デジナタ連載 「うつヌケ」田中圭一×田中直樹|うつのヌケ方は百人百様、ポータブルテレビの楽しみ方も百人百様?

うつ病から脱出した“うつヌケ”の経験を持つマンガ家・田中圭一が、同様に“うつヌケ”した人々に取材し、その体験談を描いたマンガ「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」。2017年にはそのタイトルが「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされるなど、幅広い支持を得て話題を呼んだ同作が、ココリコ・田中直樹の主演で実写ドラマ化され、オンライン動画配信サービスのHuluにて独占配信されている。

コミックナタリーでは「Panasonic presents デジナタ」連載の一環として、ドラマ「うつヌケ」の原作者である田中圭一と、主演の田中直樹にインタビューを実施。Huluを手軽に観ることのできるポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」を使ってもらいながら、普段のテレビ環境やドラマ「うつヌケ」の話を聞いた。

取材・文 / 鈴木俊介 撮影 / 新妻和久

プライベート・ビエラ 19FB8(非防水) プライベート・ビエラ 15TD8(防水)

Panasonic「プライベート・ビエラ」

無線LAN内蔵のチューナー部とワイヤレスのモニター部がセットになったポータブルテレビ。チューナー部で受信した放送を無線でモニター部に転送することによって、好きな部屋に持ち運んでテレビ番組やYouTubeを楽しめる。チューナー部は地上デジタル、BS、110度CS放送に対応。さらにNetflix(※)、Hulu、dTV、DAZNなどのVODサービスの視聴も可能だ。

※Netflixは、19FB8のみ対応。

“うつのドラマ”だけど、爽快感があって面白い

田中圭一「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」

──田中さんはドラマに出演するにあたり、原作マンガを読まれていかがでしたか。

田中直樹 うつって……周囲にそういう症状の人がいなかったのもあって、それほど身近に感じたことはなかったんですけど、「うつヌケ」を読んでみたら、これはそんなことないぞと。自分が昔落ち込んだり、悩んだり、しんどかったりしたときって、うつのトンネルの入り口にいたんじゃないかなって思いました。僕はたまたまトンネルの中に進まなかったけど、誰の中にもうつの種はあるんだなって、すごく身近に感じました。それが読む前と読んだ後の、大きな違いでしたね。

──ひと口にうつと言っても、百人百様というか、人の数だけうつの形があるんだと気付かされました。ドラマ版では、原作マンガにはないオリジナルエピソードが展開されるそうですね。

田中圭一

田中圭一 ええ。マンガではカバーしきれなかった部分を、新たに取材していただいて、ドラマに盛り込んでいただきました。具体的には、産前産後のうつや、厳しい両親に育てられた子供が、大人になってかかるうつ。うつになるきっかけとしては多いと聞いていたし、ぜひ取材したかったんですが、マンガを描いている最中には、取材に応じてくれる人がうまく見つからなくて。ですから、すでに原作を読まれている方でも、新鮮な気持ちでドラマを楽しんでいただけると思いますよ。

──先生は、ドラマにはどれくらい関わられたのでしょう。例えば、ドラマのための取材には同行されたのでしょうか。

田中圭一 取材も行ってないですし、ほとんど関わってないです。私個人の持論なんですけど、餅は餅屋というか、映像を作る方は映像を作る方なりのノウハウがあると思いますので。マンガ家は原作者であるとはいえ、映像化に関しては門外漢なんですよ。ですからスタッフの方を信頼して、基本的にはすべてお任せしました。

──完成された映像を観られていかがでしたか。

田中圭一 今説明したような経緯もあって、マンガとは違うケースが紹介されていたので、いち視聴者として大変面白く拝見させていただきました。演出的にもいろいろと実験的なことをされていて……特に第5話なんかは、「えーっ!?」と思うような演出があって、観終わった後「やられたな」と思いました(笑)。

