消えた親友が残した秘密とは…岸井ゆきの×浜辺美波が共演、中川龍太郎の監督作「やがて海へと届く」をイラストとレビューで紐解く (2/2)

スタジオジブリの鈴木敏夫、EXILE HIRO、齊藤工、長濱ねるが鑑賞
著名人たちがコメント寄せる

スタジオジブリ 鈴木敏夫

大切な人を亡くした時、ひとはそのことをどう受け止めればいいのか?
失われた時を求めて、ひとは今日も生きて行く。

EXILE HIRO

中川監督作品を観るたびにまだ何者でもなかった自分を思い出す。
懐古的なその感情はきっと世界共通でやがて世界中の人々の心を繋げてくれるように思う。

齊藤工(俳優 / 映画監督)

失ったもの、失っていくもの
中川龍太郎監督の残した作品(眼差し)は
いつも 救われるであろう“具体的な”人達がいる

「やがて海へと届く」

「やがて海へと届く」

長濱ねる(女優 / タレント)

時間なんか進めてたまるかと足掻きながら、大きな何かに諦めたりもしている。大事な人を思い出しながら、少し怖くなって、少しほっとした。

岡田惠和(脚本家)

美しくてチクチクとした映像体験だった。心のひだに何かが刺さる。真奈・岸井ゆきのさん、すみれ・浜辺美波さんのことは、いつかふとしたときに思い出すと思う。

今日マチ子(マンガ家)

失った友人との時間をもう一度辿ることで見えてくる、人生に戸惑い、向き合い、立ち上がろうとする静かな力。声高ではない、美しくしなやかな「あの日」をめぐる青春物語だ。

「やがて海へと届く」

「やがて海へと届く」

松崎健夫(映画評論家)

私たちは人生の中で“誰かの死”に直面するが、往々にしてその瞬間に立ち会うことは叶わない。
そんな「いつのまにかいなくなった」感じを、中川龍太郎監督は的確に映像化させている。

中井圭(映画解説者)

映画は、物理的制約を超えて、観客の心に届く記録である。だからこそ、繋がらないふたりの女性の心をビデオカメラの記録が接続する本作が、映画という形式で描かれたのは必然だ。

東紗友美(映画ソムリエ)

あの人を思い出しながらもう涙は流さないと決めたのに。また自分に裏切られた。
でも、これでよかった。
自分の気持ちを守るのは、自分を大切にすることと同じだと。
まっすぐな線みたいな気持ちを抱え生きるのは、美しいことだと伝えてくれた。
水平線に手を伸ばすように、何度でも触れ続けたい物語。

「やがて海へと届く」

「やがて海へと届く」

しんのすけ(映画感想TikTokクリエイター)

岸井ゆきの×浜辺美波、この二人の化学反応がここまで美しく儚い物語と溶け合うなんて想像も出来なかった。実写はもちろんアニメーションをも駆使した中川龍太郎監督が映像で語る世界は、誰しもの心に届くはずだ。

もっちゃん(YouTuber)

美しい映像に心を委ね、気づけば深い喪失に寄り添っていた。
時間をかけて、世界と、誰かと、哀しみと、向き合おうとする人達を、物語は包んでくれる。

「やがて海へと届く」

「やがて海へと届く」