天素がオープニング、吉本興業創業100周年特別公演初回

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昨日4月8日、大阪・なんばグランド花月にて「吉本興業創業100周年特別公演」が開催。記念すべき初日1回目公演を全演目をレポートする。

「吉本興業創業100周年特別公演」のオープニングカウントダウンに登場した天然素材のメンバー。(c)吉本興業

「吉本興業創業100周年特別公演」のオープニングカウントダウンに登場した天然素材のメンバー。(c)吉本興業

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まずは博多華丸・大吉司会で、林家染丸、桂文珍オール阪神・巨人宮川大助・花子が前口上。染丸が「どんな時代も笑いを届け続けて100年。できたら200年も続けていけたら」と述べると、続く花子が大助を「向井理でございます」と紹介し、大助が喋る間もなく「こない言うておりますのでよろしくお願いします」と笑わせた。阪巨は真面目な口上から徐々に仲良くふざけあいながらも「短くしてくれって言われてるでしょ」と我に返り、「とにかくよろしくお願いします」とにこやかに挨拶。文珍は「『大阪おもろナーレ』ということで、面白くなる、白くなる、では『アタック25』でやってもらいましょう」と、華丸に急なフリを入れると、すかさず「大阪から全国が白くなる、大変結構」とモノマネを披露し、拍手喝采となった。

オープニングには雨上がり決死隊ナインティナインFUJIWARAバッファロー吾郎、ほっしゃん。、宮川大輔へびいちごの吉本印天然素材が大集合。会場は大きな歓声が沸きあがり声援がなかなか止まなかった。ナイナイ岡村は「いきなり知らんおっさんから入ってしまったから」とへびいちごがトップバッターだったことを心配。宮迫も「みなさんへびいちご見えてますか?」と言うと、へびいちご島川は「端のお客さんから『天然素材が見えへん』て言われたんですけど、僕らも天素なので……」と恐縮した。興奮冷めやらない会場からはまだ「岡村ー!」という声が。それに合わせてFUJIWARA藤本は1人でガヤを飛ばし続け、見かねた矢部がマイクを向けるも「地声でいけるから大丈夫」とプロ根性を見せていた。岡村は「すみません、時間がございますので、お客さんの声にこたえていたら終わってしまいます」と丁寧に謝ると、矢部も「地味な『やべっちー!』もありがとう」と感謝。そんな岡村を見て宮迫が「もう休まないでね。お前休んでる間にハゲたな」と声をかけると、「ハゲ休み?」「ハゲ休み5カ月あんの?」と盛り上がった。

そしてこのめでたい日をお祝いしようということで、FUJIWARA原西が「3・3・2拍子ギャグ」を披露。続けて藤本は後輩のギャグをパクって今後の吉本興業の発展を祈った。宮川は「いろんな祭りに行ってますが、この100周年の祭りが一番幸せ。別れた相方ともこうして出られて」とコメント。そして岡村がバッファロー吾郎Aに「調子はどうですか?」と聞くと、Aは「絶好調! 中畑清です! おーポカホンタス」と声を張り上げた。最後にへびいちご高橋は「このあと岡村さんのアフターフォローを頼まれてますので」とコメント。岡村に「完全に普通のこと言うた……」とツッコまれた。

天素のカウントダウン後、最初に登場したのは「M-1グランプリ」「THE MANZAI」で優勝したパンクブーブー。言葉巧みな漫才でリニューアルしたNGKの最初のネタを飾った。スリムクラブは観客と手拍子を楽しんだあと、真栄田のシュールなボケが炸裂。ザ・プラン9は「すごいですよ、今日の舞台は。そこでヤナギブソン誰が興味あんねん!」という決め台詞もしっかりハマっていた。ダイアンは手術の告知をテーマに漫才。トータルテンボスは大村の願いを「しのびねえな」「構わんよ」と仲良く藤田が叶えていた。「お久しぶりです」と登場したメッセンジャーには会場から大きな拍手がおくられ、Wヤングはギャグを観客に伝授。今度は「チャン・グンソクです」と登場した大花は、4月9日が結婚記念日ということで36年の夫婦生活を早口で振り返り会場を笑わせた。

後半のトップはオリエンタルラジオ。「会場来ている君、かわうぃーねー!」と藤森がおだて、最後は武勇伝で「カッキーン!」とポーズを決めた。キングオブコント王者のロバートは1回目唯一のコント「ひろしレコード」を披露。チュートリアルは徳井が黄色い声援に「アドレス教えてくれ」と答えたり、福田の自転車ネタで「右はブレーキつけてたからな!」とアドリブも飛び出した。ティーアップは冒頭「チュート長い!」と言いながらテンポ良い漫才を。二葉由紀子・羽田たか志はアコーディオン漫才、林家染丸はめでたい松づくしでこの公演を祝った。芸歴37年の阪巨は吉本の歴史の1/3を共にしたということで、京都花月などのエピソードをハイスピード漫才に。トリの文珍はリニューアルしたNGKの土産物屋の話から、スマートフォン、タブレット、KARAなど、旬な話題をネタに笑いを取り続け、初回公演を盛り上げ締めくくった。

休憩時間には、あべこうじMCで芸人たちが1分ネタを披露。くまだまさしの手作り小道具で一気に会場が盛り上がると、続けて中山功太は「その辺にいる普通の人モノマネ」、佐久間一行は「公演ダイジェスト」、土肥ポン太は「何をやってるんでしょうかクイズ」、ちゃらんぽらん富好はミュージシャンネタの漫談、楽しんごは「東幹久が言いそうなこと」を披露し、ポップな時間で観客を楽しませた。

最後の演目、吉本新喜劇「笑う門には福だらけ」では、内場勝則辻本茂雄小籔千豊川畑泰史の4座長をはじめ、新喜劇メンバーが勢揃い。100周年イベントでにぎわうよしもと公園を舞台に、ドタバタコメディを繰り広げた。現在妊娠中の花子は妊婦役でボケ倒し、「ほんまに妊婦じゃなかったらドツいてるからな!」という辻本のツッコミに会場も爆笑。花子の夫役の藤井隆は看護婦役の島田珠代と往年の名コンビぶりを見せつけオリジナルソングを熱唱した。現在東京を中心に活動している石田靖と大山英雄は刑事役。石田のフリで大山は十八番の福山モノマネを披露し、石田は浅香あき恵を相手に得意のプロレス技を大胆に仕掛け舞台を大いに賑わせた。そのほか間寛平、山口智充ガレッジセールら人気芸人たちも登場。100周年最初の新喜劇にふさわしい涙あり笑いありの豪華舞台となった。

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