大人の恋愛×サスペンス!タイBL好きの2人も大興奮、マンガ版「Manner of Death」の魅力 (2/3)

5話は最初から最後まで、全部いい

──1巻収録のエピソードで、「ここがよかった!」という推しシーンを教えてください。

冬夢 「始まった……!」と拳を握ったのが、3話でバンとテーンが食事に行くシーンです。バン先生はテーンを犯人だと疑っているけれど、テーンに「犯人探しを手伝わせてください」と言われて動揺するところにドキドキしました。

第3話より。バンに疑われていることを知ったテーンは、身の潔白を証明するため、彼の手助けを申し出る。

第3話より。バンに疑われていることを知ったテーンは、身の潔白を証明するため、彼の手助けを申し出る。

──まさにここから、2人の共犯者的関係性が進展する、“始まり”のシーンですね!

冬夢 あとは5話全部(笑)。バンは「まだ信用していない」と言いつつ、とうとう関係が深まった……!と固唾を飲んでしまう(笑)。

マリー 5話は本当に……(うなずく)。朝ごはんを作るバンを、テーンが後ろからハグするシーンの、「ごはんは作ってあげたい、でもラブラブイチャイチャは待って欲しい」というバンの表情がすごくよくて! ドラマ版でバンを演じたトゥンくんの表情も脳内で重なって、2度おいしかったです。「今夜も僕の部屋で寝ましょう」というお誘いを即座に断るのにも、「いいなー、こういうの大好き!」と叫びたくなりました。

第5話より。

第5話より。

──5話はバンとテーンの関係性が一気に深まる話で、1巻の山場とも言えますよね。甘い雰囲気になったかと思いきや、今度は事件の謎が進展して……。感情があちこちに揺り動かされます。

冬夢 5話を経て、バンが法医学者ならではの知識を使って“犯人”と対決していくわけですが、そうしたサスペンスとして面白いシーンの後に、2人の感情がぶつかる、ときめくシャワーシーンが来る。

マリー キュンキュンしましたよね……。ドラマ版が好きだった方に向けて、細かいところですが伝えておきたいのが、手錠の使い方。ドラマ版でも手錠は出てくるんですが、タイミングが違うんですね。「ここで出てくるのかー!」という楽しみ方ができると思います!

推理小説やサスペンス好き、ノワール好きに届いてほしい

──ここまで作品の魅力を聞いてきましたが、「Manner of Death」はどんな作品が好きな人におすすめしたいかを教えていただけますか。

マリー BLに限らず、推理小説やサスペンスが好きな人におすすめしたいです! 面白いサスペンスマンガがあって、その主人公たちが男性同士で恋愛要素もある──というふうにも読んでもらいたいなと。

冬夢 マリーさんのように、韓国のエンタメが好きな人にもいいなと思います。韓国のノワール系の作品や、ワケありの男性同士のバディものが好きな人は、違和感なく入っていけそうです。

第6話より。

第6話より。

マリー そして大前提として、もちろんBL好きの人にもおすすめしたいです! 少し湿度の高い作品が好きな人、「生死のかかった男性同士の愛」「信じていいのかわからない相手を愛してしまう」といったセンテンスに惹かれる人にはぜひ読んでほしい……。

──ちなみに、タイBL作品でいうと、どんな作品との親和性が高いでしょうか。

冬夢 大人の恋愛ものが好きな人ですよね。最初に少しお話ししましたが、「Manner of Death」をきっかけに、いまは「TharnType2 -7 Years of Love-」などの続編や「Paint with Love」など、タイBLでも大人の恋愛ものが増えてきています。ちなみに、タイBLが好きな人は、「Manner of Death」のマンガ版を読むと自分の中の推しカップル(好きな役者)をキャスティングして、自分の脳内で“実写化”したくなるかもしれません(笑)。

マリー わかります!(笑) 私の場合は、マンガ版の展開を脳内でマックスくんとトゥンくんが演じている様子で再生しています……。

第4話より。

第4話より。

──自分だけの“新規映像”が脳内に生まれるわけですね(笑)。1巻の後半では、事件の謎がだんだんと明かされ、新たな局面を迎えていきます。最後に、今後の展開への期待を聞きたいです。

マリー マンガ版で作品に出会った人はもちろん、ドラマ版のファンも、2人がどう事件に決着をつけるのかは知らないんですよね。事件がどうなるのか、そして2人のラブストーリーの結末がどうなるのかが楽しみです。

冬夢 私は、先ほどマリーさんもおっしゃっていた、1巻最後に登場するドラマ版には登場していないキャラクターがどう描かれるかにワクワクしています。タイBLの魅力の1つが“ハッピーエンド”だとお話ししましたが、ドラマ版はシリアスな展開でありつつも、ラストはタイBLらしいハッピーエンドだったんです。マンガ版の2人がハッピーエンドに辿り着けるのか、どうやって向かうのかがとても気になっています!