春に学ラン

──今日は学ラン姿でお集まりいただきました。

スネオ　春にね、学ランを着てこうして皆さんと写真を撮れて。楽しかったですね。

DAICHI（Dr）　僕らは今回のアーティストビジュアルが学ランなんですけど、今日はスネオヘアーさんも同じ学ラン姿で来ていただいて、本当にうれしいです。

──2組は今日が初対面とのことですが、お互いの印象はいかがですか？

スネオ　若いっていいなって。セクシーだなって思います。

カスタマイZ　セクシー！

スネオ　いやあ、華があるなって思いますよ。

カスタマイZ　ありがとうございます！

HIROKI（B）　スネオさん、今僕がいつもかけてるメガネをかけてくださってるんですよ。光栄です。なんか僕よりハマってるなって……。

GORO（G, Vo）　うん、お似合いです。

スネオ　なんかすいません、いただいちゃって……。

HIROKI　い、いや、あげてはないんですけど……ええと、できれば返してもらいたいなって（笑）。でもうれしいです。

HAMA（Vo）　スネオさん、学ランだけど大人の色気を感じます。

──学ランを着たのはどれくらいぶりですか？

スネオ　2年ぶりくらいですね。これ、自前なんですよ。

カスタマイZ　ええ！

DAICHI　学生時代の学ランなんですか？

スネオ　いや、学生時代のは実家にあるんです。何度か買い直したんですよ。

HIROKI　それはどうしてですか？

スネオ　なんでだろうなあ……まあ、コスプレなんでしょうね。デビューする前とかね、下北沢を学ラン着て歩いてましたよ。

カスタマイZ　ええ！

スネオ　そうすると「なんで学ラン着てるの？」ってお店の人とかに聞かれるんです。「特に理由ないっす」って答えてましたね。あと、ボーイスカウトのユニフォームを友達から借りて着たりもしてたな。

GORO　プライベートで？

スネオ　そう、プライベートで。

DAICHI　すごいなあ。

──カスタマイZの4人は、学生時代の制服は学ランだったんですか？

HAMA　みんなブレザーだったんですよ。

DAICHI　学ランってあったかいんですね。首が詰まってるから。なかなか着慣れないです。

GORO　そう、固い感じがあるね。ブレザーのほうがカジュアルに着こなせたなあと思います。

坂本は憧れの存在

──2組はテレビアニメ「坂本ですが？」のオープニングテーマとエンディングテーマを担当されているわけですが、テーマ曲の話が来たときはどう思いましたか？

スネオ　うれしかったですね。すぐマンガを読みましたよ。いつもはほとんど読まないんですよ、マンガ。読み方がわからなくて。……わからなくないですか？

GORO　コマの順番が、ってことですか？

スネオ　そう。コマに1、2、3、4と読む順番が振ってあればわかるんですけどね。でも「坂本ですが？」は読みました。「このサブカル度の高い作品のエンディングを歌わせてもらえるのか！」って思いましたね。

GORO　僕らは前々からこの作品を知ってて。

HAMA　そう。カスタマイZ全員この作品のファンで、地方のライブに行く移動の新幹線でもみんな読んでたりしてたんですよ。まさか自分たちがオープニングテーマをやらせてもらえると思わなかったので、お話を聞いたときは本当にうれしかったです。

スネオ　坂本は憧れの存在だよね。僕なんか、坂本とはまったく真逆な学生時代でしたから。マンガを読んでロマンを感じましたよ。

GORO　僕も坂本みたいな男になりたいなっていう気持ちがあります。だけど、坂本ってシュールでもあるんですよね。彼はすごく正しくて、まっとうなことをとてもスタイリッシュにやっているんだけど、それがシュールに見えちゃう。そこが、この作品の面白さなのかなって思います。

名前って大事ですよね

──カスタマイZが担当したオープニングテーマの「COOLEST」はかなり情熱的なナンバーですね。

GORO　はい。「坂本ですが？」はクールな作品だけど、僕らの曲は熱いロックです。途中でオペラパートが入ったりもしていて、ただカッコいいだけじゃない、楽しさもある曲になっています。こういう曲調の歌は僕ら初めて挑戦したので、すごくやりがいを感じます。

HAMA　歌詞がすごく面白いんですよ。例えば「ニーディストラクション」………これは「膝カックン」を表してる言葉なんですけど（笑）、そういう坂本らしい、シュールで笑えるようなワードが盛り込まれてて。だけどサビでは「空気なんて読むなよ / お前のスタイル押し通せ」っていう強い意志を表現していたりするんです。そういった部分では普段は使わないがなりを使ったりして、意志を強く持ちながら歌いました。

──オペラパートはメンバーみんなでレコーディングしたんですか？

GORO　はい。低音と高音のパートは僕が。もうオペラ歌手になりきって、低音はふっとい声を意識して（笑）。

スネオ　MVも観ましたよ。もう、4人とも坂本そのものですよね。

HIROKI　ありがとうございます！（笑）

スネオ　僕もカスタマイZみたいにカッコいいことやりたかったなあ。いつの間にかおかしな方向に行っちゃってね。もう後戻りができないから。

HIROKI　カッコいい方向性とは違ったイメージが付いちゃったってことですか？

スネオ　でも、結局は自分でそっちの方向に進んでいったんでしょうね（笑）。だいたい“スネオなんちゃら”なんていう名前を付けた時点で、王道は歩けないんですよ。

GORO　スネオさんって、独特な名前だなと思いました。

スネオ　そうでしょ？ 僕もね「カスタマイZ！」みたいに「（渡辺）ケンZ！」ってね、カッコいい名前にすればよかったんですけどね。名前って大事ですよね。

──スネオさん、MVはいかがでしたか？

スネオ　スタイリッシュでねえ。すごくエッジが利いててカッコいいなって思いました。ライブ観てみたいね。

カスタマイZ　ありがとうございます！ ぜひ！

スネオ　ちょっと別の性格の曲も聴かせてもらえるかなあ。……なんて、お前誰だよ！っていうね。

カスタマイZ　あはははは！（笑）

HIROKI　いや、うれしいです。ぜひよろしくお願いします。

スネオ　バンドに憧れるんですよ。僕、友達いなかったから。