MIYAVI|NEO TOKYOで楽しむ新たなライブ体験

MIYAVIのデビュー15周年を記念し、東京都内の15カ所の会場を舞台にしたツーマンライブシリーズ「NTT DOCOMO presents MIYAVI 15th Anniversary Live “NEO TOKYO 15”」が5月21日より開催されている。

個性あふれる多彩なアーティストたちを競演相手に迎え、各日熱いライブステージをオーディエンスに提示しているMIYAVI。このライブに全面協賛している株式会社NTTドコモは、彼の公演をドコモが目指す「新体感エンタテインメント」の一環とし、「通信×音楽」「五感を刺激する新しい体験」をコンセプトに新しいライブの楽しみ方を提案する2つのスマートフォンアプリ「MIYAVI NEO TOKYOアプリ」「MIYAVIライブVRアプリ」をこのライブシリーズのために発表した。

MIYAVIとNTTドコモが取り組む“スマホアプリで楽しむ新たなライブ体験”を探るべく、音楽ナタリーでは特集を企画。競演相手に金子ノブアキを迎え6月6日に東京・赤坂BLITZで実施された公演の模様を、MIYAVI自身が語るこのライブシリーズへの思い、“新たなライブ体験”への思いと共に紹介する。

取材・文 / 三橋あずみ

MIYAVI NEO TOKYOアプリ

NEO TOKYOアプリ

ライブをより楽しむために会場で使用するスマホアプリ。ライブ中に同アプリを立ち上げておくと、演奏に合わせたスマホ画面の点滅や色の変化などを楽しめる。イルミネーション機能では曲に合わせて観客のスマホ画面が一斉に切り替わり、会場全体をスマホのイルミネーションが照らすという演出も。またバイブレーション機能を利用して、MIYAVIのギター演奏にスマホが共鳴して振動したり、アンコールの声の大きさに反応して振動したりと、さまざまなギミックがオーディエンスの驚きを誘う。

MIYAVIライブVRアプリ

MIYAVIライブVRアプリ

「NTT DOCOMO presents MIYAVI 15th Anniversary Live “NEO TOKYO 15”」の映像を楽しめるスマホアプリ。ライブ会場にいなくても、4Kの高画質で会場を360°見渡せるVR映像、さらに自分好みのカメラ視点でMIYAVIのパフォーマンスが楽しめるマルチアングル映像を観ることができる。映像を再生すると臨場感のあるサウンドとともにMIYAVIのライブシーンが映し出される。眼前には最前列、さらにはステージの上から観た景色が広がり、ライブ会場では見ることのできないレアな場所や角度から迫力あふれるプレイを堪能することが可能。15公演のうち、5会場では4K VR映像、マルチアングル映像がリアルタイム配信され、この5公演を除く10公演はアーカイブ映像として楽しめる。

※リアルタイム配信実施公演
2017年5月21日(日)東京都 赤坂BLITZ(w / THE ORAL CIGARETTES)
2017年5月25日(木)東京都 UNIT(w / GLIM SPANKY)
2017年6月22日(木)東京都 TSUTAYA O-WEST(w /OKAMOTO’S)
2017年6月25日(日)東京都 WWW X(w / ちゃんみな)
2017年6月29日(木)東京都 新木場STUDIO COAST(w / 三浦大知)

Live Report

ショーの開演を直前に控えた18時。MIYAVIはライブハウスのバックヤードで今回のライブシリーズへの思いを語った。「まずはこうやって、日本で一番熱いアーティストたちが集まってくれたことがうれしいと思っています」とゲストアーティストへの感謝を口にしたMIYAVI。この対バン企画は「15周年だし、普段とは違った趣向のライブを」という思いからスタートしたと言い、「全国ツアーでもよかったんですが、逆に東京に集中してライブをするのも面白いかなあと。なんと言うか、組手をやるような感覚ですね」と舞台を東京のみとしたことの意図を明かした。

