今こそ読もう「王家の紋章」45年続く大河ドラマの魅力を解説、ミュージカルキャスト13人からもコメント到着

ミュージカル「王家の紋章」キャストは、
原作をどう読んだ?

ミュージカル「王家の紋章」出演者たちは、当然のように原作も読み込んでいる。そんな彼らに、これから原作を読む人に向けて、作品の注目ポイントを語ってもらった。

浦井健治(メンフィス役)

メンフィスに扮した浦井健治。
浦井健治

「王家の紋章」は人を愛することの大切さを学べる作品ですよね。人間の永遠のテーマと言ってもいい、“究極の愛”について描かれているな、と原作を読んでも思いますし、ミュージカルで初演、再演を通じてメンフィスを演じさせてもらった立場としても思います。メンフィスはキャロルのことを、最初は獲物として捉えているわけですよね。エジプトにはいない真っ白な肌で、髪の毛も金髪で、自分たちと違う異物だから、彼女に対する気持ちは所有欲から始まっている。もちろん時代も違うし、メンフィスは王として育てられているから、人を人と思わない性格になってしまったという部分もあるんですけど、そこから身分とかを超越して、キャロルを愛するようになっていく。最初は王と獲物だったメンフィスとキャロルがつながりを持って、人間と人間の関係に成長していく。細川先生が描きたいのは、そういう普遍的なテーマだと思います。そこはミュージカルを通して、お客様にも感じてほしいですね。

個人的に好きなのは、エジプトの宰相であるイムホテップというキャラクターです。メンフィスやアイシスといった王族として生まれた者たちを、イムホテップがどのように愛し、育て、そして責任を持って見守っていくかという、その愛情表現にとても惹かれています。これから読む方は、イムホテップに注目して読んでみてください。

浦井健治(ウライケンジ)
東京都出身。2000年、テレビドラマ「仮面ライダークウガ」でデビュー。2004年ミュージカル「エリザベート」ルドルフ皇太子役に抜擢され、その後も幅広いジャンルの作品に出演。2015年に第22回読売演劇大賞最優秀男優賞、2017年には第67回芸術選奨文部科学大臣演劇部門新人賞など、数々の演劇賞を受賞。近年の出演舞台に、ダレン・ヤップ演出「GHOST」、山田和也演出「オトコ・フタリ」、鵜山仁演出「リチャード二世」、藤田俊太郎演出「天保十二年のシェイクスピア」、福山桜子演出「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」など。現在は、ラジオ「浦井健治のDressing Room」(ニッポン放送)のパーソナリティーを務め、2021年3月にはデビュー20周年を記念したアルバム「Piece」をリリースした。

海宝直人 (メンフィス役)

メンフィスに扮した海宝直人。
海宝直人

「王家の紋章」は学生時代になぜか家にあったんです。僕が読んだ数少ない少女マンガだと思いますね。古代エジプトという現代とはまったく価値観が違う世界にタイムスリップして、ロマンチックな恋をするという、とてもドラマチックで壮大なストーリーに、ワクワクしながら読んでましたね。

ストーリーや、誌面から飛び出してくるような絵の躍動感もすごいですけど、一番の魅力はキャラクターの感情がすごく豊かなことでしょうか。人を愛するにしても、憎むにしても、とにかくエネルギーがすごいんですよ。序盤だとメンフィスの姉であるアイシスの愛憎は、とても印象に残っています。弟のメンフィスに近づく女には容赦がなくて、彼を手に入れるためだったら手段を選ばない。ミタムンという、メンフィスに好意を持っていた異国の王女は、アイシスに焼き殺されてしまいましたからね。そういったシーンを見て「あそこまでむき出しで人を愛せるのか? むきだしで憎めるのか?」と考えると、とてもじゃないけどできないなと。現代を生きている僕たちにはない思いの強さは「王家の紋章」を読んでいてとても痛快な部分です。

海宝直人(カイホウナオト)
千葉県出身。7歳のときに劇団四季「美女と野獣」チップ役で舞台デビュー。その後「ライオンキング」の初代ヤングシンバに抜擢される。舞台を中心に活躍を続け、近年は劇団四季「ノートルダムの鐘」カジモド役、「アラジン」アラジン役などを演じた。2018年「TRIOPERAS」でウェストエンドデビュー。主な出演作に、スタフォード・アリマ演出「アリージャンス~忠誠~」、トム・サザーランド演出「イリュージョニスト」、ダルコ・トレスニャク演出「アナスタシア」、ローレンス・コナー / ジェームズ・パウエル演出「レ・ミゼラブル」、藤田俊太郎演出「ジャージー・ボーイズ」など。またロックバンド・シアノタイプのボーカルとしても活動。2021年8月18日にはミニアルバム「PORTRAITS」をリリース予定。

