくらい大人っぽくてきれい。

月埜　あと、今日初めてLINEをもらいました。お昼頃に少し具合が悪かったんですけど、「月ちゃん大丈夫ですか？」ってメッセージをくれて。うれしかったですね。

紫音　心配で送っちゃいました。

月埜　それかポイント稼いでるかどっちか（笑）。

もなか　ありえるー。

一同　（笑）。

新体制でいいスタートを切れた

──4月3日に行われた新体制お披露目公演「すたんばいおーけー!!!!!!!」は、新メンバー2人の初ステージとは思えないくらい完成度の高いライブだったと思います。振り返っての感想を聞かせてください。

紫音　楽しかったですね。今まで見てきた景色と全然違かったので、めっちゃテンションが上がりました。

朝日奈　あんなに人で埋まっている会場を今まで見たことがなかったので感動しました。ファンの方のコールもすごかったですし、ほかのメンバー推しの方も自分の名前を呼んでくれてうれしかったです。

月埜　ステージがめっちゃ狭かったよね。

もなか　途中でぶつかったりして（笑）。

月埜　私たちの曲ってフォーメーションの移動がけっこうあるんですよ。メンバーの人数が少なかった時代の曲はステージを広く使ったダンスが多いので、それを7人でやるとこんなに大変なんだと思いました。

──ファンの方の反応はいかがでしたか？

ジョウナイシ　けっこうよかったよね。

ちぎら　ライブが終わったあとSNSを見たら「新体制のアンスリュームよかった」という声ばかり流れてきて、めちゃめちゃうれしかったです。いつもお世話になっている関係者からも褒めていただいて自信になりました。

──これからのアンスリュームが楽しみですね。

月埜　そうですね。いいスタートを切れたと思います。

あざとかわいい雰囲気から急にセクシーに

──ここからはニューシングル「恋のお注射」についてお聞きできればと思います。表題曲「恋のお注射」は“あざとかわいさ”満点の楽曲で、今までにないキュートなダンスも印象的です。

ちぎら　本当に今までにない感じのかわいらしい曲になっていて。この曲にはめちゃめちゃ自信があります。運営さんが気合いを入れていろいろと準備してくれて、余裕を持ってレコーディングができたんです。早くファンの皆さんに聴いてほしいです。

月埜　振付は、アンスリュームの曲をいつも担当してくれているいどみんが考えてくれたんですけど、注射器を振り回したり、ナースコールをしている振りがあって、かわいくて真似しやすいダンスになっています。

伊藤　「上下に揺れるベッド」という歌詞があるんですけど、そこが色気たっぷりなので注目ほしいよね。

月埜　あざとかわいい雰囲気から急にセクシーになったりして。観ていて飽きないパフォーマンスになってると思います。

もなか　ただかわいいだけじゃないのがアンスリュームらしいなって。

──カップリング曲の「でんぱはっく・れでぃお」はラジオ番組風のイントロが斬新で面白いですね。

月埜　「でんぱはっく・れでぃお」はこれまでもたくさん曲を書いてくれているkatzさんが作った楽曲なんですけど、アンスリュームが今やっているラジオ番組（interfm「アンスリュームのはいぱーらじおっ！」）にちなんで制作してくれたみたいなんです。冒頭はアンスリュームがラジオ番組を乗っ取ったという設定になっていて、コミカルな感じが私たちっぽいなと思いました。

ちぎら　すごく好きな曲です。過去の曲だと「にゅーかおすっ!!!!」や「だだだっ!!!!」に近いと思うんですけど、ひさしぶりにアンスリュームらしいアップテンポな曲ができてうれしかったです。

伊藤　聴いているだけで心拍数が上がってくるよね。

ジョウナイシ　振付も激しいし。

伊藤　踊り終わったあと、みんなの体から湯気が出てるんですよ。顔が真っ赤になるくらいハードです。

月埜　でも、サビはファンのみんなも踊りやすい振付になっているので、ぜひ一緒に盛り上がってほしいです。

もなか　絶対に踊ってほしい！

──続く3曲目の「Win!うぃんたー！」はしっとりとした歌唱で始まりますが、全体を通して明るい曲調になっています。

月埜　冬のラブソングが欲しいとスタッフさんにずっと伝えていて、ようやくその願いが叶いました。おしゃれな雰囲気だけど、メンバーそれぞれのセリフがいっぱい入っていてかわいらしいよね。あと、これはもなちゃんが振付を担当してくれたんです。

もなか　はい、しました！

──どんなコンセプトで振付を作ったんですか？

もなか　しっとりした雰囲気で始まりつつ、途中から激しくなっていく曲なので、振りを作るのがとても難しくて。どうやったら振付を通して曲のイメージが伝わるんだろうと悩んだんですけど、やっぱりファンの方が真似しやすいほうがいいなと思って、トナカイの角をイメージしたり、楽しさが伝わるかわいい振りにしました。

月埜　「恋のお注射」とはタイプが全然違う曲ですし、アンスリュームっぽいにぎやかな曲の中に混ざっているとライブの雰囲気が変わっていいなと思います。この曲が好きだと言ってくれるファンの方もけっこう多くて、「あの曲おしゃれだよね」と言ってくれました。

朝日奈　私もこの曲、めちゃくちゃ好きです。曲調もダンスもかわいいし、最近の曲の中では一番気に入っています。

今のメンバーだからこそ出せる雰囲気を

──5月31日にはEX THEATER ROPPONGIでワンマンライブ「夏恋予防セッシュ!!!!!!!」が開催されます。そのことを踏まえたうえで、今後のグループとしての展望を聞かせてください。

月埜　最近はちょっとずつ単独ライブに自信が持てるようになってきたんですけど、今回は新体制として初のワンマンライブなので、アンスリュームらしさを残しつつ、今のメンバーだからこそ出せる雰囲気を出していきたいと思います。そして夏に向けていいスタートを切れたらいいなと思っています。

──伊藤さん、朝比奈さん、紫音さんとしては、これから叶えたい夢などはありますか？

伊藤　対バンライブの映像を観ると、このお客さん全員が私たちのファンだったらいいのになと思うことがよくあるんですよ。なので、この7人でもっと大きな会場でのワンマンライブを成功させたいです。

朝日奈　私はもともとアイドルとして叶えたかった夢が「TOKYO IDOL FESTIVAL」に出ることと、Zeppでワンマンライブをすることなんです。それをこの7人で叶えたいですし、いつかZeppよりももっと大きな会場でワンマンをやりたいですね。

紫音　私は2人みたいな目標や夢があまりないんです。目標を決めてしまうと、それを達成したときに満足してしまうことが怖くて。だから具体的なゴールを決めずに、とにかく大きなステージに立てるようにがんばって、たくさんの人に私たちのことを知ってもらえたらうれしいです。