左から田中直樹、田中圭一。

田中直樹 うつという重たいテーマにしっかり向き合っているんですけど、ドラマとして重くなりすぎないように、監督が映像的な遊びを入れているんですよね。突然ダンスシーンから始まったり、そういう部分も面白かったです。どのエピソードも最終的にはうつを“ヌケていく”話なので、爽快感みたいなものも得られると思います。ですから、“うつのドラマ”だとあまり構えずに、気軽に観ていただければと思います。

スポーツの決定的瞬間をリアルタイムで観たい

──ドラマ「うつヌケ」がHuluで独占配信されるということで、今日はおふたりにHuluが手軽に観られる「プライベート・ビエラ」を体験していただければと思います。撮影のためにさっそく「プライベート・ビエラ」を持っていただきましたが、このように軽くて持ち運びできるのが本機の特長となっています。

田中直樹 いや、とっても軽いですね。驚きました。

田中圭一 テレビとかPCモニタって普通は重いし、配線もあるし、自由に動かせないですもんね。

──先生は日頃、テレビを持ち運びたいと思うことがありますか?

田中圭一 私の場合、テレビが寝室にしかないんですよ。だからテレビ番組をリアルタイムで観たいと思ったら、寝室に行くしかない。仕事部屋ではラジオをつけてるんですけど、やっぱりスポーツ中継なんかは、大画面で決定的瞬間を観たいじゃないですか。世界選手権大会やオリンピックなんかは特に。今の環境だと、録画しておいて、寝る前に観るしかない。そうするとTwitterで試合の結果を先に知っちゃうことも多くて……。決定的瞬間がリアルタイムで観られないのはちょっと残念ですから、そういう意味ではあるといいですね。

左から田中直樹、田中圭一。取材日はドラマの配信前だったため、2人には「うつヌケ」の予告編や、第1話を収めたDVDをプライベート・ビエラ15TD8で鑑賞してもらった。

──田中さんのお宅のテレビ環境もお聞かせいただけますか。

田中直樹 ウチは1階と2階に、大きいのが1台ずつありますけど、こういう持ち運びできるのはないですね。僕、長風呂するのが好きなんですよ。半身浴しながら台本を読んだりすることも多くて、お風呂の時間はリラックスタイムとして、すごく大事にしてるんです。これ、お風呂にも持ち込めるんですか?

──持ち込めます。「プライベート・ビエラ」の「15TD8」は防水仕様()で、最長約3時間バッテリーが持続するので、お風呂でも好きな番組や動画、DVDなどを鑑賞できるんです。

田中直樹 いいですね。僕もスポーツ、特にバスケットボールが好きなんですが、テレビでやってても、お風呂の中にいたらリアルタイムでは観られないじゃないですか。長く入っていたいタイプなので、お風呂の中でバスケットの試合が観られたら最高ですね。

──「プライベート・ビエラ」では、ドラマ「うつヌケ」が配信されるHuluはもちろん、スポーツに強いDAZNも、アプリが入っているので手軽に観ることができます。おふたりはHuluなどの動画配信サービスは、普段から使われていますか?

田中直樹 めちゃめちゃ使ってます。自分のタイミングで観たい作品を観られるのは、やっぱり便利ですよね。コンテンツも多いですから、そのときそのときの気分で作品を選べるし。生活がだいぶ変わったように思います。

左から田中直樹、田中圭一。

田中圭一 私もHulu、Netflixなど、いろいろなサービスに入ってますね。週の半分は京都の大学で教鞭をとっているので、毎週新幹線で東京と京都を往復しているんですよ。その往復の時間を使って、最近はよくタブレットで海外ドラマを観ています。Huluだと「インポスターズ 美しき詐欺師たち」が面白かった。結婚詐欺をテーマにしたアメリカのドラマなんですが、とにかく続きが気になって。

田中直樹 Huluでは「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」なども観られますからね!

──(笑)。ドラマもスポーツもお笑いも、好きなときに好きな場所で観られるのは、本当に便利ですよね。