神田沙也加(キャロル役)

キャロルに扮した神田沙也加。

とっても長編の作品なので、最初は挑む気持ちがありましたが、ひとたび読み始めたら時間があっという間に過ぎる作品です。
わたしが好きな王子様はイズミル(笑)、お気に入りのキャラクターはルカです。
原作であるマンガを読んでから舞台版のお稽古をしていると、ルカの心情を色々な角度で考えてしまいます。
マンガの中のルカはウナスと一緒に、心身共にキャロルを救って大活躍しますよね。
でもその心の中たるや、イズミルに絶対的忠誠心を持ちながら、ナイルの娘に感じるものとの葛藤で溢れている。人間らしくて好きなキャラクターです。
好きなシーンは、33巻の迷宮事件の後、ウナスがキャロルとテティを激しく叱るところです。
命に代えてもキャロルを護る、メンフィスの想いをしっかりと受け継いでそばに居るんだ、というウナスの決意が伝わりますし、女の子としてもエジプトの王妃としてもついつい浮き足立ってしまうキャロルに、ちゃんと叱ってくれる人がいるというぬくもりと自覚を植え付ける大切なシーンだと思います。
メンフィスみたいにいつも怒っているわけじゃないからこそ、余計に響くのかもしれませんね(笑)。

神田沙也加(カンダサヤカ)
独特の透明な歌声と演技力を活かし舞台を中心に女優として活動を続け、ミュージカル「キューティ・ブロンド」にて第43回菊田一夫演劇賞受賞。そのほか、声優としてディズニー映画「アナと雪の女王」で声優アワード主演女優賞や、自らデザイン・監修するアパレルブランド「Maison de FLEUR Petite Robe canone」プロデューサー、作詞提供、番組MC、ラジオパーソナリティーなど多岐にわたり活動中。主な舞台出演作品は、「レ・ミゼラブル」「ダンス・オブ・ヴァンパイア」「1789 -バスティーユの恋人たち-」など。2021年秋から「マイ・フェア・レディ」再上演を控えている。

木下晴香(キャロル役)

キャロルに扮した木下晴香。

実は、私が「王家の紋章」の原作と出会ったのはキャロル役を務めることが決まってからでした。
私も初心者のひとりです!
読み始めてすぐ幻想的な世界観に引き込まれて、展開も驚きの連続。古代エジプトの厳格なしきたりや残酷な当たり前の中、それとは裏腹に、登場人物たちの美しさや瞳の輝き、エネルギッシュさがすごく印象的でした。特に、感情が本当に豊かでお転婆で、まっすぐすぎる程の強さを持っているキャロルの運命の行く末は見届けたくなること間違いなし! そんな愛らしいキャロルの表情には注目して読んでもらいたいですし、演じるうえでも、その豊かさは大切にしたいなと思っています。愛の矢印が複雑に交差するのも見どころです! 原作通りのセリフも多く登場しますので、ぜひ原作を読まれたうえでミュージカル版も楽しんでいただければと思います。

木下晴香(キノシタハルカ)
佐賀県出身。2017年にミュージカル「ロミオ&ジュリエット」のジュリエット役でデビュー。以降ミュージカルを中心に活躍。主な出演作品として2017年、2019年には「ロミオ&ジュリエット」、2018年、2021年に「モーツァルト!」、2019年には「銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠」、「ファントム」、202年には「プロデューサーズ」、葵わかなとW主演を努めた「アナスタシア」など。2019年にはディズニー実写映画「アラジン」のプレミアム吹き替え版でジャスミン役を演じ話題となり、NHK「紅白歌合戦」出演を果たした。

平方元基(イズミル役)

イズミルに扮した平方元基。

ヒロインのキャロルは様々な経験をして成長していきますし、読者の方々にとっては人生訓というか、バイブルのひとつになっているんじゃないかなと思いますね。先生方の人生がすごく反映されているんだろうなと僕は感じていて、想像もつかない方向に話は進みますが、リアリティが全くないわけではない。
そこも長年愛される所以ではないでしょうか。
僕はイズミルを演じますが、台詞の一つ一つ、先生方・読者の皆さんの想いを汲み取って、丁寧に大切に演じなくてはいけないなという気持ちで臨んでいます。
40年以上連載を続けて、何世代もバトンを渡していっているすごい作品です。まだ読んだことのない方は、一気読み必至なのでお休みの前日から読み始めるのがおススメです(笑)。

