ステージにカゲロウが出ることは隠しておきたい（日向）

──ショーならではの見どころについても伺わせてください。先ほどのショーは、「ショーを観るのは子供の頃以来」という人と一緒に観させていただいたんですが、「今ってこんなにすごいんだ」と驚いてました。

井本　セットとかライティングが豪華ですからね。

──変身や必殺技のエフェクトもかっこいいです。

日向　スタンプがボンって押されて培養液が出るみたいなシークエンスも再現されてますから。

──テレビシリーズのメインライターである木下半太さんが脚本を書いてるのも注目ポイントかなと。

日向　そして、またもや1人2役の新たな刺客が登場します（笑）。

井本　確かに（笑）。

前田　「仮面ライダーリバイス」といえば1人2役（笑）。

──テレビシリーズに出演されたある俳優さんが、映像で別役として出演されてます。1人2役といえば、カゲロウがこういったショーに出るのは初なんですよね。それも見どころの1つかなと。

日向　そうですね。でもそれはあまり言わないでほしいです（笑）。いや、公表されてるとは思うんですが、僕としては隠してほしいんですよ。

──今日、カゲロウが登場した瞬間はそれだけでお客さんが盛り上がっていました。

日向　そうなんですよ。あれが気持ちいいんですよ（笑）。

井本　（笑）

前田　ネタバレされると……。

日向　あれがちょっと薄くなっちゃう（笑）。

──いや、でも「カゲロウが観たいから配信で観よう」という人もいると思うので「カゲロウも出ます！」って書かせてください（笑）。そして、ショーのあとにはキャストによるトークもあります。本日2回目の公演では、日向さんが人生初MCをやりきっていました。

日向　トークショーって同じ内容になりがちなイメージがありますけど、このツアーでは僕らのアンケートをもとに、スタッフさんが公演ごとのトークテーマを考えてくれています。だから話してても楽しいですね。初出し情報もありますし。今日話したオーディションのときの裏話だとか、「ファイナル」だから言えることもあるので、それは醍醐味じゃないですか。

井本　実はね、みたいな（笑）。

日向　時効だろ？みたいな。あとは言い残したことを言えたりとか。自分たちで言うのもあれですけど、貴重なレアエピソードを話すことができると思います。

──特に配信のある最終日は、ゲストもいますから楽しそうですよね。

井本　東京公演2日目のスペシャルデーにはデッドマンズのセッキー（関隼汰）とクラウディ（八条院蔵人）がいて。

──八条院さんって「クラウディ」って呼ばれてるんですか（笑）。

日向　僕は「クルーディ」って呼んでます（笑）。

──最終日はそのお二方と、さらに3公演とも異なるゲストがトークショーに出演すると発表されてましたが、誰なのかはもう決まってるんですか？

スタッフ　（取材時は）まだ解禁されてないんですが、まず1回目が奥智哉さんと伊藤美来さん。

井本　おっくんもですか!?

スタッフ　2回目が橋本じゅんさんと……。

日向　えっ！

井本　ええー！ ちょっと待って（笑）。

スタッフ　橋本さんと、田邊和也さん。3回目が木村昴さん、映美くららさん、戸次重幸さんです。

──ゲストについては初耳だったんですね。日向さんは橋本さんの名前に反応されてましたが……。

日向　いやいや、お話ししたりはもちろんしていますけど、なんか橋本さんの前ではずっと猫をかぶってたんですよね。だからふざけた感じは出せないです。厳しい顧問の先生の前でふざけられない、みたいな感覚ですかね……。

前田　橋本さんに（衝撃波を出す動きをしながら）「風林火山っ！」ってやってよ。

日向　（笑）

──33話で話題になったシーンですね。

日向　橋本さん、恥ずかしくてあの回だけオンエア観られてないらしい（笑）。

──橋本さんがゲストに出演する2回目公演は特に目が離せなくなりました。

前田　もうその回のトークショーは日向と橋本さんの2人だけでいいんじゃない？

集大成でもあり、ファンの気持ちに応える機会でもある（前田）

──続いて歌唱パートについて。これは今回のステージでも大きな特徴かと思うんですが、人前で歌った感想はいかがですか。

日向　気持ちいいですねー。

前田　気持ちいいよね（笑）。

──普通のドラマに出ている俳優だと、歌を歌うというのはなかなかない機会ですよね。

前田　僕はけっこうバンドとかいろんなアーティストさんが好きでライブとかも観に行ってるので、「あっち側はどういう景色なんだろう」っていう憧れがあったんです（笑）。いざこっちに立ってみたら「こんな感じなんだ」っていう感動がありました。

──五十嵐3兄弟による「Go with the flo」を歌えたのもよかったですね。

井本　そうなんです。私は「感謝祭」（仮面ライダー生誕50周年、およびスーパー戦隊シリーズ45作品を記念したイベント「50×45 感謝祭 Anniversary LIVE & SHOW」）に体調不良で出られなかったことがすごい悔しくて。でも今回のツアーでは「Go with the flo」は全公演歌うのでうれしいですね。

──最終日は関さんと八条院さんがいると、Vシネクストのエンディング「Love yourself」を歌う8人がそろいますね（参照：Vシネクスト「仮面ライダーリバイス」登場の新フォーム解禁、レギュラー陣も再集結）。

井本　その2人がいるということは、もしかしたら……って感じですかね。

──最後に、「仮面ライダーリバイス ファイナルステージ」をこれから観る方にメッセージをいただけますか。

井本　「仮面ライダーリバイス」は皆さんの記憶に残り続けてくれると私は信じています。このステージもそうやって皆さんの記憶に残していただけるものをお届けできるように、期待に応えられるように全力でがんばるので、私たちの集大成を観てください！

日向　そうですね……「仮面ライダーリバイス」を1年応援してくださった人って、言ってみたら保護者みたいな方たちじゃないですか？

前田・井本　（笑）

日向　僕らの成長を見守ってくださったファンの方なので、最後に成長した姿を見せられるように、と言いますか。

前田　卒業式みたいなね。

日向　そう。感謝の気持ちを込めた舞台にしていきたいと思っております。

──実際、このショーの脚本が最終回後のお話ということもあり、テレビシリーズ50話や映画まで観てる人ならこのステージも観てほしいですよね。

日向　はい。観てくれたら光栄です。

前田　「ファイナルステージ」というのは僕たちが1年やってきた思いの集大成でもあり、1年応援してくださった気持ちに応える機会なんですよね。そういう思いで舞台に上がって、楽しいものを作ろうと思っています。もちろん生で観てわかる部分もありますけど、来られない方も多いと思います。今回は配信もありますから、配信だとどこでも観られるし、好きなところを何回も観られるし、生でも配信でもどちらのよさもあります。ぜひ自分の生活にあったスタイルでご覧ください！