「コンセプトアルバムだと思ってます」鬼ヶ島初DVD、渾身のコント収録

昨日9月16日、都内にて鬼ヶ島の初ソロDVD「恐怖学園」の収録が行われた。

先月8月には「キングオブコント2011」の決勝進出が決定したばかりの彼ら。DVDにはその実力を見せつけるコントと特典映像が収録される。コント収録前にはスタジオにて入念なリハーサルと細かいチェックを重ねた3人。楽屋で何度もネタ合わせやセリフ確認を繰り返し収録に臨んでいた。

いよいよ収録の時間になり3人がスタジオに登場すると、観客は拍手で激励。「ありがとうございます！」と感謝しつつ、会場の緊張した空気をほぐそうと野田が「お前らいつも通り笑えよ～」と笑わすなど、温かい空気の中スタートした。

途中、収録上の立ち位置の問題や、セリフを噛むなどでやり直す場面も。観客はその様子も興味津々の様子で見守った。コントとコントの合間には後輩のザンゼンジが登場しトークを展開。鬼ヶ島の話はもちろん、人力舎芸人たちのエピソードも飛び出し、会場を盛り上げた。鬼ヶ島の3人も時間ができると観客に話かけるなどアットホームな雰囲気に。すべてのコントを撮り終えると、観客全員から鬼ヶ島に大きな拍手が送られた。

DVDの発売日は12月14日。インタビューでは収録直後の感想や、見どころを語っているのでぜひチェックしてほしい。

鬼ヶ島インタビュー

――収録を終えた感想は？

大川原：単独ライブだとポンポンやっていくから、激流に飲まれていく感じなんですけど、今回は1つ1つリセットしながらやっていったので、単独と同じ量なのかもしれないですけど……3倍疲れましたね（笑）。

野田：いやーすごかった！ 口動かしたいのに動かないんですよ。

和田：4本目くらいから野田と俺やばかったよね。

野田：パンチドランカーみたいな、朦朧としてるんだけど、練習したから覚えてて。

和田：だからその頃から「このくらいの甘噛みで収録止めたら、終わんねぇぞ！」っていう空気流れましたね。甘噛みは味と思ってもらうしかないです（笑）。

大川原：でも、渡辺謙さんが映画の撮影で噛んだときに撮り直すのかと思ったら、クリント・イーストウッド監督が「日常生活でも間違えたり噛んだりする」というようなことを言って、そのまま使ったそうですよ。

和田：いいこと言うなぁ。

大川原：だから、俺たちがやってたことは間違いじゃなかった。これは日常です。

野田：いや、日常が噛みすぎなんじゃないの。

大川原・和田：確かに（爆笑）。

野田：その言葉に頼りすぎでしょ。

大川原：ほんと、クリさんにはお世話になってるね。

――普段ネタをやるときと3人の雰囲気に違いはありましたか？

野田：いつもは多少照れがあって、あんま目を合わせなかったりするんですけど、そんなことない？

和田：ないよ！ なんだよそれ。

大川原：何年目だよ！

野田：今日は誠心誠意やってるから、気持ちと気持ちのぶつかり合いだったよ。

大川原：いや、俺はお客さんも若干緊張してるのが伝わってきて、緊張しましたね。

和田：カメラに慣れてないんで、どこ見ていいかわかんなかったです。

野田：1本目終わったときに「緊張してたから顔の豊かな表情をあとからもう1回撮り直したい」って言ってたんですけど、キュヒョンめ（9本目）終わったあと、「もう二度とやりたくない」って思いました。

大川原：キュヒョンって（笑）！ 急に韓国の言葉出てきちゃったよ。

野田：もうダメです（笑）。

――台本通りに進んだんですか？

大川原：いつもライブでお客さんの状況見ながらいろいろアドリブできたりするんですけど、今日みたいな雰囲気だとあんましできねぇなってことがわかりました。

和田：せっかくの機会なので、3人でいろいろ案を練ったりはしたんですよね。

大川原：けど、いざ始まると野田君が気弱だから何も言い出せないっていう。そのまま終わりそうだったんで、僕が言いました。アップでって散々言ってたもんね。

野田：そっか！ そうだね。あんときはほんとに頭に酸素が行き渡ってなくて、ダメでしたね。

和田：顔のアップで終わるところで急に違う行動とったので、「あれ!? いいの？」って。

――最後に作品の見どころをお願いします。

大川原：僕らが今まで作ってきて、いいかなって思うネタを選んだので、よりいいものができたのではないかなと思います。

和田：見どころというか、いっぱい買っていただいて、印税をたくさんいただきたい。

野田：僕もお金が欲しいです。いつ入るんですかね、前借りでもいいです。

大川原：すぐお金の話して～。どっちかは違う話してよ、すぐかぶせるんだから。

野田：いや、何よりも、全部面白いですから。特典映像も絶対面白いです！ 僕らを支えてくれたあらゆる人に向けて感謝の気持ちを込めたものになってます。

大川原：あとジャケットも自信ありです。

和田：ほかにない感じだよね。

野田：僕はMr.Childrenの「深海」というアルバムくらいのコンセプトアルバムだと思ってます。この統一感はなかなかないと思うので、ぜひ買って下さい！