新たなる一歩のために

──お正月はどう過ごしていました？

お正月はお家でゆっくりタイプなので、旅行に行ったりすることもせず、家族一緒にのんびり過ごしていました。

──安田さんもおせちを食べたりするんですか？

食べますよ！ お正月は鍋とおせちがメインですね。あとお雑煮。うちのお母さんのお雑煮は世界一なんですよ（笑）。かつおだしに、おもちと鶏肉と三つ葉だけっていうシンプルな感じなんですけど、最高においしいです！

──いいですねえ（笑）。しっかり充電できましたか？

はい！ で、新年早々に新しい曲をリリースできるのがすごくうれしいです。

──新曲「Brand New Day」は、ものすごく開けた雰囲気の曲ですね。

これからやってくる春という季節を感じさせる曲になっています。曲をいただいたのは真冬だったんですけど、目をつぶって聴いたときパーッと暖かい日差しが感じられて「わあ、春だー」みたいな気持ちになれたんですよ。その段階でもう素敵すぎる感じだったんですけど、そのあとに歌詞が乗せられたものを聴いたときは「さらにいい曲だ！」っていう気持ちになって。ほんとにもう大満足の1曲になりましたね。

──新生活をスタートさせる人たちの背中をグイッと押してくれるメッセージがサウンドとマッチしていますよね。

春になると、新しい生活を始める方や新しいことにチャレンジする方も多いと思うんです。そういう方々がこの曲を聴くことで、輝きながら自分の夢に向かって突き進んでくれたらいいなってすごく思いますね。

──今回の歌詞にも安田さんの体験はしっかり反映されています？

そうですね。玉井（健二）さんと話し合って歌詞の内容は決めていきました。私自身、去年は念願のソロデビューすることができたし、その中でいろんな新しいチャレンジをすることができたんですよ。なので、そういう体験を投影した歌詞がいいよねって。

──じゃあ完成した歌詞には共感ポイントも多かったですか？

はい。特に2番のBメロのところ。「つまづいた昨日を思い出して吹き出した」 っていうフレーズには、すごく私っぽいカラーが出てるなあって思いました。私、すぐ思い出し笑いしちゃうんですよ。笑いのツボが浅いので（笑）。

──ツボが浅いって（笑）。でも前回のインタビュー時に、落ち込むことがあっても寝るとすぐに忘れて、翌日には笑顔になるっておっしゃっていましたもんね（参照：安田レイ「Let It Snow」インタビュー）。そのフレーズを聞いたときに僕もそのことを思い出しました。

まさにそうですね。昨日つまづいたことも笑い飛ばして前に進んで行けば、必ずいいことはあるからって思うタイプなので。

──あとは「いつも輝いていたいから いつも変わりつづけてゆくよ」っていうフレーズもすごく素敵だなと思いました。安田さんもそういう気持ちで日々生きています？

自分を磨き続けて、進化し続けていったほうがきっといいだろうなっていうのはすごく思います。

変化を恐れないための揺るがないコア

──変わることを恐れる人もいると思うんですけど、安田さんはそういうタイプではないと。

うん、変わることは別に悪いことじゃないなって思うから。新しい自分を発見していくほうが成長できると思うんです。もちろん自分のコアには揺るがないものがあるので、そこは大事にしつつ、常に変化することを恐れずに突き進んでいきたいですね、私は。

──安田さんにとって、その揺るがないコアとはなんですか？

自分らしくいようって常に思うことですね。人間は時代の流れに左右されがちだと思うけど、私は安田レイのまま流されずに生きていきたいんです。あとは歌が好きという気持ち。それは小さい頃からずっと変わらずにあり続けるものなので。

──そういった自分の確固たるコアがあれば変化を恐れることはなくなるし、不安がつきまとう新生活を颯爽と過ごしていくことができそうですよね。

そうですね。やっぱり誰でも初めてのことに向き合うときは不安になると思うんです。私も実際、ソロデビューの前は楽しみな気持ちがある反面、不安もすごくありましたからね。でも自分を信じて、新しい自分を発見するんだっていう気持ちで前に進めば、不安な時期はすぐ過ぎ去って、キラキラとした素晴らしい毎日が待ってると思うから。