甘党男子|日本全国にお菓子と音楽を届けたい!本気の甘党アイドルが振り返る飛躍の2024年 (2/2)

いかに大会場でお菓子を配るか問題

──そんなこんながあって、総括すると2024年はどんな年でしたか?

菅井 ひと言で言うと、本当に挑戦の年だったなと思っています。僕の中では、特にZeppツアーが挑戦だったんですよ。セトリもみんなで考えたり、どうやってお菓子を配るのが効果的かを話し合ったり、コントをやってみたり……今の甘党男子が持っているものをすべて注ぎ込んだライブだったなって。

三上 その話で思い出しましたけど、Zepp公演ではお菓子配りのために座席を間引いたりもしたんですよ。もちろん本当はパンパンに埋めたいけど、この規模になってくると確実に皆さんにお菓子を配れないかもしれないので。

三上義貴

三上義貴

三上義貴

三上義貴

二ノ宮 お菓子配りを優先してるっていうのは、確かにあるね。

三上 いずれは日本武道館でワンマンライブをするのが僕たちの目標なんですけど、そこでどう配るかを考えたときに「やっぱり座席は間引かないといけないかな?」とか、早くも想像し始めていて。

神久保 間引くか、それ用の機械を開発するか、どっちかかな。

石塚 それか、4曲ぐらい使って全部配るとか……。

菅井 いろんな案が出ています。

石塚 まだ議論には至っていない(笑)。ただZepp規模でその問題が出てきたんで、この先どうしていくかはちゃんと考えないといけない時期には来ていると思ってます。

神久保 限界を感じたのは確かなんですよね。Zepp公演の1曲で配れる最大値だと、2階席のことを一旦置いとくとしても、1階席を6人で分担してもギリギリもしくはギリギリアウトぐらいだったんで。やっぱりお客さんからすると「2階席にももう少し配ってほしかった」とか、あるじゃないですか。そこはお菓子配りにプライドを持ってやってきたアイドルとしては「そうだよね」ってなっちゃうんで、けっこう今真剣に悩んでいます。

神久保翔也

神久保翔也

神久保翔也

神久保翔也

三上 Zeppの規模感がちょうどそのボーダーラインというか。

──ただ、難しいからこそ何か画期的なアイデアで突破してほしいなと思いますけどね。それこそ武道館で、1席たりとも間引かずに全員にお菓子を配ることができたらめちゃくちゃカッコいいですから。

石塚 いや、そうなんですよ!

菅井 どうしたらいいですかね?

二ノ宮 誰か教えてほしい(笑)。

──いっそステージに一度も立たないとか。舞台美術はちゃんと作って照明も当てるけど、メンバーはずっと客席でお菓子を配ってるみたいな。

石塚 アリかもしれない(笑)。

神久保 2時間ずっと配ってるってこと?

菅井 伝説になりそうですね!

神久保 流しそうめんみたいに流したらいいんじゃない?

石塚 もはや配りもしないっていう?

──流しそうめんスタイルだと、受け取るほうのスキルも要求されますね。

神久保 確かに!

石塚 下流の人がめっちゃラッキーだよ。

三上 ホントだ!(笑)

石塚 まあそういうアイデアをいろいろ考えるのも面白いですし、僕たちらしくやっていきたいなと思いますね。

石塚利彦

石塚利彦

石塚利彦

石塚利彦

甘党男子、2024年の大反省会

──今日のインタビューは年末に掲載予定なので、「今年の汚れ、今年のうちに」じゃないですけど、2024年に置いていきたい反省点も吐き出してもらえたらと思います。

三上 今年の反省でいうと、僕はあんまりモテなかったことが……。

石塚 インタビュー冒頭と同じこと言ってない?

神久保 なんとなくそこにモテない理由が集約されてるような気もしますけど。

三上 モテなかった理由をしっかり考えて、2025年はもっとモテたいと思います。

石塚 僕はKT Zepp Yokohama公演の1発目で歌詞を飛ばしました。すげえ冷や汗出ましたね。なんかうにょうにょ言ってごまかしたんですけど、バレてないかと思ってたらみんなが集まった瞬間に「ヤバかったね?」って。全部バレてた。

二ノ宮 いや、Zeppのときだけみたいな話し方をしてますけど、この人今年は多いですからね? 急に歌詞を忘れることが多くなった。

二ノ宮一馬

二ノ宮一馬

二ノ宮一馬

二ノ宮一馬

石塚 実はその通りで(笑)。老いですかね?