平方元基(ヒラカタゲンキ)
福岡県出身。2011年、小池修一郎演出「ロミオ&ジュリエット」でティボルト役を好演し、ミュージカルデビュー。以降、大作に次々と出演し活躍の場を拡げている。主な出演作に、マリア・フリードマン演出「メリリー・ウィー・ロール・アロング」、山田和也演出「ローマの休日」、鈴木裕美演出「サンセット大通り」、小池修一郎演出「エリザベート」「レディ・ベス」、上田一豪演出「キューティ・ブロンド」、福田雄一演出「サムシング・ロッテン!」、G2演出「マイ・フェア・レディ」など。2021年10月には小林香演出「マドモアゼル・モーツァルト」、12月には高橋正徳演出「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」への出演を控える。

大貫勇輔(イズミル役)

イズミルに扮した大貫勇輔。

非現実的なタイムスリップモノのラブロマンスと、実際の歴史をベースにしているからこその説得力。2つが合わさっていることが、この物語の魅力を際立たせていると思います。
自分が同じようにタイムスリップしてしまったらどういう決断をするんだろう?という空想も出来ますし、読む側によっていろいろな楽しみ方がありますね。
多くの登場人物達がキャロルの魅力に振り回されて(笑)、物語がどんどん複雑になっていきます。そこが面白いところであり、次は何が起こるんだろうと気になって読んでいます。
僕が一番好きで共感出来るキャラクターはイズミルなので、今回演じられることはとても嬉しいです。

大貫勇輔(オオヌキユウスケ)
神奈川県出身。7歳よりダンスを始め、バレエ、ジャズ、ストリート、アクロバット、コンテンポラリーなどジャンルを超えて踊りこなすダンサー・俳優。近年の主な出演作に、舞台ではスティーヴン・ダルドリー演出「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」、小池修一郎演出「ロミオ&ジュリエット」、マシュー・ボーン演出・振付「マシュー・ボーンのドリアン・グレイ」、テレビドラマ「ルパンの娘」「グランメゾン東京」(TBS)など。アニメ「富豪刑事Balance:UNLIMITED」では主人公・神戸大助を演じた。2021年10月15日に「劇場版 ルパンの娘」公開予定。2021年12月には初主演ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」の公演が控えている。

朝夏まなと(アイシス役)

アイシスに扮した朝夏まなと。

「『王家の紋章』のミュージカルは、マンガでいうと大体4巻くらいまでだからそこまで読めばよくわかるよ!」と言われ、読み始めたんですが、気づけば15巻まで読んでしまいました。先の展開が気になりすぎて、やめ時を失ってしまう……これが王家の紋章マジックです。メンフィスとイズミルに愛されるキャロル、そこに絡んでいくアイシス。全員美形で濃いキャラ、面白くないわけがありません。やはり、私はアイシスに感情移入してしまいますね、あぁもどかしい!! 果たして3次元でそれをどこまで表現できるか…王族の皆さんにも認めていただけるアイシスを目指します!

朝夏まなと(アサカマナト)
2017年11月に宝塚歌劇団を退団後、「マイ・フェア・レディ」「オン・ユア・フィート!」「笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-」「Little Women―若草物語」「天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~」「ローマの休日」「バーナム」「メリリー・ウィ・ロール・アロング」などに出演。また映画「ストーリー・オブ・マイライフ」ではジョー役で吹き替えも担当している。

新妻聖子(アイシス役)