MIYAVI

「NEO TOKYO 15」に登場する17組のゲストについては「自分に共鳴してくれた人たち。それぞれ、自分たちの道を突き進んでいる人たちなのかな、と思います」と語る。そんな彼の言葉通り、この日のステージに先攻で登場した金子ノブアキは映像演出、照明演出と自身のドラムプレイを融合させた独自のパフォーマンスでオーディエンスを圧倒。草間敬(Manipulator, Syn)、PABLO(G / Pay money To my Pain)と共に紡ぎ出す緻密かつダイナミックなサウンドで楽曲の世界観を豊かに表現していく。一打一打に魂を込めるようにドラムと向き合う彼のプレイは曲を重ねるごとに熱を帯びていき、観客は息を飲んで彼の姿を見つめた。渾身のパフォーマンスでラストナンバーを終えると、金子は力強くスティックを宙に放ってステージをあとにする。彼が姿を消すと、舞台奥の壁面には「Respect for MIYAVI!!!」というメッセージが大きく投影された。

「NEO TOKYOアプリ」を起動させたスマートフォン。

ステージ上の転換が終わると、「NEO TOKYOアプリ」を起動させた観客のスマホに、MIYAVIの15年を振り返るダイジェスト映像が突如映し出される。会場の各所で驚きの歓声が上がる中でMIYAVIのライブがスタートし、彼は「東京、もっと高く跳べるかい?」とフロアを煽って冒頭からエネルギッシュにステージ上を躍動。ダイナミックなステップを踏みながら空間を切り裂くような鋭いギターサウンドを響かせ、フロアの熱をぐんぐんと引き上げていく。

MIYAVI

スマホ画面には彼の演奏に呼応するように披露曲のタイトルが映し出され、オーディエンスの好奇心をサポートする。ヘッドバンギングの波が生まれた「Dim It」を終えるとMIYAVIは金子の熱演に喝采を贈り「同年代ということもあるけど、同じ志を持った仲間だと思っています。俺はKenKenと手癖が似てるけど、マインドはお兄ちゃん(金子)のほうが近いね」と笑った。

「NEO TOKYOアプリ」を起動させたスマートフォン。

また彼は「NEO TOKYOアプリ」について「テクノロジーと僕らのクリエイションを融合させた試みです。アプリをゲットした人たちと一緒に“演奏”したいなと思います」とコメント。この言葉の後に届けられた「Live to Die Another Day -存在照明-」では、イントロでスマホ画面が色鮮やかに発光するイルミネーション機能が発動し、幽玄な楽曲の世界観をより際立たせた。

「お前らの本気見せてくれよ!」というMIYAVIの声にオーディエンスが大きなシンガロングで応じた「Let Go」を終えると、彼は観客に手を挙げるように促す。続く「Cry Like This」ではスマホ画面がグラデーションカラーの光で彩られ、フロアを美しく照らし出した。また、曲中にはMIYAVIの艶のあるギターソロに合わせてスマホの光が明滅するシーンも。観客との一体感を高めるような光の演出に会場の熱気も一層高まり、MIYAVIは大きな盛り上がりの中でラストナンバーまでを駆け抜けた。

MIYAVI

アンコールではMIYAVIが金子を再びステージへと招き入れ、2組によるセッションが実現するというこの日ならではの場面も。また、ライブ前日が金子の誕生日だったことから、MIYAVIはサプライズでケーキを用意して「Happy Birthday to You」を弾いてみせる。MIYAVIからのプレゼントに金子は「やられた! MIYAVI最高だよな!」と笑っていた。

