「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」木村昴(山田一郎役)×服部昇大(「日ポン語ラップの美ー子ちゃん」作者)|僕もあなたも気付けばヒップホップ! たくさんの入り口がある「ヒプマイ」の世界 「日ポン語ラップの美ー子ちゃん」描き下ろしマンガもあるわよ♡

ヒップホップの可能性は無限大

──「Battle Season」という企画について、木村さんはどう考えていらっしゃいますか。

木村 リスナーの皆さんそれぞれが「ヒプノシスマイク」に抱いている思いがあるんだなっていうのは最近すごく感じていて。冒頭でも話したように、入り口がいっぱいある分、聴いてくれる方の思い入れも人によって違うんですよね。このキャラクターが好きだからこのディビジョンが好きとか、シンプルに曲がいいからとか、ジャッジするフィルターもそれぞれで。でも「ヒプノシスマイク」に関してはそれでいいんだろうなって思うんです。正直言うと、最初は声優さんの人気で勝ち負けが決まってしまったら悔しいなって思ったんですよ。でも完成した楽曲を聴いて、「あっ、そんなことない」って。これは負けてもなんも言えねえっていうくらい、皆さんのラップも曲もすごかったので。……まあ、負けたら悔しいっすけどね! 一瞬悔しいっすけどね!

服部 (笑)。

木村 仮に1回戦で負けて次に進めなかったら、進んでない間に、あのー……別のアルバム作ります。

服部 あはははは(笑)。そっちはそっちで別の展開が。

木村 充電期間に作ります。っていうのは冗談にしても(笑)、マジで悔いはないので。皆さんそれぞれ思い入れのあるディビジョンに票を入れてくれたらと思います。

──ちなみに8月には2ndライブも控えています(参照:「ヒプノシスマイク」2ndライブ開催決定!8月に品川で、木村昴ら11名登壇)。

左から木村昴、服部昇大。

木村 そうなんですよ! いや、ライブで見てろよって感じですよね。イケブクロに投票しなかった人たち後悔しろよって。

服部 「IKEBUKURO WEST GAME PARK」なんて、ライブで絶対楽しい曲ですもんね。

木村 そうなんですよ! そうなんですよー! ……あれ、どっちなんだろ。俺、負けても勝ってもどっちでもいいって言いながら……。

──全然そんな感じじゃないですね(笑)。

木村 (笑)。だからなんて言うんでしょう、やっぱり楽曲のヤバさみたいなのがちゃんと届いてたらいいなっていう願望があるんですよね。だからどの楽曲も全部聴いてから投票してほしいなって。「誰々のキャラクターが好きだからこのディビジョンの曲だけ聴いて投票しました」っていうのは、ちょっと悔しいなと思ってしまう。そこは公平にジャッジしてほしいなって思ってます! ……アツくなっちゃってすみません(笑)。

服部 いやいや、すごく作品への熱を感じました(笑)。でも今回の「Battle Season」に限らず、今後もどんどんいろんな企画が続いていけばいいなって、リスナーとしても思います。CDをリリースするだけで終わらすのはもったいない。マンガにしろアニメにしろ、そういう展開があってもおかしくないなって。

木村 そうですよね! 激アツポイントとして話しておきたいのが、「Battle Season」にあわせて発表された「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」のミュージックビデオで、一瞬だけ一郎が動くんですよ。(手を上げて)こうやって。ってことは、動かそうと思えば動かせるってことですよね? いつか絶対アニメ化はしてほしいなって思ってます!

服部 アニメ化されたら曲もいっぱい出せますしね。

木村 そうそう。あと、ツアーがやりたいです! まずは池袋、横浜、新宿、渋谷から始めて、日本全国を周って。武道館でもライブしたいですし、紅白にも出たい! いつかニューヨークでもライブがしたい! 夢はデカくいきましょう!

──「ヒプノシスマイク」をきっかけにラップミュージックを好きになったという方も見かけますし、「ヒプマイ」がこれからどういう盛り上がりを見せていくのか、とても楽しみです。

木村 ヒップホップには無限の可能性があると思うんです。もともとは貧困から抜け出すための1つの技として生まれたものですから、パワーや魔力みたいなものがあると思っていて。そんな中でも、ひょっとするとひょっとすると、歴史あるこのジャパニーズヒップホップに太刀打ちできる唯一のコンテンツが「ヒプノシスマイク」なんじゃないかって、僕は本気で思ってるんです。

服部 おお。

木村 もちろん、ラッパーさんたちがこれまで築き上げてきたジャパニーズラップの歴史があって、ステージに立って培ってきた技術があるので、そこには敵わないかもしれないんですけど、声優さんたちが持つ別のパワーもあると思うんです。僕ら声優はキャラクターを演じる1つのフィルターを通すことで、言葉にも説得力が生まれるんですよ。それは声優さんのすごいところだと思いますし、逆に言えば僕らにしかない、ラッパーさんたちが持ってない1つの武器だとも考えていて。まあ、何が言いたいかっていうと「ヒップホップ盛り上がれ」っていう。結局はそこなんですけどね。

服部昇大

服部 本当にそうですよ。それこそラッパーの人やトラックメイカーの人もしっかり関わって、タッグを組んでやってるわけで。楽曲を聴いていても、声優さんにしかできないものがあるんだなって感じます。皆さんの演じるキャラクターが、いつかラッパーの人たちと肩を並べるような存在になっても全然おかしくないなって。だからいろいろ盛り上がりそうな企画もやってほしいですよ。センター争いとか、頂上決戦みたいな。

木村 総選挙的な?(笑)。

服部 そうそうそう。じゃんけん大会でもいいですよ(笑)。いろいろやり方はあるじゃないですか。

──もはやラップをしていない(笑)。

木村 あはは(笑)。でも、本当にヒップホップの可能性は無限大だと思うので。とにかく「ヒプノシスマイク」が、ヒップホップカルチャーが盛り上がったらいいなって。その力添えができたらいいなと思っています。

「ヒプノシスマイク編」の新作描き下ろしマンガが到着!

「日ポン語ラップの美ー子ちゃん」の描き下ろしマンガ。

2018年8月8日更新