アイシスに扮した新妻聖子。

ミュージカル版はコミックス第4巻あたりまでの出来事をまとめていますが、実際に「王家の紋章」の物語がうごめき出すのはその後。そういう意味で舞台版は「序章」であり「王家」入門編と言えるのかもしれません。
古代エジプト王妃となった金髪の少女キャロルを諸外国のメンズが次々と奪い合う……一見すると単純なお話に見えるかもしれませんが、緻密な時代考証に裏付けられた古代の描写がリアルで、本当に三千年前の世界を覗き見しているかのような錯覚に陥ります。
更に物語の根底に流れる「謎」に想いを馳せることにより、何倍も面白くなるのが本作の魅力なのです。
ミイラの姿から弟への愛ゆえ現代に蘇り、憎きキャロルを古代へと連れ去ったアイシス。しかし何度試みてもキャロルの暗殺だけはうまくいかない。謎かけのように放たれる「なにか…わたくしの知らぬ未知の力が動いているのであろうか…」というセリフ。若くして亡くなったはずのファラオ・メンフィスの運命はこの先どうなるのか。砂漠の熱風の中、時を超えイズミル王子に銃弾を放ったライアン兄さん。タイムスリップの舞台となる神秘なるナイル河。古代と現代、その境目は? 誰が、どこで、この運命を動かしているのか…。妄想が膨らみすぎてもはや私の脳内では壮大なハリウッド映画が作れそうです(笑)。
ピラミッド誕生の謎が依然解き明かされていないことからも、古代エジプトの世界はミステリーとロマンに満ちています。その空気感を最大限に増幅させるのが「王家の紋章」だと言えるでしょう。古代文明、ミイラ、ピラミッド…これらのワードにときめく方ならきっとハマるはず! ようこそこちらの世界へ!

新妻聖子(ニイヅマセイコ)
大学在学中の2002年、TBS「王様のブランチ」でタレント活動開始。2003年、5000倍のオーディションを勝ち抜き、初舞台でミュージカル「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役を演じる。続くミュージカル「ミス・サイゴン」ではヒロインのキム役を演じ、豊かな声量と表現力で来日した海外スタッフからも絶賛された。第31回菊田一夫演劇賞、第61回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第7回岩谷時子賞奨励賞を受賞。2010年、翌2011年と2年連続でミュージカル誌が選ぶ最優秀女優賞を獲得。数々の舞台でヒロインを務め、ミュージカル界屈指の歌姫として第一線で活躍しているほか、ドラマやバラエティ、歌番組等にも多数出演する。

植原卓也(ライアン役)

ライアンに扮した植原卓也。

3000年の時空を超えた愛に、ロマンを感じます。
それぞれのキャラクターの強い愛が交差し、時に翻弄されるキャロルの姿に目が離せません。
どこか心配な気持ちにもなっていて、気付けば“ライアン兄さん”の目線で物語を追っていました。
それも読む上で、楽しみポイントの一つです。

植原卓也(ウエハラタクヤ)
大阪府出身。主な出演作に、「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」「屋根の上のヴァイオリン弾き」「地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.15『ZEROTOPIA』」「ダンス オブ ヴァンパイア」「エリザベート」「浪漫活劇『るろうに剣心』」「キューティ・ブロンド」「スカーレット・ピンパーネル」「ミュージカル『黒執事』‐地に燃えるリコリス2015‐」などがある。

前山剛久(ルカ / ウナス役)

ルカに扮した前山剛久。 ウナスに扮した前山剛久。

「王家の紋章」はなんて壮大な作品なんだろうというのが僕の第一印象です。
当時の国同士の関係や、古代エジプトの背景など勉強になる部分も多く、キャラクターひとりひとりも多彩で魅力的ですし、純粋な楽しさがあります。
僕はミュージカルの方が入り口で、あとから原作を読んだのですが、原作ではルカの登場は5巻で、本来はミュージカルで描かれているストーリーのあとに出てくるキャラクターなんです。「王家の紋章」はすごく壮大な世界観が描かれていますが、キャラクターの気持ちや内面などにあえて言葉にしない「余白」があります。そこを掘り下げることができるからこそ、愛されている作品なんだと思います。
これまで話したように、多彩なキャラクターに動きのあるストーリー、バトルもあり、歴史的な楽しみもある。この作品を考えられた細川先生方の手腕に改めて感動しています。
そんな憧れの「王家の紋章」に二役で出演することが決まった時はすごく驚きましたが、原作へのリスペクトを持ち、自分らしいルカとウナスを皆さんに届けられたらと思っています。

前山剛久(マエヤマタカヒサ)
大阪府出身。2011年にミュージカル「忍たま乱太郎」で俳優デビュー。白井晃演出「No.9-不滅の旋律-」、青木豪演出「十二夜」などのストレートプレイから、植木豪演出「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage」シリーズ、末満健一演出の「舞台『刀剣乱舞』」シリーズなどの人気2.5次元舞台などに出演。ほかにも田中麻衣子演出「A New Musical『ゆびさきと恋々』」、毛利亘宏演出「FICTIONAL STAGE『亡国のワルツ』」、三浦直之演出「恋を読む vol.3『秒速5センチメートル』」、千葉哲也演出「BIRTH」、テレビドラマ「3Bの恋人」などに出演。11月よりミュージカル「マイ・フェア・レディ」出演予定。

