デジナタ連載 Huluオリジナル「悪魔とラブソング」浅川梨奈|ピアノや歌声がその場にいるよう響く 4K液晶ビエラで味わう、仲間と作り上げた音

お互いをひたすら褒め合いました(笑)

浅川梨奈

──浅川さんは「悪魔とラブソング」で連続ドラマ初主演を務めましたね。

オファーをいただいたときに、まず「歌を歌います」と言われたんです。歌は得意ではないので、プレッシャーでした。ボイトレ(ボイストレーニング)はいつからできるんだろう?とまず気になって。そのあとすぐに原作のマンガを読んだんですが、私が演じるマリアはとっても厚みのあるキャラクターでした。魅力的な彼女に近付くために、歌はもちろん、自分を磨かないといけないなと思いましたね。

──撮影の約2カ月前からボイトレに取り組んでいたと聞きました。

もともと歌に対して苦手意識が強くて。でもいろんな方に支えてもらいながら1回1回ボイトレを続けていくうちに、歌の楽しさがわかるようになりました。Jポップの歌い方とクラシックの歌い方では姿勢や息の吸い方がこんなに違うんだという発見もあったり。すごく勉強になりましたね。

──劇中で浅川さんが歌う「アメイジング・グレイス」がとっても素敵で、聴き入りました。

「悪魔とラブソング」

私がボイトレを始めた頃に目黒伸役の飯島寛騎さんもピアノの練習を始めたんです。スタッフさんがそれぞれに練習している映像を見せてくれて。撮影前でまだお会いしていなかったんですが、ちょっと心が折れそうなときは飯島さんがピアノをがんばっている映像を観て、「こんなところで立ち止まってちゃダメだ!」と自分を奮い立たせていましたね。飯島さんも同じことを思ってくれていたみたいで、準備段階からお互いを高め合って、作品作りができました。

──初対面ではどんなお話をしましたか?

「すごくないですか? もうこんなに弾けるの? ゼロからでしょ!?」って話したら、飯島さんも「成長スピード、エグくないですか?」って。お互いをひたすら褒め合いました(笑)。この作品は歌とピアノがダメだったらもう話にならない。そこが一番大事なところですし、お互いにそれを強く意識していました。いい作品にしたいという同じ目標に向かって、撮影前から切磋琢磨できましたね。

──ダブル主演ということで、飯島さんと現場の雰囲気作りなど相談されたことはありますか?

浅川梨奈

私がわーわー盛り上げて、飯島さんがびしっと締めてくれるという役割分担がなんとなくできていました。飯島さんもお茶目な方なんですけどね。マリアも目黒も最初の頃は人と関わらない役なので、撮影初期はあまり人と積極的にしゃべろうとはしなかったです。マリアが1人ひとりと作品の中で向き合っていくので、撮り終えたら、演じる役者さんとも距離を縮めていくというのを意識していました。だから前半1カ月はあまりしゃべらず、後半1カ月はいろんな人とコミュニケーションを取って、みんなとめちゃくちゃ仲良くやっていました。

──学校が舞台ということもあり、飯島さんのほか、奥野壮さん、小野花梨さん、山之内すずさん、吉田志織さんと同世代の俳優さんが多い現場ですね。

仲のいい現場でした。コロナもあるので、一緒にお昼を食べたり、ごはんに行くことはできなかったんですが、広い部屋でソーシャルディスタンスを保ちながら、みんなで円になって人生相談とかしていましたね(笑)。こんな男の子、女の子が魅力的だよねっていう学生っぽい話で盛り上がったり。

「悪魔とラブソング」

──作品からもキャストの仲の良さが伝わってきました。

みんなでずっと笑っていましたね。ロケバスで移動した日は、自分の撮影が終わったあとも、飯島さんと奥野さんの撮影を見守りつつ“風避け隊“とか“ベンチコート取る隊”、衣装助手として働いていました(笑)。合間に負けた人がお菓子をおごるというルールでじゃんけんしたり。見事に負けました。すずちゃんの自宅には撮影が終わってから1回お邪魔しましたね。

素直に伝えることが正義だと思っていた

──常に本音を話してしまうため“悪魔”と呼ばれる主人公・可愛マリアの強烈なキャラクターも本作の魅力の1つです。浅川さんはマリアのように本音を言えるタイプですか?

浅川梨奈

10代の頃は言いたいことをはっきり言っていました。素直に伝えることが正義だと思っていたんです。でも20代で今のマネージャーさんに出会って、自分の考え方は間違っていたんだなと気付きました。でもそうなったら逆に何も言えなくなっちゃいましたね(苦笑)。10代の頃は、他人からどう思われるかはそんなに気にしていなかったんです。でも大人になるにつれてそういうわけにはいかない。これを言ったら相手がどう思うか? どういう言い方をすべきか? 考えるようになりました。大人になって臆病になったのかもしれません。

──言いたいことが言えなくて、フラストレーションがたまることはないですか?

よくも悪くも寝たら忘れるので、嫌なことがあっても次の日の朝にはすっきりしています(笑)。グダグダ考えていても仕方ないですし、引っ張り続けてネガティブになってもいいことってないと思うんです。人間はうれしいことは塗り替えていくのに、嫌なことはどんどん蓄積されていく。だからそれを1回ちゃんと自分で整理して、次の日に持ち越さないようにしています。平和主義ですね!

──そんな平和主義の浅川さんは、人とぶつかり合うマリアと仲良くなれそうですか?

浅川梨奈

なれると思います。もともとマリアみたいに裏表がない子が好きなんです。彼女は相手の触れられたくないところに触れるし、物事の核心を突いてくる。言い方もきつい。でも、自分に正直に生きている子は素敵だと思います。

──劇中ではマリアと出会ったことでクラスメイトが変わっていく姿が描かれます、浅川さんは今までご自身を変えるきっかけとなるような出会いはありましたか?

今のマネージャーさんとの出会いです。めちゃくちゃ厳しいんですよ。毎日怒られています(笑)。普通に生きていたら出会わないような真反対の人なんです。考え方も熱量を込める物事も全然違う。こういう出会い方をしていなかったら絶対仲良くなっていないと思うんです。でもだからこそ、自分とは違う考え方の人がいるんだという気付きがありました。

──マネージャーさんとの出会いによってご自身にどんな変化がありましたか?

お仕事現場でのあり方だったり、受け答え、写真の撮られ方、発言すべて変わりましたね。怒られて何度泣いたかわからないですし、もう嫌だー!と思うこともあるんですけど(笑)、私に必要なヒントをたくさんくれるんです。厳しくも愛があるという典型的な人ですね。

──「悪魔とラブソング」にも誰かを変える力があるように思うのですが、浅川さんはどんな人にこの作品を届けたいですか?

私は今22歳なんですけど、マリアたちと同じ現役の高校生はもちろん、私と同世代の20代、もっと上の方にも届けたいですね。純粋な高校生であるマリアや目黒が発する言葉だからこそ、言っていることが嫌味にならずにまっすぐ心に突き刺さると思います。ぽろっとめちゃくちゃいいこと言うんです。女性の方には“巻き込まれ男子”の目黒と優しいクラスのムードメーカー・神田のかわいさも楽しんでほしいですね。どっち派かもめていただければ(笑)。

Panasonic「4K液晶ビエラ」

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