神久保 そういうリーダーも、今年になって衣装を忘れてくることがすごく増えました。

菅井 年長組の忘れグセが目立つ1年(笑)。

二ノ宮 シュガーレスです。

石塚 甘くねえな、ってね。いや、これは本当に反省です。

神久保 僕はこれ、ちょっと言いたくないんですけど……CDをリリースしたじゃないですか。僕だけ歌を録り直してます。

石塚 え、そうだったの? どの曲?

神久保 「杏仁ソフト」。

石塚 そうなんだ? へええー。

神久保 ミックスまで終わって上がってきた音源を聴いたマネージャーから「さすがに歌声に自信がなさすぎる」ってすごいダメ出しを受けまして。普通はその段階ではあり得ないんですけど、無理にお願いして録り直させていただきました。この件は2024年のうちに浄化させておきたくて、今ここで言うことにしました。

三上 そうだったんだ。なんかレッスン場でそれっぽいことを話しているような雰囲気は察してたけど。

二ノ宮 聞かないほうがいい話かと思って、あえてツッコまなかった(笑)。

神久保 別にコソコソやってたわけじゃないんですけど、バレてないなら言わなくてもよかったな(笑)。

菅井 僕はTikTokライブにあまり参加できていなくて。メンバーがお菓子を配る配信をTikTokでやってるんですけど、舞台の稽古があったりした関係でどうしても現場に行けなくて、コメントで盛り上げるくらいしかできなかったのが申し訳なかった。ファンの方からも「ほかのメンバーががんばってるんだから早く来てください!」とか「菅井さんは今どこにいるんですか!」とか言われたりもするんですよ。

菅井義久

菅井義久

菅井義久

菅井義久

神久保 「なんで菅井さんは来ないんですか!」みたいな。舞台の稽古とかって、表に見える仕事じゃないから忙しさが伝わらないんだよね(笑)。

菅井 そうそう。だからただのズル休みに見えるという(笑)。でもそういう声に返信できるわけでもないし……なのでTikTokライブにはちゃんと参加しようと思ってコメントだけで参加したりしました。やれることはやりたいんで。

成瀬 いやでも、それで言ったら僕もその期間中に舞台に出たんですよ。菅井とかは舞台の仕事のときでもちゃんと甘党男子としてお客さんにマシュマロを配ったりしてるんですけど、僕は舞台に必死すぎてお菓子のことを完全に忘れてて……。

二ノ宮 それはやれよ!

石塚 それは一番ダメだろ!

成瀬 結果、僕はTikTokライブは観てもいない(笑)。

二ノ宮 おいおいおい!

神久保 俺の録り直しが一番ヤベえかと思ってたら、もっとすごい話が出てきた(笑)。

菅井 あっしー(成瀬)はセコいんですよ! 僕はすぐツッコまれるんですけど……。

二ノ宮 そうそう。同じことしてても、アキ(菅井)はサボってるように見えて、あっしーはちゃんとやってるように見えるんだよね(笑)。

石塚 僕はお笑いもやってるんですけど、営業先とかでお菓子を配ったりも当然してるんですよ。そこはメンバー全員同じだと思ってたんですけど……やってないんかー。

成瀬 ごめんなさい!