岡宮来夢(ルカ役)

ルカに扮した岡宮来夢。

「王家の紋章」は設定がとにかく面白いなと思います。
原作を読ませていただいたときに、三千年前のエジプトに行くことになった経緯やミュージカルには登場しない原作のキャラクターも含め、登場人物たちにとても魅力を感じました。
現代では当たり前とされている心臓マッサージなどの治療法や、水をろ過する方法で、キャロルは神の娘として崇められていきますよね。
奴隷や戦争が当たり前のようにあった三千年前の世界に少女が一人飛び込んでいって奇跡を起こしていく…本当に壮大な面白さがあります。
僕がいまキャロルのようにタイムスリップして古代エジプトに行ったら「神の子」になれるんだろうか…と考えるとキャロルのように強く生きていく自信はないですが、覚悟を決めて今持っている知識を総動員して民を救っていける王様になりたいです。
平和を重んじる、争いのない、農業に力を入れる国を作りたいですね。
クフ王より大きいピラミッドを作ってもらえるようにします(笑)。

岡宮来夢(オカミヤクルム)
長野県出身。2015年、第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞。2019年、茅野イサム演出「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~葵咲本紀~」に鶴丸国永役で出演。2020年11月には、松崎史也演出「5 Guys Shakespeare Act1:[HAMLET]」のハムレット役で舞台初主演を務めた。出演作に、小林香演出「きみはいい人、チャーリー・ブラウン」、松崎史也演出「『BANANA FISH』The Stage -前編-」、茅野イサム演出「ミュージカル『刀剣乱舞』歌合 乱舞狂乱 2019」「ミュージカル『刀剣乱舞』~静かの海のパライソ~」「ミュージカル『刀剣乱舞』五周年記念 壽 乱舞音曲祭」など。

大隅勇太(ウナス役)

ウナスに扮した大隅勇太。

僕はよくマンガやアニメを見るときに「こんなこと実際にあったらいいのに」「こんな人が実際にいてほしい」というのを考えながら見ているのですが、「王家の紋章」はその部分がしっかりエンタメとして描かれているなと感じます。
三千年前のエジプトにタイムスリップして、古代の人たちと一緒に過ごす。絶対に面白いですよね。
逆の立場(古代エジプト人)だったとしても「未来から来た神の娘・キャロル」という存在を受け入れる側になる…そんな非日常的な「こうだったらいいな」という願望を描いているのが「王家の紋章」が長年愛されている理由なのではと思います。
そして、魅力のあるキャラクターたちも詰まっていて、自分がその中の一人になれるというのはすごいことですし、緊張感も持って頑張っています。稽古中、原作を読んだときに、ウナスは常にメンフィスやキャロルの近くに付き従っているんだと改めて気付かされたので、ウナスとしてしっかりと2人を引き立たせることができるような動きを心がけていきたいです。

大隅勇太(オオスミユウタ)
北海道出身。ダンスボーカルグループ・XOXのボーカルを務め、グループのダンスの振付やライブ構成を手掛けるなど中心メンバーとして活動後、「ミュージカル『テニスの王子様』」(柳生比呂士役)の出演を機に俳優として活躍の場を広げている。主な出演作品に「『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage 本物の英雄 PLUS ULTRA ver.」(荼毘役)、舞台「錦田警部はどろぼうがお好き」(緑島栄助役)がある。

山口祐一郎(イムホテップ役)

イムホテップに扮した山口祐一郎。

この「王家の紋章」に登場する若者達の煌めきに満ちた姿はとても眩しく、様々な鎖に縛られた生活を送る現代社会人にとって、太陽とナイルの世界へと解き放たれる歓びを感じられる作品だと思います。私が舞台で演じるイムホテップ同様に彼らを見守る目線で読んでしまうのですが(笑)、細川智栄子先生・芙~みん先生が魂を込めて長年精力的に取り組んでいらっしゃる、このような素晴らしい物語に関わらせていただく事が出来て大変光栄です。これからも末永く見守らせていただければと願っております。

