気付けば5人で活動してた

──ナタリー初登場ということなので、まずはバンド結成の経緯から訊かせてもらおうと思うんですが。皆さん、愛知県出身なんですよね？

IKE（Vo）　そうです。俺とMOMIKENとKENTAが中学の同級生で、もうひとり別の友達と4人でバンドを組んでいました。UZとは、音楽がきっかけで知り合ったんです。UZのバンドと対バンすることがあったりしましたから。その後、自分らのバンドが解散するときに、UZのバンドも解散することになって。

UZ（G, Programming）　そうなんですよ。ホント偶然なんですけど、解散する時期が一緒だったんです。

IKE　それでUZに声を掛けて、4人でバンドをやるようになりました。

──この段階では、まだENZEL☆さんは加入してないんですよね。

ENZEL☆（DJ）　はい、まだです（笑）。

IKE　バンドの活動は野外でのライブが中心だったんですけど、屋内のイベントにもちょくちょく出させてもらってて。それで、これも偶然なんですけど、クラブで打ち上げをやったときにENZEL☆がDJをしてたんですよ。

KENTA（Dr）　そうそう。「カッコいい曲かけてんなあ」って思って声を掛けたのがきっかけで、ENZEL☆と出会いました。それ以降、野外でライブをするときにENZEL☆が手伝いに来てくれたりして、いつの間にかステージにも上がるようになったんです。

──いつの間にかステージにも!?

KENTA　はい。いつの間にかアーティスト写真にも入ってて、「もうメンバーでいいんじゃない？」って（笑）。

──自然な流れで合流していったんですね（笑）。

IKE　ホント、ナチュラルでした。

KENTA　気付けば5人で活動してましたから。

──ENZEL☆さんは、このバンドのどういう部分に惹かれたんですか？

ENZEL☆　最初に思ったのは、バンドなのに野外でライブをやってるのって珍しいなって。それに、バンドの雰囲気がすごく楽しそうだったんです。なので、4人のステージをふらっと自転車で観に行くようになって。言ってみれば、僕はSPYAIRの一番のファンだったんです（笑）。

MOMIKEN（B）　気付いたら、いつも一緒にいたって感じでしたね。

KENTA　加入する前にはローディみたいなこともやってくれてて、UZにギターを渡したりしてたんですよ。

ENZEL☆　はい。「もうすぐコンテストだからがんばろうぜ！」って励ましたり。

UZ　やってた！ メンバーでもないのに、練習スタジオに来てた!!

──練習スタジオにも普通に来てたんですか？

ENZEL☆　はい（笑）。

名古屋はバンドが野外で演奏することに関して寛大な土地柄

──ところで、さっきENZEL☆さんが「バンドなのに野外でやってるのが珍しかった」と言ってましたけど、やる場所ってあったんですか？

KENTA　僕らが野外ライブをやり始めた頃は場所もそんなになくて、そういうことやってるバンドも珍しかったと思うんですけど、その後は野外で演奏するバンドも増えてきてましたね。

──弾き語りやアコースティックセットだったら野外でやれそうな気もしますが、ロックバンドだと音量の問題とかもありますし、難しいんじゃないかと思うんですが。

KENTA　名古屋という土地柄かもしれないんですけど、バンドが野外で演奏することに関して寛大でした。僕らがやってた栄以外にも、いくつか演奏できる場所がありましたから。

IKE　確かに、東京とか大阪とかだと、大音量でライブはできないかもしれないですね。土地柄に恵まれたんだと思います。

──なるほど。環境にも恵まれてましたね。

IKE　はい。