VIDESTA特集|古川未鈴(でんぱ組.inc)が「攻殻機動隊」や「コードギアス」コーデに挑戦 好きなアニメを纏って、いつもより背筋の伸びた私に

次は「スクライド」のニッチなグッズを

古川未鈴

──「VIDESTA」ではアニメ作品だけでなく、音楽アーティストのCDをモチーフにしたグッズもリリースされているんです。古川さんがファンだと公言されているJAM Projectの商品もあるんですが、こちらなんだと思いますか?

CDケースに見えますけど、意外と重量感がありますね。(中身を取り出し)えっ、固い!

──実はこれ、圧縮されたTシャツなんです。

(Tシャツを広げて)わ、メンバーの皆さまが出てきた! すごいけど、くしゃくしゃだから着る前に絶対洗濯しなきゃ(笑)。でもひと手間かかってもいいから、あのCDケースのサイズ感に収めたかったという作り手の心意気が伝わります。

──今後も「VIDESTA」からは、バンダイナムコアーツがパッケージを発売している作品が続々とグッズ化されていく予定です。ここに商品化の可能性があるアニメの一覧を用意しましたが、発売されたらうれしいタイトルはありますか? 

「スクライド」はかなりいいですね! 主人公のカズマとライバルの劉鳳がバチバチのケンカをするアニメなんですけど、とにかくずっとアツいんです。

──その中でもグッズにしたいシーンを挙げるとしたら?

クーガーと水守(みもり)さんのやり取りは大好きです。クーガーは水守さんのことをいつも「みのりさん」って呼び間違えて、水守さんが「みもりです!」って訂正するという流れがあるんですよ。最終回近くにクーガーは「みもりさん」って言うんですけど、水守さんはいつものように「みもりです!」って返しちゃう。それで水守さんが「あれっ?」となったところに、クーガーが「合ってるでしょ?」って返すという……。その最高のシーンをグッズにしてもらいたいです。それと、最終回のクーガーですかね。彼が椅子に腰掛けながら、サングラスをピッと目元まで下ろすシーンがあって。Tシャツとしてはちょっとニッチかもしれないけど、私が買うので1枚は確実に売れます(笑)。

──熱意が伝わるといいですね(笑)。

あと「NINKŪ-忍空-」もすごく売れそう! グッズがそれほど出ているイメージないですし。「ぼのぼの」も外せないですね。しまっちゃうおじさんのTシャツを作ってほしいです。

──Tシャツにポッケを付けて、その中に何かをしまおうとしてるとかいいですね。

しまっちゃうおじさんとぼのぼのが、「しまっちゃうよー」「やめてー」って言ってるみたいな。

私って意外とオシャレ好きなのかも

──古川さんは、普段お洋服を選ぶうえでのこだわりってありますか?

実は私、プロデューサーに「服がダサすぎる」って長文メールで指摘されたことがあったんです。でも何を着たらいいのか、どんな色合わせが正解なのかも全然わからない。そこから、ちょっとオシャレを勉強するようにしたんです。スタイリストさんが持ってきてくれた服を片っ端から見て、そこから気に入ったものを買い取ってみたりとかして。そしたら今ではお洋服のセンスも信じてもらえるようになり、やっと最近オシャレって楽しいなって思えるようになりました。自分に似合うものがわかるようになってきたというか。

──へえ、そんな過去が。ちなみに、買い物で思わず手にとってしまうアイテムってどんなものですか?

襟付きがすごく好きなので、家にあるのはシャツが多いです。買い物のときは頭の中で自宅のクローゼットを思い出して、欲しい洋服に合わせるアイテムを見つけてから買うようにしてます。あとは、なるべく明るい色の服を手に取るようにしてるかな。やっぱりアイドルなので、表に出るときは明るくいなきゃダメだなって思って。昔は黒とかグレーばっかりだったんですけど、最近はピンクとか黄色とかも選ぶようにしてます。

──素敵な心がけですね。

お洋服を選ぶのは苦ではないし楽しいので、私って意外とオシャレ好きなのかなって思います。最近はイヤリングにもハマってて、家にけっこうコレクションしてます。今日も撮影で着けさせていただきましたけど、大ぶりなものが好きなんです。

──大ぶりなイヤリングがあるとオシャレさがグッと上がりますもんね。

そう! これはひとつのテクニックだと思うんです。手を抜くところは抜いて、抑えるところを抑えてれば大丈夫みたいな。オシャレが好きという気持ちと、オシャレの知識の両方が大切だなっていうことに最近気付きました。

オタクだけど、少しだけ背筋がピンとなる

古川未鈴

──ここまでお洋服の話をたくさんしていただきましたが、でんぱ組.incのメンバーに「VIDESTA」のTシャツをプレゼントするならどれを選びますか?

えー、どれがいいかなあ。確かピンキー(藤咲彩音)は「エウレカセブン」と「カウボーイビバップ」が好きだった気がする。でも全員アニメ好きだからなあ。全部持って行っても、誰かしらが「これ知ってるー!」ってなって売り切れちゃいそう。ライブのリハーサルとかでも活躍しそうです。

──では普段の古川さんだったら、どういう合わせ方をされますか?

ジーンズでもいいですし、柄のスカートでもかわいいなって思います。Tシャツってどんなデザインであれ、コーディネートをスッキリまとめることができる気がしていて。それこそ、好きなアニメのTシャツなんかは万能なんじゃないかと考えてるんです。これは私がオタクだからかもしれないんですけど、好きなアニメの洋服ってブランドものを纏っているような気持ちになれるんですよね。

──好きな作品を着ると、自分に自信が持てるというか。

そう! そしてちょっと早口になるでしょうね(笑)。

──オタクが出ちゃうんですね(笑)。

ただのオタクなんですけど、少しだけ背筋がピンとなるかもしれない(笑)。オタクの性質なのか、やっぱり好きなものを見せびらかしたいという気持ちがあって。このTシャツって自然にアピールができるじゃないですか。アニメがモチーフになってるけど、わかりやすさと、さりげなさのバランスがちょうどいいなと感じるんです。だから人によって見え方が変わるんだろうなって。

──なんのアニメかわかった人とは仲良くなれるみたいな。

そうそう、距離を詰められるなとか(笑)。その指標としてもピッタリだなと思います。