昨日8月25日、東京・赤坂BLITZにて「キングオブコント2011」の準決勝1日目が行われた。
あべこうじがMCを務める中、この日は計31組が次々に登場。制限時間の4分をオーバーする組もなく、多種多様なコントが3時間にわたって展開された。
出場者のネタは下記の通り。なお、準決勝のネタは決勝戦の舞台でも披露される可能性があるので、決勝当日まで内容を知りたくない人は決勝放送後に読むことをオススメする。
●セルライトスパ
コント「もうすぐ弟のガン摘出手術が終わる頃です」。手術終了後、弟の容態を心配して医師に質問を投げかける兄と、なぜか適当な調子ではぐらかす医師。次第に憤り始める兄を前に、医師はとある事実を告げる。
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メンバー6人のうち、男子学生役1人を除いた5人が女子学生役。男子学生の度を超えたプレイボーイぶりが明らかにされる中、たった1人、苛立ちを隠せない女子学生がいる。
●アストロNエース
コント「向こう側に行きたい奴ら」。ステージ中央の赤いゲートをくぐり抜けるべく、その世界固有のルールに従って、さまざまに画策する2人。特にセリフらしいセリフもなくコミカルな動きを続ける。彼らの一喜一憂に会場がほのぼのとした空気に包まれた。
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8月から気ぜわしくクリスマスの準備をする男と、その意気込みに賛同する男。しかし次第に意見が食い違い始め……。日常的ななにげない会話を、少し奇妙な世界観を持つ男がとぼけたようにかき回す。
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実家に久しぶりに帰省する男と、その男を迎える無愛想な父。しかし男は長い歳月を経た結果、驚きの“変化”を遂げていた。その変化ぶりの妙と、バリエーション豊富な語彙でまくしたてる父の熱演に拍手喝采が起こった。
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DVD画面の中で、まるで海外の通販番組のようなノリの男が「マッスルスティック」の使い方講座を展開。キレのある動きでバタくさいエクササイズを展開していく。
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コント「待ち合わせ」。遅刻してきた知人に「今、来たところ」と優しく告げる1人の男。しかしそのテーブルには、あまりにも長く待ったことを証明する空いた紙コップが山ほど載っている。
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職場の同僚2人が喫茶店で送別会の打ち合わせ。しかし会計の段階でなぜか伝票のなすりつけあいになり、そのやりとりは次第にエスカレートしていく。迫力のある肉弾戦に自然と笑いが巻き起こった。
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いじめられっ子が、いかにも善人そうな男に相談しようとする。しかしその男は、いじめられっ子に話しかけられた瞬間、おもわぬ態度を取り始める。
●ザ・フライ
学校の教室に男子学生が3人。学ランを着た2人が当たり前のような顔をして間違った言動を繰り広げる。残りの1人は正論で必死に抗弁するのだが……。
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コント「僕は初デートをお台場にした。そして帰りぎわ……」。デートの帰りに愛の告白をする男と、即座に断る女。ところが男は諦めきれずに……。バカバカしさとテンポのよさ、ハートウォーミングな展開で客席の心を掴んだ。
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双眼鏡を目に当てているため手がふさがっている張り込み中の刑事。そこで、買い出ししてきた牛乳やアンパンを自分の口に運んでもらうよう後輩に命じる。後輩は疑問を感じながらもしぶしぶ従うハメに。
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選挙の立候補者を支援するため、応援演説に駆けつけるVシネマ俳優。下ネタやブラックユーモアなど、とても応援演説にはふさわしくない話を連発する。くされ縁だという2人だけに、かたわらの立候補者はひたすら困惑。
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少年向けヒーローアニメのようなテンションや言葉遣いで「カードバトル」を展開する2人。ところがそのカードは架空のものではなく、誰もがなじみ深い実在のカードばかりだ。メリハリのある展開に要所要所で笑いが起きた。
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警察ネタ。のぞき魔を発見して通報する男と、現場に到着した警察官。対面した第一声から、さっそく言葉のすれ違いが生じてゆく。
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舞台は葬式。お互いをなぜか「兄さん」と呼び合う兄弟が、子どもっぽい兄弟ゲンカを巻き起こす。
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母娘コント。学校から帰宅して学校での出来事を母親に告げる無邪気な娘に、母親が「本当のこと」を諭す。ハッキリした物言いで開き直る母と、真相を悟り始める娘。そのせめぎあいにすがすがしい笑いが起きた。
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「阿佐ヶ谷姉妹コンサートin高知」を展開。高知にちなんだ数々の歌や踊り、ダイナミックな動きで息のあったステージを見せた。
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タクシードライバーとサラリーマンの乗客。サラリーマンに急用ができたため経路が変わったことから、ドライバーは急に生き生きと運転し始める。ラストの一言まで息もつかせぬ展開に大きな笑いと拍手が起こった。
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ボクシングのトレーナーとボクサー。トレーナーの名コーチぶりにボクサーもとことん呼応する。歯切れのいいセリフの応酬が熱を帯びていた。
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彼女を紹介したい男と、謎のタンクトップを着ている男。タンクトップの男はネタ中に突然「コント『オバケの彼女を紹介します』」とタイトルを告げた。
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戦隊ヒーローのような姿の男がピンチを迎えると、仮面の「ミスターメタリック」が出現する。幾度となく繰り返されるその登場シーンやミスターメタリックの立ち振る舞いが多くの笑いをさらった。
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町工場の面接に訪れた男に、いかにも頑固そうな面接官が、町工場の仕事に対するプライドを覗かせる。しかし男の履歴書に目を通すうち、面接官の態度は徐々に変化。繰り返される面接官の自己卑下が笑いを誘った。
●ラブレターズ
卒業式で涙を見せる卒業生2名。やがて卒業生たちは校歌を歌い始める。しかし歌われた曲は意外すぎるノリの歌。学生生活を振り返るにはあまりにも斬新な楽曲展開に多くの観客が魅了された。
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「ピアスの穴を開けようかな」という男が医者のもとを訪れる。ところが医者が実際に穴を開けると、男は過剰なほどの痛がり方でひたすら叫び続け、その様子に医者も逆ギレ。
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「関西から転校生がやってきた」とテンションが上がる女子高生。さらに教師も結託して「大阪弁を使ってほしい」と転校生に執拗にせがむ。
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「学校に行きたくない」と駄々をこねる子どもとその父親のやりとり。子どもに対抗して、父親も自分の苦境を訴える。
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不良のような身なりの学生2人がタイマンでケンカ。しかし道ばたに空き缶などのゴミが転がるのを見つけると、一時ケンカを中断。そのゴミをゴミ箱に楽しく捨てる行為に夢中になってしまう。
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格闘技大会の記者会見。戦闘態勢は万全、と強気な1人の格闘家に対し、もう1人はのらりくらりとしたコメントを続ける。たまらず真ん中の会長が注意するものの、やがて格闘家たちは……。
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アパートの新しい入居者に新聞店の男が勧誘を開始。入居者はやんわりと断るが、新聞店の男はじわじわと誘いの手を緩めない。名台詞の連発が笑いを誘った。
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ベテランの役者が揃う忍者ショー。月刊誌の記者が取材に訪れるが、出演者の2人には緊張感のかけらもない。しかしいざステージに一歩躍り出ると……。
なお、決勝進出コンビ8組は本日8月26日、準決勝2日目の終了後に発表される。お笑いナタリーでは会見の模様と合わせて後ほどレポートする予定だ。
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谷口つばさ @tsaz6
こんなのあったんだ
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