玉袋筋太郎が“隊長”として各地のスナックを探訪し、アポなし取材を敢行するスカパー！の人気番組「ナイトスナッカーズ」。スナックへの愛情に溢れた隊長が、ママや常連客と気さくにトークを繰り広げながら、その店の歴史や人間模様を紹介している。ここではDVDの収録内容を紹介していこう。

都内で連鎖するスナックの奇跡

このDVDは隊長が生まれ育った街・新宿編で幕を開ける。カラオケ用のオーディオ機器が異様に充実している店に興奮したかと思えば、西新宿の店では自らチョイスした「魅せられて」を大熱唱。さらに行きつけの店ではシメの特製ラーメンを「ママすごいよ、うめぇ！」とストレートに絶賛し、隊長の地元スナック愛がさっそく頂点に達する。

圧巻は、それまで隊長にとってスナック未開の地だった下北沢でのスナック巡り。石原裕次郎の裏方仕事をしていたママの店や、ポール牧と交流があったマスターがいる店の、なんといちいち濃厚なこと！ マスターと隊長が繰り広げる芸能界のウラ話に、おもわず夜の下北沢に繰り出したくなる。

東京スカイツリー建設中の押上の店に「もう沖縄に行かなくても、家族旅行はここでいい！」と太鼓判を押した隊長。新しい店に出会うたび「またひとつ港が増えたぜ！」と興奮する彼のはしご酒は止まらない。

「どこまで行くんだろう、オレの旅は……」

「ワールドツアー」と題して千葉県の銚子漁港を訪れる隊長。口コミ情報を頼りに現地のスナックを巡る。最初の店で出会った常連客は、70歳のベテラン漁師。一晩で億単位の大金を稼いだ豪快な話や海賊と遭遇した話を聞いた隊長は「他の港町で話したい」とひたすら感服する。

また、かつて店内で局部を露出するという「しくじり」を犯した店に再訪すると、CDデビューの経験があるママのギター弾き語りに乾杯！「紅白出場」というママの夢は、同時にナイトスナッカーズたちの夢でもあるのだ。初陣の銚子から、それまで縁遠かった四谷の店まで、ママや常連客とすぐに意気投合する隊長。このDVDは、スナック遊びに卓越したその名人芸が盗み放題？ な作品でもある。

とあるママは「スナックはカウンセリング」と持論を展開。「どこまで行くんだろう、オレの旅は……」遠い目をする隊長の視線の先には、常にスナックのネオンとママの笑顔が輝いている。

スナックHOW TO コント

特典映像として、スナック初心者にノウハウを伝授する「迷わず行けよ、行けば分かるさ、スナック道」を収録。隊長はほたるゲンジ桐畑トールらとHOW TOコントを繰り広げている。「扉の取っ手が擦り切れてる店は繁盛している」「1日に多くの空き瓶が捨てられるのは客の回転率がいい証拠」などの優良店プロファイリングは、まるで探偵のよう。

実践編では、店内での理想の立ち振る舞い方や「カラオケは『履歴』から選曲するべし」といった裏技、店内で大金星（美人）に遭遇した際のコミュニケーション術、怖そうな客への対処法などを伝授。そのほかDVD用に撮影された「両国編」も新録されており、ワケありママや常連客の秘めたドラマが涙を誘う。

玉ちゃんが全力で体当たり取材を敢行したこのDVDには、「スナックとは何か？」という素朴な疑問への答えが凝縮されている。隊長の心強いガイドとともに、ぜひ新しい世界の扉を開けてみよう。