音楽ナタリー Power Push - 「Prime Music」1周年記念特集

デジタル音楽事業本部 ポール・ヤマモト氏に聞く「Prime Music」だからできる 縦横無尽なエンタテインメント体験

11月18日、Amazon.co.jpが提供する音楽配信サービス「Prime Music」がサービス開始から1周年を迎えた。音楽ナタリーではこれを記念して、同サービスの日本におけるプロモーションを担当するアマゾンジャパン合同会社 デジタル音楽事業本部 事業本部長のポール・ヤマモト氏にインタビューを実施。「Prime Music」の特長や、彼が感じた日本の音楽リスナーの印象について語ってもらった。また特集後半には、Amazon.co.jpが展開中のキャンペーン「聴くだけで当たる1周年記念プレゼント企画」も紹介する。

取材・文 / 大橋千夏 撮影 / 松村宇洋

プレイリストは「ながら聴き」できるかが重要

──日本で「Prime Music」のサービスが開始して1年が経ちますが、改めてサービスの概要を教えていただけますか?

デジタル音楽事業本部 事業本部長 ポール・ヤマモト氏

「Prime Music」はAmazon.co.jpが提供する音楽配信サービスです。年会費3900円(税込)で対象商品のお急ぎ便や日時指定便などの配送特典を利用できる会員制プログラム「Amazonプライム」の会員の方々を対象としたサービスで、100万曲以上の楽曲の中からお気に入りのナンバーや社内のエキスパートが選曲したプレイリストをいつでも楽しむことができます。

──何百ものプレイリストがあるそうですね。例えば「仕事」という括り1つでも、「仕事がはかどるアンプラグド・ポップス」「軽快に仕事したい人のジャズ」そして「自分をねぎらう仕事上がりに聴くJ-POP」など、さまざまなプレイリストが用意されています。

プレイリストの多様性は「Prime Music」の特長の1つと言えます。日本における行事ごとや季節の移り変わりを踏まえつつ、ユーザーがいつどんなときに音楽を聴くのか、そして聴いているときに何をしているかなどを細かくイメージして作成しています。そして選曲する際、我々が特に重要だと考えているのが「ながら聴き」できるプレイリストかどうかです。

──「ながら聴き」ですか。

ええ。音楽に対する姿勢は十人十色ですが、私たちが目指しているのは「何か聴きたいけれど、どんなものを聴いたらいいかわからない」というユーザーの方に抵抗感なく触れていただけるサービスを提供することです。

──なるほど。

プレイリスト作成チームはさまざまな音楽的なバックグラウンドを持つエキスパートの集まりですが、彼らが常に心がけているのは「コアな音楽ファンだけが楽しめるものにはしない」ということです。特に日本のAmazonプライム会員の大半はカジュアルな音楽リスナーですから、敷居の高さを感じさせないテーマ設定や選曲に重きを置いています。皆さん「音楽を聴きたい」という気持ちはお持ちだと思うので、「なんとなく音楽が聴きたいけど、どんなものを聴いたらいいか分からない」というユーザの方々にも、抵抗なく音楽に触れていただける場を提供したいと思っています。

──そうなんですね。ほかにもプレイリスト作成時に心がけていることはありますか?

私たちは常にデータを見ています。ユーザーがどんなジャンルの音楽を聴いているのかはもちろん、聴く時間帯はいつなのか、書籍や食品はどんなものをお買い物されているのか。さまざまなデータからユーザーの反応や傾向を分析して、彼らのニーズに合ったプレイリスト作成に磨きをかけています。大切なのは、ユーザーにとって少しでも知らなかった音楽に出会うきっかけとなるようなプレイリストを提供することです。データだけに頼った押し付けにはならないよう心がけています。

「知らなかった何か」との出会いを促進

──昨今は新たな音楽配信サービスが次々と登場していますが、その中で「Prime Music」の強みはどこにあるのでしょうか?

「Prime Music」の強みは、私たちがターゲットとするカジュアルな音楽体験を嗜好されるメインストリームのお客様に対して徹底的にカスタマイズされたプログラムになっていることだと思います。「Prime Music」で用意しているのはデータを元に選んだ楽曲群ですし、プレイリストやラジオ機能も選曲に悩まなくてもいいようにハードルを下げることに注力しています。また再生中に広告が入らないこと、何度でもスキップできること、スマホでもアプリで簡単にオンデマンドで再生できることなど、ストリーミングサービスとしてもお客様に満足いただける機能を提供しています。

──細かい機能ですが、あるとうれしいサービスですね。

また私たちは音楽配信だけでなくCDやMP3も取り扱っているため、CD、MP3、ストリーミングを同時に展開することが可能な唯一のプラットフォームです。レコード会社やアーティストの方々にとっても、とてもユニークな価値を提供できると思っています。例えば「Prime Music」には「ニューリリースプログラム」というコンテンツがあるのですが、ここではユーザーは話題のアーティストの新曲を「Prime Music」で楽しめるだけではなく、CDやMP3などのフォーマットで購入することも可能です。また新譜だけではなく、そのアーティストの過去の楽曲や関連書籍、DVDなども一緒に提案することができるのはAmazon.co.jpの総合力ならではだと思います。

──なるほど。Amazonプライム会員なら、お急ぎ便対象の関連商品は、追加料金なしですぐに手元に届くわけですしね。

そうですね(笑)。ほかにも「プライム・ビデオ」で映画を観ていて「いいな」と思った楽曲を、対象の楽曲であればすぐに「Prime Music」で聴くことができたり、「知らなかった何か」との出会いをスピーディに提供できることが私たちの強みと言えますね。

配信サービスの認知度向上も責任の1つ

──今後「Prime Music」はどのように発展していくのでしょうか。

まずは引き続き、セレクションの数を確実に増やしていきたいと思います。また先ほどもお話しした通り、Amazon.co.jpの総合力を生かし、CD、MP3などを含めた「Prime Music」の総合的な音楽作品のご提案に注力していきます。お客様が購入したいと思ったフォーマット、お客様に合った視聴スタイルで音楽を楽しんでいただけるよう、引き続きサービスの拡大に努めたいと思います。

──それは楽しみです。ますます「出会い」の裾野が広がりそうですね。

また日本においては「Prime Music」だけではなく、音楽配信サービス自体の認知度の向上が必要だと感じています。Amazon.co.jpのサービスを通じて、より多くの方に配信サービスを理解していただけるように情報を発信していくことも、私たちの責任の1つだと考えています。

デジタル音楽事業本部 事業本部長 ポール・ヤマモト氏

──ところで、ポールさんは今年1月に来日されたばかりだとお聞きしました。日本の音楽リスナーに対してどのような印象を持たれましたか?

アニメソングやダンスミュージックの流行は想像以上でしたね。日本人の妻の影響で、ここ数年は個人的にも日本の音楽をよく聴くようになりました。おかげでJ-POP愛が日に日に芽生えています(笑)。日本の音楽業界に対してはまだまだワクワクするところがたくさんありますし、「Prime Music」のサービスを通じてより多くの音楽をユーザーに届けられるように尽力していきます。

──最後に読者にメッセージをいただけますか。

すでにAmazonプライム会員の方であっても、「Prime Music」が追加料金なしで楽しめるサービスだということをご存知ない方も多いようなので、ぜひ気軽に使ってみてほしいですね。そしてたくさんのエンタテインメントを楽しんでいただきたいと願っています。

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2016年11月24日更新