「紅霞後宮物語~小玉伝~」堂々の完結!高瀬わか、青井みと、橘ミズキ、みなもと悠、ひかり旭がお祝い

雪村花菜原案による栗美あい「紅霞後宮物語~小玉伝~」13巻と完結14巻が7月14日に発売された。同作は軍人上がりの皇后・関小玉と、彼女の盟友であり皇帝・周文林の2人の軌跡を描いた物語。2016年に月刊プリンセス(秋田書店)で連載がスタートし、約6年の連載を経て2022年5月に最終回を迎えた。コミックナタリーでは完結14巻の発売に合わせて、中華ファンタジー作品を手がける高瀬わか、青井みと、橘ミズキ、みなもと悠、ひかり旭の5人に、完結お祝いのイラストコメントを寄稿してもらった。またプリンセス編集部お墨付きの「小玉カッコいいエピソード」も紹介。小玉と文林のこれまでの歩みをともに振り返ろう。

文 / 大湊京香

「紅霞後宮物語~小玉伝~」とは?

女性ながら将軍の地位までのぼりつめた関小玉は、武官としての人生を貫くことを誓っていた。しかし彼女の部下だった周文林が、実は皇族の血筋であることが判明。先帝の崩御により新皇帝の座に就いた文林から、小玉は皇后になってくれないかと懇願される。いきなり夫婦となった文林との関係に戸惑いつつも、武人としての豪胆さと持ち前のマイペースさを発揮し、欲望渦巻く後宮に波乱を巻き起こしてく小玉の姿が描かれる。

「紅霞後宮物語~小玉伝~」1巻

「紅霞後宮物語~小玉伝~」1巻

軍人皇后・小玉の“カッコいいエピソード”をPickUp!

小玉の魅力はなんといってもそのカッコよさ! 戦場のみならずさまざまな思惑が渦巻く後宮という舞台で、軍人上がりの彼女のカッコよさが遺憾なく発揮されたエピソードを3つご紹介。

あたしあんたのためだったら死んでもいいのよ(1巻5話)

「重陽の節句」に行われる宴にて、文林が暗殺者に命を狙われていることにいち早く気付いた小玉が、身を挺して文林を守るシーン。宴前には自分の性に合わないと皇后位を返上する決意をしていた小玉だったが、この事件をきっかけに彼女は“文林の皇后”として生きていく覚悟を決める。すべてはここから始まった。

1巻5話より。

1巻5話より。

1巻5話より。

1巻5話より。

大切なもの(あたしのもの)を奪うなら容赦はしない(7巻30話)

小玉の軍在籍時代からの盟友・明慧を死に追いやった痛々しい事件。その事件の黒幕・金母が支配する組織を壊滅に追いやった小玉は、明慧、遺された彼女の夫と息子、そして事件の犠牲者たちを思いながら金母の首を討ち取る。のちに襲いかかるすべての脅威を迎え撃つ、そんな小玉の強い決意が描かれた。

7巻30話より。

7巻30話より。

7巻30話より。

7巻30話より。

大家、必ず勝利を献上します(11巻46話)

“軍人皇后”という異名通りのカリスマ性とともに、小玉の小玉らしさが最も発揮されているこのシーン。小玉は隣国との戦いで負った傷により生死の境をさまよっていた。報せを受けた文林が急遽戦場に駆けつけたことをきっかけに、2人は今まで伝えられていなかった思いをすべてぶつけ合う。そうして互いの気持ちにはっきりと気付いた小玉は、皇后としての新たな一歩を踏み出し、文林もとい皇帝に向けて勝利を誓う口づけを交わす。

11巻46話より。

11巻46話より。

お祝いイラストコメント

高瀬わか

高瀬わかのイラストコメント。

プロフィール

高瀬わか(タカセワカ)

2018年に読み切り「cigarette kiss」でデビュー(ヨルモ名義)。同年より月刊プリンセス(秋田書店)で「茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~」のコミカライズ連載をスタートさせる。ほか著作に「かわいすぎる男子がお家で待っています」「第二第四火曜日の恋」など。

青井みと

青井みとのイラストコメント。

プロフィール

青井みと(アオイミト)

2020年より月刊プリンセス(秋田書店)で「十三歳の誕生日、皇后になりました。」のコミカライズを、Palcy(講談社)で「オタ友が彼氏になったら、最高、かもしれない」を連載中。ほか著作に「今宵、怪人とティータイムを」など。

橘ミズキ

橘ミズキのイラストコメント。

プロフィール

橘ミズキ(タチバナミズキ)

著作に「青春ラジオペンチ」「両想いはちょっと保留で!」など。2019年より月刊ミステリーボニータ(秋田書店)で「後宮香妃物語」、2021年より電子雑誌・Berry’s Fantasy(スターツ出版)で「転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~」を連載中。

みなもと悠

みなもと悠のイラストコメント。

プロフィール

みなもと悠(ミナモトユウ)

2006年、月刊少年チャンピオン(秋田書店)で「明日のよいち!」の連載をスタート。同作は2009年にアニメ化されるなど出世作になった。ほか著作に「かみさまドロップ」「わがままハニイホリック」など。現在は月刊プリンセス(秋田書店)で「華仙公主夜話」、秋田書店のWebコミックサイト・マンガクロスで「ハケンの忍者アカバネ」を連載中。

ひかり旭

ひかり旭のイラストコメント。

プロフィール

ひかり旭(ヒカリアサヒ)

2017年、読み切り「フルコース」が秋田書店の第1回ロイヤル少女マンガ賞を受賞。同作が月刊プリンセス(秋田書店)に掲載されデビューを果たす。2021年より月刊プリンセスで「春秋宮廷アンティーカ~偽りの麗人、蹊を成す~」、2022年よりまんがホーム(芳文社)で「あやかしの嫁にほだされてます」を連載中。

栗美あいからのイラスト

栗美あいのイラストコメント。

プロフィール

栗美あい(クリミアイ)

2016年に月刊プリンセス(秋田書店)で「紅霞後宮物語~小玉伝~」のコミカライズ連載をスタート。約6年の連載を経て2022年5月に最終回を迎えた。単行本は全14巻が刊行されている。