成瀬敦志

成瀬敦志

成瀬敦志

成瀬敦志

給食のいい日って、学校楽しみじゃないですか

──ではその反省点は今年中に洗い流していただくとして、年明け4月29日にはヒューリックホール東京でのフリーライブという一大イベントが待ち受けていますね。

神久保 甘党男子としては初めての、大きな会場でのフリーライブになります。ここを成功させることができれば、武道館にもまた1歩近付くんじゃないかなと思っております。

石塚 具体的なことはまだ何も考えてないんですけど、甘党男子ならではのエンタメ性が高くバカっぽいステージでハッピーになっていただけるよう、しっかり話し合って盛り上げていきたいですね。ヒューリックホールは900人ぐらい入るホールなので、そこで900人を満足させることができれば、そこから2000、3000と呼ぶ火付けになると思うので、めっちゃ大事な1日になると考えています。

甘党男子

甘党男子

神久保 ショッピングモールとかでやるフリーライブとは違って、きちんとステージセットとか照明を組んだ状態のライブを見せられるので、その楽しさを味わってもらえる場になればいいなと。

三上 普段そういうショッピングモールや対バンライブではだいたい30分くらいのステージになるんですけど、今回はそれ以上のライブが見られますので。

石塚 2時間くらいの長尺で甘党男子を観たことがない方もたぶんたくさんいらっしゃると思うので、「こんなにアイドルみたいなことするんだ?」という感想もあるだろうし(笑)、逆に「こんなにふざけたこともするんだ?」って人もいると思うので、そういうのが面白く映ったらいいなって。

──ただ、同じフリーライブとはいえ、ショッピングモールとは違って「わざわざ観に来てもらう」必要がありますよね。どうやって来てもらいましょう?

三上 やっぱ道にこう、点々とマシュマロを置いて……。

菅井 怖えよ(笑)。

二ノ宮 でもそれも遠からずで、お菓子で釣ります。

神久保 「来場者にはこのお菓子をプレゼント!」って。

石塚 給食のいい日って、学校楽しみじゃないですか。できることなら配るお菓子をどんどん発表していく形を取りたいですね。

──ロックフェスの出演アーティスト発表みたいな感じで、「第1弾お菓子はこちら!」と。

神久保 それで言うと、協力してくださる企業さんは随時募集しています。僕らが配ったお菓子を作っているお店にファンの方が遊びに行ったりして「あのお菓子だ!」ってなる流れもできつつあって、関わるみんながハッピーになれる仕組みになっているんですよ。

成瀬 特にここ1年で、「甘党男子からもらえるお菓子」の価値みたいなものがSugar(甘党男子ファンの呼称)たちの間で確立されてきた感触があって。その価値をどんどん高めていきたいなと思っています。

甘党男子

甘党男子

菅井 あとは4月までまだ時間があるので、全国各地を回って甘党男子を知ってもらいたいと思っています。「日本の全国民にお菓子を配る」というのも僕たちの目標の1つなので、いろんな地方の人たちがヒューリックホールに集結するような動きをしていきたいです。

石塚 新規開拓の話が中心になっちゃいましたけど、もちろんこれまで応援してきてくれたSugarを第一に考えたいという思いは絶対的にあります。初めて観る人の心をつかむことももちろん大事ですけど、何年追いかけてくれても楽しめるライブを常にしたいと思っているので、そこを徹底したうえで輪がつながるようにしていきたいですね。

二ノ宮 自分たちがまずは一番楽しんで、それについてきてもらえるというのが僕たちの最大の強みなので、常に僕たちの楽しさが伝わるような発信をしていけたらなと思っています。

甘党男子

甘党男子

公演情報

甘党男子 入場無料ライブ「あつまれ あまとうの盛」

2025年4月29日(火・祝)東京都 ヒューリックホール東京

プロフィール

甘党男子(アマトウダンシ)

二ノ宮一馬、石塚利彦、三上義貴、成瀬敦志、神久保翔也、菅井義久の6人からなる“日本全国お菓子くばりアイドル”グループ。2014年に開かれた「第3回スイーツ&スマイルコンテスト」のファイナリストとしてスイーツ広報活動を続ける中、2015年よりアイドルとしての活動を開始した。当初は複数グループで活動していたが、2018年3月よりアイドルグループ甘党男子として再編成。音楽活動とお菓子の配布を精力的に行い、「日本国民の総人口1億2330万人にお菓子を配る」という目標を掲げている。2024年秋には初のZeppツアーを開催し、11月には初のCD作品となるミニアルバム「あまだんスイーツボックス」をリリース。2025年4月には東京・ヒューリックホール東京でフリーライブを行う。