MIYAVI

15年間の活動を支えてきた彼のファンについて「自分がこうしてアメリカやヨーロッパを自由に飛び回れるのも日本で支えてくれているファンがいるから」と語ったMIYAVI。「だから本当に感謝ですよね。今回15周年ということで……自分はそういうのを振り返るキャラじゃないけど、だからこそいつものように突っ走って。新しい場所にオーディエンスを連れて行くというのが僕の使命だと思っているんで。それは変わらずにやっていくつもりです」と前を見据えた。「NTT DOCOMO presents MIYAVI 15thAnniversary Live “NEO TOKYO 15”」は残すところあと6公演。MIYAVIは「僕たちは音を発信する、その音に乗せてメッセージを伝えるっていうことを徹底してる。もう、ライブが終わって日常に帰っていくときに『またがんばろう』って思ってもらえるショーにしたいっていう、それだけなんで。そのために新しいテクノロジーを取り入れてみたり、音もリニューアルしていきますしね」とコメント。これからの公演へ向けて「とにかく未来や新たな景色を感じられるようなライブにしたいです。そういう意味では毎回お客さんのパワーに助けられていますし、ここから次の一歩に大きく進むためのチャレンジでもあるので、1本1本しっかりとやっていきたいですね」とさらなる進化を誓った。演者とオーディエンスの垣根をなくすほどの一体感を生み、場所の制限さえも越えることのできる「スマホでライブを楽しむ」という新たなエンタテインメント体験には、未知の可能性が広がっている。“次の一歩”への足掛かりとしてこの新たな表現方法を選んだMIYAVIとドコモによる最先端のステージを、あなたもいち早く体験してみては。

MIYAVIのライブの様子。
「NEO TOKYOアプリ」
配信中
NEO TOKYOアプリ
「MIYAVIライブVRアプリ」
配信中
MIYAVIライブVRアプリ
NTT DOCOMO presents MIYAVI 15th Anniversary Live “NEO TOKYO 15”

2017年5月21日(日)東京都 赤坂BLITZ
<出演者> MIYAVI / THE ORAL CIGARETTES

2017年5月25日(木)東京都 UNIT
<出演者> MIYAVI / GLIM SPANKY

2017年5月26日(金)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
<出演者> MIYAVI / 氣志團 / ゆるめるモ!

2017年5月28日(日)東京都 下北沢GARDEN
<出演者> MIYAVI / LOCAL CONNECT

2017年6月6日(火)東京都 赤坂BLITZ
<出演者> MIYAVI / 金子ノブアキ

2017年6月10日(土)東京都 渋谷duo MUSIC EXCHANGE
<出演者> MIYAVI / coldrain

2017年6月11日(日)東京都 LIQUIDROOM
<出演者> MIYAVI / 04 Limited Sazabys / 魔法少女になり隊

2017年6月12日(月)東京都 LIQUIDROOM
<出演者> MIYAVI / SiM

2017年6月15日(木)東京都 TSUTAYA O-EAST
<出演者> MIYAVI / Crossfaith

2017年6月21日(水)東京都 clubasia
<出演者> MIYAVI / Crystal Lake

2017年6月22日(木)東京都 TSUTAYA O-WEST
<出演者> MIYAVI / OKAMOTO'S

2017年6月24日(土)東京都 WWW
<出演者> MIYAVI / Charisma.com

2017年6月25日(日)東京都 WWW X
<出演者> MIYAVI / ちゃんみな

2017年6月27日(火)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
<出演者> MIYAVI / ACIDMAN

2017年6月29日(木)東京都 新木場STUDIO COAST
<出演者> MIYAVI / 三浦大知

MIYAVI(ミヤヴィ)
MIYAVI
1981年大阪府出身のソロアーティスト / ギタリスト。2002年10月にアルバム「雅楽 -gagaku」を発表し、ソロ活動を開始する。2010年10月リリースのアルバム「WHAT'S MY NAME?」では、ギターとドラムのみの編成でオリジナルのサウンドを確立。2012年11月にさまざまなジャンルの“サムライアーティスト”とのコラボレーションアルバム「SAMURAI SESSIONS vol.1」を発表し話題を呼んだ。ほかにも布袋寅泰、野宮真貴、Good Charlotteらの作品への参加など精力的な活動を続け、2013年6月には自身の名を冠した海外デビューアルバム「MIYAVI」をリリース。さらに2014年にはSMAPのシングル「Top Of The World」を作曲し話題を集めた。また同年の12月には俳優として出演したアンジェリーナ・ジョリー監督によるハリウッド映画「UNBROKEN」が全米で公開された。2016年8月にはニューアルバム「Fire Bird」を発表。2017年4月にデビュー15周年を飾るベストアルバム「ALL TIME BEST "DAY 2"」をリリースし、5月からは東京都内で15公演にわたる対バンライブ「NTT DOCOMO presents MIYAVI 15th Anniversary Live “NEO TOKYO 15”」を開催中。