山口祐一郎(ヤマグチユウイチロウ)
鹿児島県出身。「ジーザス・クライスト=スーパースター」のタイトルロールでデビュー。主な出演作に、舞台では「レ・ミゼラブル」、小池修一郎演出「モーツァルト!」「エリザベート」、山田和也演出「オトコ・フタリ」「ダンス オブ ヴァンパイア」、上田一豪演出「笑う男」、荻田浩一演出「マディソン郡の橋」、浅利慶太演出「ウエストサイド物語」「CATS」、テレビドラマでは「定年女子」(NHK BSプレミアム)、「恋を何年休んでますか」(TBS)、「篤姫」(NHK)など。

今夏、ミュージカル再々演!

2016年に初演、2017年に再演され、今回が4年ぶり3度目の上演となるミュージカル「王家の紋章」。メンフィスを演じるのは、初演と再演で同役を務めた浦井健治と、新キャストの海宝直人。キャロル役には、いずれも新キャストとなる神田沙也加と木下晴香がキャスティングされている。また脚本・作詞・演出は荻田浩一、作曲・編曲はシルヴェスター・リーヴァイが手がける。

ミュージカル「王家の紋章」
2021年8月5日(木)~28日(土) 東京都 帝国劇場
2021年9月4日(土)~26日(日) 福岡県 博多座
スタッフ

原作:細川智栄子あんど芙~みん「王家の紋章」(秋田書店「月刊プリンセス」連載)

脚本・作詞・演出:荻田浩一

作曲・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ

キャスト

メンフィス:浦井健治、海宝直人(Wキャスト)

キャロル:神田沙也加、木下晴香(Wキャスト)

イズミル:平方元基、大貫勇輔(Wキャスト)

アイシス:朝夏まなと、新妻聖子(Wキャスト)

ライアン:植原卓也

ミタムン:綺咲愛里

ナフテラ:出雲綾

ルカ:前山剛久、岡宮来夢(Wキャスト)

ウナス:大隅勇太、前山剛久(Wキャスト)

イムホテップ:山口祐一郎

ミヌーエ:松原剛志

セチ:坂口湧久

天野朋子、小山雲母、堤梨菜、藤咲みどり、山田裕美子、横関咲栄、米島史子、大山五十和、折井洋人、川口大地、熊野義貴、五大輝一、佐野隼平、下道純一、千田真司、長澤風海、橋田康、若泉亮

プリンセスでは3号連続でミュージカルとの連動企画!

平方元基
大貫勇輔
朝夏まなと
新妻聖子

「王家の紋章」を連載中の月刊プリンセスは、毎月6日発売。7月号から9月号までは、3号連続でミュージカル「王家の紋章」キャストのブロマイドが付属し、キャストのグラビアとインタビューも掲載されている。ブロマイドは紙版のみの付録なので注意しよう。

月刊プリンセス7月号
発売中 / 秋田書店
月刊プリンセス7月号
グラビア&インタビュー

メンフィス:浦井健治/海保直人

キャロル:神田沙也加/木下晴香

Kindle版(電子書籍)
税込652円

Amazon.co.jp

月刊プリンセス8月号
発売中 / 秋田書店
月刊プリンセス8月号
グラビア&インタビュー

イズミル:平方元基/大貫勇輔

アイシス:朝夏まなと/新妻聖子

Kindle版(電子書籍)
税込652円

Amazon.co.jp

月刊プリンセス9月号
2021年8月6日発売 / 秋田書店
月刊プリンセス9月号
グラビア&インタビュー

ルカ:前山剛久/岡宮来夢

ウナス:大隅勇太/前山剛久

ミュージカル東京公演と同時に、複製原画展もスタート!

帝国劇場にてミュージカルの東京公演が行われる8月5日から、会場近くの帝国ホテルでは、「王家の紋章」複製原画展を開催。初日の8⽉5日からは「キャラクターソロ 編」、9⽉上旬からは「渦巻く愛憎劇 編」、10⽉上旬からは「キャロルとメンフィス愛の軌跡 編」と、日程ごとに異なる原画が展示されるので、何度でも足を運ぼう。またミュージカル「王家の紋章」とのコラボ企画として、キャストの写真展も開催される。会場ではオリジナルグッズも販売予定だ。

複製原画展「王家の紋章ミュージアム」

2021年8月5日(木)~10月14日(木)11:00~19:00

帝国ホテルプラザ 2F collection.jc

入場料:無料