優勝は宮崎吐夢、演劇人ばかりの大喜利ライブ開催

昨日1月23日、下北沢・駅前劇場にて「Munasawa King Live ♯9 演劇人ばかり集まる大喜利大会」が開催された。

「Munasawa King Live」は、「LIVE！潜在異色」や「言語遊戯王」など数々の人気ライブを生み出してきたイベント会社「スラッシュパイル」、ユースカルチャー誌「splash!!」、そしてお笑いニュースメディア「お笑いナタリー」の3媒体が合同で主催するライブシリーズ。最後を飾ったのは舞台で活躍する役者ばかりを揃えた大喜利ライブとなった。

ルールは時間制限ありの5ポイント先取（決勝戦のみ時間無制限の7ポイント先取）。判定はスタッフによる審査で、お題は「セリ」や「ト書き」など舞台用語やドラマ、役者名など、“演劇”にちなんだものとなった。

くじ引きにより決まった初戦は、オープニングで「俺かっこいいことしか言えないよ」とコメントした黒木正浩（ヨーロッパ企画）と、それを聞いて「彼とは戦いたくない」と言った山内圭哉。俳優陣の中で唯一大喜利ライブの経験がある山内が黒木を引き離して準決勝に進出した。1回戦第2試合は、「なんでここにいるのかわからない」とうつむき加減の山田真歩が、この日矢沢永吉のモノマネが絶好調だった福田転球に接戦の末勝利。第3試合では大学の先輩後輩の関係である徳尾浩司（とくお組）と松居大悟（ゴジゲン）が戦い、後輩の松居に軍配があがった。第4試合では宮崎吐夢と辻修（動物電気）が双方言葉の連打。辻が思い切った回答で爆笑をさらうも、宮崎の得点に追いつけず敗退した。

準決勝第1試合では、大喜利慣れしている山内がすぐに2ポイント先取。その間山田は自分で絵を描き出したにも関わらず「時間がかかるなぁ」とつぶやいていたが、舞台装置とチリ鉱山落盤事件を掛け合わせた見事な回答を繰り出した。その後はシンプルかつ的確にポイントを稼いだ山田が追いつきサドンデスへ。貫禄を見せた山内が見事勝利し決勝へ駒を進めた。第2試合は舞台に欠かせないアンケートに関するお題で宮崎が下ネタ回答。1回戦でも徳尾の下ネタに引っぱられてしまった松尾が雰囲気にのまれ宮崎にリードを許したまま敗退した。

山内対宮崎の戦いとなった決勝戦。両者スピード感のある回答で次々と得点を争うデッドヒートを展開した。「山奥で演劇人の白骨死体を発見。なぜ演劇人とわかった？」というお題ではそれぞれの思う演劇人っぽいところが明るみに。演劇ファンが多く集まった会場は笑いの渦に包まれた。先にリーチしたのは山内。しかしすぐに宮崎もリーチとなり、問題チェンジ後すぐに最高の回答を見せ付けた宮崎が見事優勝を果たした。

第1回の「Munasawa King Live」はこの日をもって7日間全9公演のライブが全て終了。次回の開催は未定となっているが、今回楽しめた人は次回開催の発表を期待して待とう。

演劇人ばかり集まる大喜利大会

1回戦第1試合
黒木正浩（ヨーロッパ企画） 1 - 5 山内圭哉（Piper）
1回戦第2試合
福田転球 4 - 5 山田真歩
1回戦第3試合
徳尾浩司（とくお組） 2 - 3 松居大悟（ゴジゲン）
1回戦第4試合
宮崎吐夢 5 - 2 辻修（動物電気）
準決勝第1試合
山内圭哉（Piper） 3 - 3 山田真歩（サドンデス2-1で山内の勝利）
準決勝第2試合
松居大悟（ゴジゲン） 3 - 5 宮崎吐夢
決勝
山内圭哉（Piper）6 - 7 宮崎吐夢