遊びがある新曲「マスカレイド ダンスフロア」
──1stシングル「マスカレイド ダンスフロア / After school」は全部で9形態が用意されていて、それぞれカップリング曲が異なります。しかもそのカップリング曲はすべてオリジナルなんですよね。
さくら ライブではカバーも披露しているんですけど、今回のシングルは全部オリジナル曲にしてもらっています。シングルに入っていないオリジナル曲もあるから、すでにアルバムが作れるくらいの曲数はあります。
A型 活動を開始してからまだ半年くらいなのに、こんなにオリジナル曲があるのは珍しいかもしれませんね。振りを忘れてしまっている曲もありますけど(笑)。
ゆぺ AlbaNoxの曲は“ワイワイ系”というか、メンバーもお客さんも声を出して盛り上げていく曲が多くて。歌ってても楽しい曲ばかりですね。
──それこそ表題曲の「マスカレイド ダンスフロア」はフロアの観客がコールを入れる部分が用意されていたり、ちょっとコミカルなセリフが用意されていたり、ライブの中でもワイワイ盛り上がれそうな曲に仕上げられていますね。
うと ポップな感じというか、ちょっとふざけているような曲でもあるんですよね。
さくら セリフのところは特に遊びがあるよね。りき、うと、ゆぺの順でセリフがあるんですけど、ゆぺのところが……。
ゆぺ 僕のセリフは「それなのに、こんな歌歌うんです」だったんですけど、レコーディングのときに「それにゃのに……ああ、噛んじゃった」って言ったら、まさかのそのまま採用されてしまうという。
A型 しかもよく聴くとわかるんですけど、最後に「はあ」って声も入っているんですよ。ゆぺがちょっと落ち込んでいる感じで。
ゆぺ わざと噛もうとしたわけじゃないんですよ。本当に。まさかこれが採用されるなんて思ってもいなかった。
こうき 実はレコーディングが台風の日で、スタジオに集まるのがすごく大変だったんですよ。
ゆぺ そうそう。電車は動かないわ、タクシーはつかまらないわで……。
さくら 平常運転であれば30分ぐらいで着くところを、歩いて向かったら4時間ぐらいかかりました。
うと さらにその次の台風の影響でワンマンライブが延期になってしまったんです。
こうき 野外でライブをするときはほぼ毎回雨ですね。しかも大雨。
さくら 僕たちの出番が終わると止むんですよ(笑)。この間の現場ではリハーサルを始めた瞬間に降り始めて、ライブが終わったら止んでました。
うぃる さくらくんがひと言「あ」ってマイクに声を通した瞬間にどしゃ降りになったんだよ(笑)。思わず笑っちゃった。
A型 AlbaNoxじゃなくて“AmebaNox”だよね。
CDよりもライブで聴いてほしい曲も
──9曲ある仕様別のカップリング曲の中で、特に思い入れの深い曲はどれですか?
うぃる 僕は「プラネタリウムの誓い」かな。
さくら 聴かせる系の曲だったら「プラネタリウムの誓い」はすごくお気に入りですね。
はる ファンから人気が高いのは「愛情飢餓少女」だよね。この曲は僕らにとっての初めてのオリジナル曲だから、思い入れの強い人が多いんじゃないかな。
さくら お客さんの反応で言うと「レディキラーカクテル」もすごくいい。
ゆぺ 逆にあまり人気がない曲が、Normal ver.に収録されている「約束の唄」ですね。
一同 (笑)。
A型 「約束の唄」はライブでもあまりやらなくなっちゃったよね。いや、でもいい曲なんだよ。
うぃる 今回のシングルにはカバー曲が収録されていないけど、僕らのライブではカバーもすごく盛り上がるからいつかCDにも入れたいよね。個人的にはナナヲアカリさんの「インスタントヘヴン」のカバーは大好き。
ゆぺ ナユタン星人さんの「ダンスロボットダンス」もライブでは必ず盛り上がる曲ですね。
うと CDよりライブハウスで聴いてほしい曲も多いですね。ぜひ現場に足を運んでもらいたいです。
いつかはドームで
──歌い手出身の方々が結果としてアイドル的な活動をするケースはありますが、出発点から歌い手とアイドルをかけ合わせたグループは聞いたことがないので、皆さんの前例に当たるグループがないわけですよね。新たな道を開拓していく中で、皆さんはどんな目標を持っていますか?
A型 個人的には目標と呼べるようなハッキリしたビジョンがあまりなくて。楽しくやれてればいいかなと思っています。
うと りきくんが、以前ライブで目標を言ってたよね。
りき 僕はいつかドームでライブをしてみたいです。でもそのためにはまず、普段ライブを観てくれている方を増やさなきゃいけないなと思って。まずはやれるところからちゃんとやっていきたいです。
A型 自分たちのファンで埋まった会場でのライブってすごく楽しいんですよ。でも現時点ではアウェイなライブも多くて。そういうときは、そこにいるみんなを自分たちのファンにしてやろうという気持ちで臨んでいますけど、まずはホームで開催してるような楽しいライブを着実に増やす必要があると思っています。
さくら 少しずつですけど、いろんなところにAlbaNoxの音楽が届いている実感があるんです。だから僕らはCDを聴いた人や会場に足を運んでくれた方々を楽しい気持ちにさせるよう、精一杯がんばらないといけないなと思っていて。まずは自分たちが楽しんで、その結果、観に来てくれた人にも楽しくなってもらえるようなグループであり続けたいですね。